2018年12月05日(水) 千葉県 房総半島にある養老渓谷に行ってきました。
紅葉を見に行きたい。でもどこへ行ったら良いのか分からない。そうこうするうちに時が経ち選択肢は狭まる一方。そんな中目にとまったのが千葉県にある養老渓谷でした。
なんでも関東で一番遅い紅葉の名所なのだとか。渓谷沿いの遊歩道や滝などもありなかなか良さそうな場所です。房総半島を横切る鉄道の一つ「小湊鐵道」を使って行けるようです。一度乗ってみたかった路線でもあったので、この機会に行ってみることにしました。
ガイドマップで下調べ
養老渓谷で検索するといくつかのサイトがヒットします。
ガイドマップ付きのパンフレット(PDF)もダウンロード出来るので見てみると、大きく分けて三種類のハイキングコースがあるようです。
- 養老渓谷一周コース(1時間)
- 滝めぐり遊歩道コース(2時間)
- 大福山梅ヶ瀬コース(4時間)
気になるのは滝めぐり遊歩道コースにある「粟又の滝(あわまたのたき)」と養老渓谷一周コースにある「中瀬遊歩道」あたりでしょうか。大福山梅ヶ瀬コースは初回で行くにはちょっと大変そうですね。
粟又の滝までは養老渓谷駅から歩くと2時間以上だとか。養老渓谷駅からバスが出ているのでそれを利用して行くのが良さそうです。そこから川沿いに徒歩またはバスで下って養老渓谷一周のコースに入れれば良いなと目論みました。
当日のルート
粟又の滝バス停から養老渓谷駅まで(バス区間含む)のトラッキングデータです。
※注意:Googleマップのタイムライン(ロケーション履歴)からのデータにつき精度低し
養老渓谷への交通手段
養老渓谷へのアクセスですが、まずは五井駅に向かいます。東京方面からは京葉線で蘇我駅または総武線で千葉駅を経由して内房線の五井駅で降ります。
五井駅からは小湊鐵道で養老渓谷駅へ行けます。上総牛久駅止まりの列車が多く養老渓谷駅まで行く列車は本数が少ないので注意しましょう。 鉄道の時刻表は小湊鐵道のサイトの「列車時刻表」から閲覧出来ます。 運賃は1日フリー乗車券で大人1800円です(2018年12月現在)。
養老渓谷駅からは粟又の滝行きのバスが接続しています。 バスの時刻表はバス時刻表・運賃案内|小湊鐵道【バス運賃・時刻表案内】から任意の停留所の時刻表を調べられます。停留所の一覧は路線図に書かれています。フリー乗り降り区間もあり路線上のどこでも乗り降りが出来るようです(書かれていませんが一部の区間で制限があるようなことを車内アナウンスで言っていたので確認した方が良いかもしれません)。
五井駅で小湊鐵道に乗る
さて、12月5日当日。早朝の電車で五井駅へ向かいました。通勤ラッシュを避けたくて早めに出たのですが蘇我~五井あたりになると多少混みました。
07:30五井駅着。
五井駅発の上総中野行きが09:09なので大分早く着いてしまいました。
西口(ほぼ北口)にドトールがあったので少し時間を潰してから再び五井駅へ。
しかし小湊鐵道の改札&切符売り場が見当たりません。JRの改札窓口で小湊鐵道に乗りたいんですけどと声をかけるとゲートを開けてくれました。
なんと五井駅では小湊鐵道の切符売り場・改札は場内(JRの改札内)にあります。なので小湊鐵道に乗るにはJRの改札窓口で声をかけて中に入れてもらう必要があるのです。
Suica利用者で小湊鐵道に直接乗り換える場合は場内にある出場用の簡易改札機にタッチしてから小湊鐵道の券売機で切符を買います。タッチを忘れると帰ってきたときに窓口で処理してもらわなければならなくなるのでご注意を。または私のようにいったん自動改札から出れば大丈夫です(声をかけてまた入らなければなりませんが)。
自動販売機で切符を購入。養老渓谷へ行くなら1日フリー乗車券がお得です。
改札でスタンプを押してもらってホームへ。
すでに中野上総行きの列車が止まっていました。
09:09五井駅発。
単線の非電化路線をガタガタ揺れながら進んでいきます。いつかひっくり返るんじゃないかと思うくらい揺れます。
田園地帯を抜けて徐々に山の中へ。
10:13養老渓谷駅着。終点中野上総の一つ手前です。
養老渓谷駅からバスで粟又の滝バス停へ
粟又の滝行きのバスはすでに待っていました。
