2025年6月30日(月)~7月1日(火)、福島県の雄国沼にニッコウキスゲを見に行きました。新宿から猪苗代まで高速バスで移動。そして裏磐梯のホテルに前泊して路線バスで登山口へ向かいました。雄子沢↑ラビスパ↓
きっかけ
雄国沼のニッコウキスゲは有名で前々から行きたいと思っていた場所でした。しかしその最大のネックは交通手段。私は車が運転できないので公共交通機関で行かなければなりません。しかしバスは本数が非常に少なく東京からの日帰りはまず不可能です。
それに加えてニッコウキスゲを見るなら花の状況を常にチェックしていなければなりません。毎年この時期は案外他に優先する山があるものでした。なのでそちらばかり気にしていると気がついたときにはすでに開花のピークを過ぎていました。
近年だとこの時期は三年連続で北岳に登っています。しかし今年は(平日の)天気がパッとせず今のところ具体的な予定が立てられずにいます。この時期は入笠山にもよく行っていましたが、今年は行っていません。毎年行っているとやはり新鮮味が薄れてしまうのは仕方がありません。そんな中SNSで綺麗に咲き誇るニッコウキスゲの写真を見ました。近年は花の数が少ない年もありましたが、今年は悪く無さそうです。というわけで、今年はひとまず雄国沼に行くことにしたのでした。花を見るなら別に晴れていなくても許容できます。
それで改めて交通手段をチェック。今年は金沢峠へのシャトルバスは運休。なので雄国沼まで行くにはある程度の登山が必要です。問題は登山口までのバスですが、喜多方からの便は第一便がなんと14時台。これでは例え喜多方に前泊しても意味がありません。よくよく調べるとラビスパ裏磐梯の近くにキャンプ場があるので、そこに前泊するという手はありそうです。とは言えもう少し何とかならないかなと調べてみると、逆方向、つまり裏磐梯から喜多方へ降りる便の第一便は朝6時台でした。なので裏磐梯に前泊すれば翌朝路線バスで登山口まで行けるわけです。帰りのバスも何とかなりそう。
というわけで旅行前日にホテルと高速バスを予約して出かけたのでした。
今回の山行ルート
雄国沼登山道入口バス停からスタートし、雄子沢(おしざわ)沿いの登山道を登って休憩舎まで1時間ちょっと(雄国せせらぎ探勝路)。湿原エリアを散策してから金沢峠にも寄って上から湿原を眺めてから再び休憩舎へ。雄国山へ登ってラビスパ裏磐梯(東口)へ下山しました(雄国パノラマ探勝路)。
交通機関
今回利用したバスは全て会津バスが関わっているので、詳しい情報は会津バスのWebサイトから入手できます。
新宿~猪苗代間の移動は高速バス「夢街道会津号」を利用しました。ネット予約は高速バスネットで可能です。ジェイアールバス関東との共同運行です。
猪苗代・磐梯山エリアの路線バスも会津バスが運行しています(2023年に磐梯東都バスから移管されました)。各種電子決済が利用可能ですがSuica等大手交通系ICカードは利用できません。
また、夢街道会津号と路線バスを乗り継ぐと割引が受けられる特典があります(2025年現在)。
天気
旅の様子
高速バスで猪苗代駅へ
2025年6月30日(月)朝、バスタ新宿にやってきました。

いつの間にかコンビニがデイリーヤマザキに変わってますね。

って変わったのは2年前!? そんなにバスタ新宿に来ていませんでしたっけ? 最後に使ったのはいつだろう。白山に行ったとき?
今回乗車する高速バスは、バスタ新宿7:30発の会津若松行き「夢街道会津1号」です。

夢街道会津号は、シェイアールバス関東と会津乗合自動車(会津バス)が共同運行する、東京と福島県会津地方を結ぶ高速バス路線です。
東京・新宿~会津若松・喜多方 – ジェイアールバス関東株式会社
以前磐梯山に登ったときにも利用しています。
今回は私は前日6/29の昼過ぎに高速バスネットから予約。往路の運賃は4700円でした。
07:21バスに乗車。

乗客は20人くらい。隣には誰もいませんでした。

AC電源あり。

07:30に定刻通りバスタ新宿を出発。
王子駅に寄ってから高速道路に入り東北道へ。途中、羽生PA、那須高原SAで各10~15分ほど休憩。
11:41猪苗代駅着。新宿から4時間11分でした。

磐梯山に登ったのが2022年5月なので約3年ぶりです。

路線バスで猪苗代駅から裏磐梯エリアへ
裏磐梯行きのバス乗り場はロータリーの東側にあります。

乗車するのは12:15発の裏磐梯高原駅行き。高速バスとの乗り換え時間は30分ほどなので、渋滞や道路規制で遅れると乗り逃す可能性があります。もし乗れないと次のバスは15:20発なので最大3時間もの待ち時間が発生します。その場合は観光案内所でレンタサイクルでも借りて付近を観光するつもりでした。
12:12バスが到着したので乗車。後ろにもドアがある車両ですが前乗り前降りです。
支払い方法は多数の電子決済に対応していますが、Suicaは使用できません。詳しくは会津バスのサイトをご確認下さい。
ちなみにQRコード決済は電波が届かないバス停では使用できない可能性があります。
また、今回の私のように夢街道会津号(新宿線)と会津バスが運行する路線バスとを乗り継ぐ場合、その路線バスの運賃が半額になる特典があります。私はこの特典のことを知らなかったのですが、高速バスの車内でアナウンスをしていて知りました。高速バスの休憩中に運転手に聞くと割引券がもらえました。

ちなみに路線バスから高速バスに乗り継ぐ場合は、路線バスを降りるときにこれから乗る高速バスのチケットを見せれば良いようです。
会津バスの路線バスと聞いて違和感を覚えたあなた。そうです。これまで猪苗代周辺の路線バスは磐梯東都バスが運行していましたが2023年9月まででバス事業から撤退。2023年10月より会津バスが事業を引き継ぎました。
12:15定刻通り猪苗代駅発。
バスは少し市街地を走った後、磐梯山を東側から回り込んで裏磐梯エリアに入っていきます。
12:52 小野川湖入口バス停着。運賃は半額で410円。楽天Payで支払いました。

なぜここで降りたのかというと一つにはすぐ目の前にセブンイレブンがあるからなのですが、それはひとまず置いておいて、まずはお昼ご飯です。この辺りには何軒か飲食店があります。

昼食
近くの交差点(三叉路)を北へ少し歩いたところに食堂がありました。

12:58 食堂 牛木屋に到着。
男性一人と入れ違いで店の中に入ります。店内には8人組の客が食後の談笑を楽しんでいました。

メニュー。

限定メニューは何が違うのか一瞬分かりませんでしたが、よく見ると「冷やし」と書かれていました。

10分ちょっとくらいで着丼。Bセット(山塩ラーメン+半ソースかつ丼)(1500円)。


ラーメンを口に入れた瞬間に「妙に柔らかいな」と思いましたが、それほど不快な柔らかさではありません。少し太めでわずかに縮れた麺。グズグズになるほど柔らかいわけでもありません。これは意図的なのか茹ですぎなのか。私はスパゲティも柔らかい方が良いと思っている人間なので全然ありです。
スープも美味しいですね。山塩というのは正直よく分かりませんが。山塩ラーメンは以前桧原湖の方でも食べた記憶があります。山梨県(白州)の方でも山脈塩を売りにしているところはありましたよね。
ソースかつ丼の方もクチコミには酸っぱいだのと書かれていましたが、この手のソースは酸っぱいものですし、私は十分許容範囲内でした。まぁ、ソースの酸っぱさが嫌いという人の気持ちは分かりますが。
磐梯山噴火記念館
13:26 食べ終わってお店を出て南へ。ホテルのチェックインは15:00からなのでそれまで時間を潰す必要があります。

途中で右折。こっちの方が若干近道かなと思ったので。

色々な花が目に付きます。

B&Bシャクナゲと書かれた看板。この辺りは民宿も色々ありそうですね。

やけに綺麗な建物。

13:31 北塩原村磐梯山噴火記念館の裏に出ました。隣にある飲食店は営業していました。

「火山望遠観測装置用発電機」と書かれています。ん? 発電機とアンテナだけでカメラは別なの?