後ろ乗り後払い方式。早速乗り込んで運賃の確認と両替。粟又の滝までは390円です。
ちなみにバス停の案内を見ると「養老渓谷-粟又の滝間のフリー乗車券(600円)をお持ちのお客様でも下記区間は別途料金を頂きます(老川~中野駅)」なんて書かれています。え、バスにもフリー乗車券があるの?? と運転手さんに確認したところ、「よく分からない、今日は売ってないんじゃないかな?? 少なくとも今持ってない」とつれないお返事でした。うーん、謎です。
10:25養老渓谷発。
10:42終点粟又の滝バス停で下車。
遊歩道に入ってすぐに粟又の滝
バス停から少し分かりづらいのですが、降りた場所の向かい側にお店があってその脇に遊歩道への入口があります。
階段を降りていくとすぐに綺麗な紅葉が出迎えてくれました。
すぐに川沿いに着き、そこから粟又の滝が見えます。
今年は台風24号の影響で塩害が発生してあまり綺麗ではないのだとか。
天気もあいにくの曇り空。
とはいえ何とか色づいていた葉をフレームに収めてパシャリ。実際の印象より多少綺麗に撮れているような気もしますが、まぁ、よし。
粟又の滝遊歩道を歩く(滝めぐりコース)
11:03頃滝を後にして下流の方へ歩いてみました。
色づいていない木や既に葉が落ちてしまっている木も多いですが、所々色づいています。これで青空だったらもっと綺麗なのですが……。
11:45避難口4番と書かれている場所の少し先で行き止まり。粟又の滝からは2kmちょっとくらいでしょうか。
避難口4番から階段を上がってバス通りへ向かいます。
Googleマップで経路検索をかけてみると12:03発の養老渓谷駅行きのバスが通ります。急げば乗れそう。
原の台バス停から温泉郷入口バス停へ
12:00原の台バス停着。
12:05原の台バス停発。
バスに乗りながらガイドマップとGoogleマップで下車するバス停を調べました。バス通り沿いから養老渓谷一周ルートに入るとなると喜代元という宿があるあたりで降りればよく、検索したところ温泉郷入口バス停で降りれば良さそうだと分かりました。
12:14温泉郷入口バス停着。運賃は330円でした。
特徴的な赤い橋が架かっている場所のすぐ近くです。
養老渓谷一周コースを歩く(逆回り)
上流方向に少し歩くと「中瀬遊歩道入口」と書かれた看板が見えます。
入ると綺麗な紅葉が出迎えてくれました。
天候も回復して青空も。
そのまま中瀬遊歩道を歩きました。
橋のところで遊歩道は終わりです。
ガイドマップによると一周コースはこのまま先に進むみたいです。
(※この共栄橋の左手近くに二階建てのトンネルというのがあったらしいのです。私は思いっきり見逃してしまったので、近くに行った方はご注意ください)
普通の道を長く歩きます。この道で良いのでしょうか……。
手掘りのトンネルでしょうか。
バンガロー入口の看板が。ガイドマップの地図が適当でイマイチ道が分かりませんが、バンガローを経由するみたいなので入ってみます。
階段を下って川を渡ると駅への標識あり。こっちで良いみたいです。
バンガローがいっぱいあります。閑散としていましたが掃除をしている人や受付前でボーッとしている人なんかがいました。平日に借りる人がいるのでしょうか? 奥養老バンガロー村のサイトを見ると宿泊は土曜日泊のみと書いていますね……。
管理棟の脇を通り抜けて階段を下ります。
ハイキングコースの標識を確認しながら進みます。どうやらハイキングコースとは逆順のようで、今ひとつ標識が分かりづらいですが、養老渓谷駅への道を示す標識もあるのでなんとか。
急な上り坂が長く続きます。うーん、きつい!
地図によると一周するにはまた川沿いに降りて吊り橋を渡るようです。うーん、もう駅に帰りたいですが、まだ列車の時刻までには時間がありますし、吊り橋を見て戻ってくるくらいなら大丈夫でしょうか。
というわけでつづら折りを下ってみると吊り橋が見えてきました。
うーん、もう少し違うのを期待していました。
またつづら折りを上って今度こそ養老渓谷駅へ。
14:19養老渓谷駅着。
次の列車は15:17発なので1時間弱ほどあります。
養老渓谷駅前の旭屋で遅い昼食
お腹がすいたので駅前の旭屋に入り山菜そば(850円)を注文。思ったよりも大きなどんぶりで来ました。