水車式発電機。

磐梯地蔵尊。

そして表(道路側)にあるのが磐梯山噴火記念館です。

以前近くに来たときに立ち寄ろうかと思ったことがあったので、今回来てみました。初めて来たのであれば五色沼を散策する方がおすすめです。
入場料は大人一人600円。

磐梯山の噴火のみならず、周辺の自然、世界の火山、観測技術など様々な展示がありました。
先の磐梯山の噴火は1888年(明治21年)7月15日、つまり約137年前。裏磐梯の湖沼群を生み出すほどの大きな影響を起こした噴火でした。その上比較的近代的な資料が残っている噴火でもあります。当時まだ大きかった撮影機材を大八車で持ち込んで撮影したという写真も展示されていました。
3Fからの眺め。

セブンイレブンで買い出し
メルキュール裏磐梯に泊まる
14:47 メルキュール裏磐梯着。

ホテルの敷地は全周が川によって囲まれています。

このホテルは少し前まで「アクティブリゾーツ裏磐梯」という名前でした。まだその時の表記が残っている場合があるのでご注意を。

ホテルの目の前にバス停「メルキュール裏磐梯」があります。


なぜ今回このホテルを選んだのか。その最大の理由がこのバス停にあります。
このバス停に停車する路線には、今日乗ってきた「猪苗代駅~磐梯高原駅」の他に「喜多方駅前~メルキュール裏磐梯」があります。
今回雄国沼に公共交通機関で行くにあたり、登山口最寄りのバス停として「ラビスパ裏磐梯」と「雄国沼登山道入口」の二つが挙がりました。その二つのバス停はどちらも「喜多方駅前~メルキュール裏磐梯」の路線上にあります。
喜多方駅方面から登山口にバスで向かうのは無理です。なぜなら第一便が14時台になってしまうからです(ラビスパ裏磐梯近くにあるキャンプ場にでも泊まるのであれば無理ではありませんが)。
しかし逆方向、裏磐梯から登山口にバスで向かう場合、第一便は6:45メルキュール裏磐梯発です。これは登山にはピッタリな時間と言えます。
なので今回は始発バス停でもあるメルキュール裏磐梯に前泊して朝一番のバスで登山口に行って、そこから雄国沼に登ることにしたのでした。
もちろんメルキュール裏磐梯に限らずこのバスに乗れる裏磐梯エリアの宿であればどこでも構いません。しかし楽天トラベルでとりあえずメルキュール裏磐梯を検索したところ素泊まり一泊の値段が13000円と十分安価で部屋数も余っているようだったので、それ以上考えずにサッサと予約してしまいました。今にして思えばもうちょっと他の宿も調べても良かったかもしれません。梅雨の時期の平日ということで選択肢は色々あったと思います。もし前日に五色沼を散策するならば五色沼入口バス停で降りて五色沼を歩いて裏磐梯高原駅近くにあるホテルに泊まるのも良さそうです。もちろん翌朝はそこから喜多方駅前行きのバスに乗れます。
何はともあれまずはチェックイン。フロントで説明を受けて書類にサイン。しかし鍵の引き渡しは15時からということでロビーで数分待たされました。時間になるとスタッフがカードキーを持ってきたので受け取って部屋へ。

今日のお部屋はツインルーム。一人なのにシングルと変わらない値段だったので。

4Fにある部屋の窓からは磐梯山が綺麗に見えました。夜には星空も見えました。

大浴場で汗を流してからラウンジで無料のドリンクを飲んだり。

外に出て毘沙門沼でも見に行こうかとも思いましたが、今回はホテルでのんびりしたかったのでずっと部屋にいました。
明日の出発が朝早いこともあり、今回は食事は付けませんでした。近くに夜にやっている飲食店は無さそうなので、素泊まりの場合は何らかの工夫をする必要がありそうです。もしくは朝食は無駄にしても食事ありのプランにするか。
1Fにあった自動販売機と電子レンジ。

適当に夕食を済ませてから寝ました。
バスでメルキュール裏磐梯から雄国沼登山道入口へ
2025年7月1日(火) 朝5時頃起床。ゆっくり支度をしてから6時過ぎにチェックアウト。

少し時間があったのでホテルの外周にある遊歩道を散策。

天気が持ってくれれば良いのですが、予報は下り坂です。
再びホテルの玄関に戻ってくるとすでにバスが止まっていました。しかし時間になるまでドアは開かずしばらく立って待ちました。
06:35 バスに乗車。

ここから乗った乗客は私一人だけ。運転手さんの話によると、このバスは喜多方駅へ向かう通勤・通学に利用する人がメインで、登山者はたまにしかいないそうです。こんなに登山にピッタリなバスなのに。
06:45 定刻通りに出発。
途中のバス停で計2人の乗客を乗せてそのうち1人がすぐに下車。
07:04 雄国沼登山道入口バス停着。

QRコードで決済をしようと思いましたが電波が入らずQRコードが表示できませんでした。この1~2分前には表示できていたのですが。仕方ないので現金で460円を支払いました。
雄国沼登山道入口→雄国沼休憩舎
駐車場から来るシャトルバスの第一便よりも早く着くのでまだ誰もいないと思いきや、向こうから何組かの人たちが歩いてきます。まさかラビスパから歩いてきたの……? いや、道の駅とかかな? なので案外前後の人たちを気にしての登りになりました。前の人も花の写真を撮っていて私もよく撮っていたので立ち止まるところが一緒で気まずい。

07:07 雄国沼登山道入口バス停(雄子沢口)発。

今回往路で歩く道は「雄国せせらぎ探勝路」と呼ばれているルートです。雄国沼近くの休憩所までコースタイム約1時間20分ほど。急なところはほとんど無く道幅も広く歩きやすい道です。
コースNo.11 雄国せせらぎ探勝路 | トレッキングコース | 裏磐梯ビジターセンター
左側には雄子沢(おしざわ)という川が流れていますが、樹木に隠れてほぼ見えません。


この葉っぱはミヤマカラマツかな? 久しぶりに見たような。

コナスビ?

ニガナ?



登山者カウンター。

何カ所か小さな沢を横切る場所があります。

ギンリョウソウはあちこちで見かけました。


雄国休憩舎まで2.5km。全体的に歩きやすい道です。


道が細いところでもこのくらい。

あ、エンレイソウだ。さすがにもう花はありませんね。

つづら折りになっている所。それでも斜度はかなり低く抑えられています。

小国休憩舎まで1.5km。

サワハコベ?

トチバニンジン?

小国休憩舎まで1.0km。

ガマズミ?

シシガシラ。


タニギキョウ?

奥が明るくなってきました。

登りきったところ。

木道が現れました。泥濘み対策用?

ツツジはもう終わりっぽい。

オオヤマフスマ?

08:11 分岐。右は雄国山を経由してラビスパ裏磐梯へ続いている道です。湿原は左。

ズダヤクシュ。

「野生動物調査実施中」と書かれている機械。どういう調査をしているんだろう。これはカメラか何かなのかな? とじっと覗き込んでしまいました。

休憩舎までの間で唯一橋が架かっている沢。奥にバケツが見えますが水場というわけでは無さそうですし休憩舎の作業で使うためかな?

その後の階段を登るとすぐに小屋が見えてきました。

雄国沼休憩舎
雄国沼休憩舎→湿原入口分岐
雄国沼湿原
木道は周回コースになっていたようですが、現在は一部が欠けていて左側は通行止めです。



アヤメ? 湿原にはヒオウギアヤメが咲くそうなのでそれかもしれません。

ニッコウキスゲはしおれている部分もありましたがまだ蕾もありました。

ギザギザに見える山は猫魔ヶ岳です。

化け猫伝説があるらしいです。噴火記念館でも民間伝承を映像で見ました。
八方台登山口から猫魔ヶ岳を経由してこの湿原まで来たという人もいました。
木道を進むと奥に沢山のニッコウキスゲが。

コバイケイソウもちょっとだけ咲いています。







周回コースの真ん中を行き来するための部分がちょうど消失しています。湖側の三叉路部分がすっぽり無くなっています。なので通行止めの柵も三箇所にあります。














ワタスゲもありますね。



トキソウ(ラン科トキソウ属)。


























行き止まり。












引き返します。





09:23 ポツポツと水滴を感じ始めました。

09:25 雨脚が強く、いや、強いと言うほどでは無いのですが、それなりに降ってきたので傘を差しました。風はほとんど吹いていないのでレインウェアを着るほどではありません。後は背負っているザックに雨が染みないようにザックカバーを装着しました。
















入口まで戻ってきました。滞在時間は1時間10分。混雑していなかったのでゆっくり見ることが出来ました。

09:53 湿原を離れて階段を登ります。
金沢峠
金沢峠→雄国沼休憩舎
雄国沼休憩舎(2回目)
雄国沼休憩舎→雄国山


11:01 分岐。来た方向は右ですが、真っ直ぐ雄国山・ラビスパ裏磐梯の方へ進みます。

ここからラビスパ裏磐梯までのルートは「雄国パノラマ探勝路」と呼ばれています。
コースNo.13 雄国パノラマ探勝路 | トレッキングコース | 裏磐梯ビジターセンター
雄子沢からのルートと比べるとかなり距離がありますしアップダウンもあります。

頭の高さにある枝葉が多いです。このときはまさかここだけで無くずっとそうであるとは思いませんでしたが。

休憩舎の標高が1100mくらい、雄国山が1270mなので170mほど登ります。道は細く歩きづらい段差も少しありました。


11:09 高い樹木が少なくなって多少見晴らしも良くなってきました。雨はもう止んでいます。



振り返ると見える景色がだんだん広くなっていきます。

あれは休憩舎ですね。

猫魔ヶ岳の左の辺りに見える樹木が少ない部分。


この辺りの見晴らしが今回一番良かったです。


湿原の木道も全部見えます。




雄国沼と雄子沢の間はかなりハッキリとした段差が見て取れます。まるでダムのよう。調べてみると、どうも江戸時代に堰堤を築いて貯水量を増やし、西の喜多方の方へ導水トンネルを掘ったのだとか。(予想以上の難工事 – 喜多方市ホームページ)






11:27 標識とベンチが現れました。

かすれた文字で「雄国山山頂」と書かれていたのでここが雄国山山頂なんだと勘違いしてしまいました。今写真をよく見ると下に「0.3km→」と書かれているように見えます。

とは言え見晴らしはまだ良い所です。座ってじっくり休憩。

雄国沼に向かって左の方に短い脇道があって、そこからだともう少し見晴らしが良くなります。

とは言えもう少し前の方が見晴らしは良かったので、休憩するならもう少し下の方が良かったですね。

この脇道がラビスパの方から来た登山者達を度々混乱させていました。左? 右? どっち?、と。左は実際に進んでみればすぐに行き止まりと分かります。

11:41 ベンチ発。

あれ、まだ登るんだ? とスマホの地図を見たら、まだ雄国山の手前だと気がつきました。

うわ、こんなところで日差しが差すのか、と思いましたがすぐに曇り空に戻ります。


11:46 雄国山山頂着。

雄国山
雄国山→ラビスパ裏磐梯東口・西口分岐
12:08 雄国山山頂発。


道は細く足を置けるところは限られますが、そこに苔むした岩なんかがあると思いがけず滑ることがあります。

そして何よりこの笹藪。

笹の茎がスパッと切れているのも度々目にするので刈り払いは行われているのだと思いますが、かなり長い区間でこの調子なのでつらい。腕を枝葉から守るために、腕まくりしていた袖を伸ばしました。
跨ぎづらかった倒木。

ずんずん下ります。


でもやっぱり草は多め。

鬱陶しいなぁ……。


「→ラビスパ東口 2.9km」



若干の上り坂もあります。


地図に1102mと書かれているあたり。特に人工物は見当たりません。

あ、ヤグルマソウだ。


ここまで来たら後はほぼ下り一辺倒のはず。




13:11 東口・西口分岐着。山頂から約1時間。

東口の方が若干近いようです。その分おそらく西口の方が勾配が緩やかなのではないでしょうか? トイレは東口駐車場内にあります。東口へ。

ラビスパ裏磐梯東口・西口分岐→ラビスパ裏磐梯
いこいの森グリーンフィールド
13:30 キャンプ場の中に出ました。

このキャンプ場は「いこいの森グリーンフィールド」と呼ばれているようです。
いこいの森グリーンフィールド | 裏磐梯天然温泉&プールの全天候型リゾート施設|ラビスパ裏磐梯
ラビスパ裏磐梯は2024年に閉館してしまいましたが、キャンプ場の営業はまだ続いているようです。
Google Mapsには「たびのCAMPINGBASE 裏磐梯ラビスパキャンプ場」として登録されていました。
ネット予約は「たびのCAMPING BASE」のサイトで出来るようです。
裏磐梯ラビスパキャンプ場の宿泊情報 |たびのCAMPING BASE【公式】
一泊3800円ということなのでホテルに泊まるより安いです。

草刈りか何かをしている音は鳴り響いていましたが、キャンプをしている人は見当たりませんでした。

建物はコテージ? 雨宿りしたいんだけど……。

坂道を下っていくと駐車場が見えてきました。

13:33 東口駐車場公衆トイレ着。

一応用を足しておきましたが雨宿りに適した場所ではありません。
坂道をさらに下ります。

この右手側、大通り上にバス停が見えましたがそちらは「福祉センター前」。
雨が降っているのにあんな所で待ちたくありません。すでに閉館していると聞いていましたがラビスパ裏磐梯へ向かいます。
ラビスパ裏磐梯
13:42 ラビスパ裏磐梯駐車場(雄国沼シャトルバス臨時駐車場)着。

この駐車場と雄子沢口との間をシャトルバスが往復しています。

13:45 ラビスパ裏磐梯バス停着。

雄国山山頂から1時間37分でした。雄国沼休憩舎からだと2時間49分。とは言えこれには大分休憩時間が含まれています。
バスの時刻表を確認すると、ちゃんと14:48発のバスのことが書き込まれています。「2024年4月1日より適用」とも書かれています。

施設の扉には閉館を知らせる張り紙が貼られていました。閉館は2024年1月31日。

この施設が営業していれば登山後にひとっ風呂浴びることもできたのかもしれません。
とは言え今は雨宿りが出来るだけでもありがたいです。わずかな段差に腰を掛けてバスを待ちました。


14:45 待つこと約1時間、バスが到着。雨は待っている間に止みました。


ラビスパ裏磐梯→裏磐梯高原駅
乗客は朝のバスにも乗っていた人が一人。おそらく通勤・通学なんでしょうね。
14:48 ラビスパ裏磐梯発。

このバスは「メルキュール裏磐梯」までしか行かないので「猪苗代駅」まで戻るにはどこかで乗り換えなければなりません。終点の「メルキュール裏磐梯」まで乗ってそこで乗り換えても良いのですが、猪苗代駅行きの始発である「裏磐梯高原駅」で乗り換えれば確実に座れます。運転手さんに聞いてみると、実は「猪苗代駅」行きのバスの始発は事実上「裏磐梯レイクリゾート」バス停だとのこと。会津バスのサイトにあるPDF時刻表を見ると16:10「裏磐梯高原駅」を出たバスが「裏磐梯レイクリゾート」と「裏磐梯高原ホテル」を経由した後再び「裏磐梯高原駅」(16:16)に戻ってから「猪苗代駅」へ向かうように書かれていますが、実際には最初の「裏磐梯高原駅」はスキップしているようです。乗客から見ても二回同じバス停を通るというのは混乱しますし、「裏磐梯高原駅」で16:10発のバスを待つ人にとっても6分遅れたと思えば同じ事ではあります。混雑時であれば断然「裏磐梯レイクリゾート」から乗る事をおすすめするそうですが、今はそうではないのでどこから乗っても大丈夫だとのこと。
乗り換え待ち時間は約1時間なので、私としては少し時間を潰すネタが欲しいところ。なので今回は「裏磐梯高原駅」で下車することにしました。「裏磐梯レイクリゾート」は歩いてすぐなので乗るときはそこからにしましょう。
裏磐梯高原駅周辺散策
15:13 裏磐梯高原駅バス停着。楽天Payで630円を支払い。
入れ違いで乗車した人は1名のみ。以前秋に来たときは列が出来ていたような記憶があるのですが、こんなに空いているとは。
張り出されている時刻表には次のバスは16:16発となっています。やはり16:10発は無かったことになっているようです。

すぐ近くにあるのが桧原湖。

遊覧船の前に人が三人ずっと立っていました。乗組員でしょうか? 今時刻表を確認すると15:30発の便があったようです。まぁ、乗る人はほとんどいないでしょうね。辺りには私以外誰もいませんから。

道を挟んで反対側にあるのが柳沼。

五色沼自然探勝路の一番西にある沼です。
コースNo.1 五色沼自然探勝路 | トレッキングコース | 裏磐梯ビジターセンター
水鏡になっていました。

裏磐梯物産館。

ジェラートでも食べておきますか。


できるだけ現地のものと言うことで、山塩+花豆。

うわ、塩だ……しょっぱい。山塩でミネラル分が豊富でまろやか……なの? 花豆は豆っぽさがちょっとありますね。あずきアイス程では無いけれど。前に鳩待峠で花豆ソフトを食べたような記憶が。こんなに豆っぽかったかな? 豆は処理の仕方で大分味が変わりそう。
物産館の中から見える柳沼とニッコウキスゲ。

食べ終わったら、すぐ近くの大きなホテルへ。

そこにあるのが裏磐梯レイクリゾートバス停です。

15:41着。まだ30分くらい待つ必要があります。
裏磐梯レイクリゾート→猪苗代駅


しばらくしてやってきたバスはバス停の手前でしばらく「回送」のまま停車していました。やはりここが始発になるようです。
2分前に行き先表示を「猪苗代駅」に変えてバス停の所まで進んできました。

16:12発。
乗客は私の他に2人。裏磐梯高原駅でさらに1人乗せましたがその人は小野川湖入口で下車し、他の2人も五色沼入口で下車。それ以降乗客は無く、猪苗代駅まで乗ったのは私1人だけでした。
16:54 猪苗代駅着。

これから乗る新宿行きの高速バス「夢街道会津号」では会津バスの路線バスから高速バスへ乗り継ぐ場合に路線バスの運賃が半額になる割引特典があります。
私も車内で検索して気がついたくらいなので運転手さんに確認してみたところ、高速バスから乗り継ぐときの割引券を受け取ったことはあるけれどこれから乗る場合に割引をした経験が無いとのこと。今携帯電話を持っていないので、営業所に電話して確認してほしいと言われたので電話。するとやはり高速バスのチケットを提示すれば割引になるとのこと。運転手さんにも電話を替わって確認してもらい、納得頂けたので楽天Payで半額の460円を支払いました。
猪苗代駅→バスタ新宿
さて、次に乗るのは夢街道会津号16号 新宿行きです。

17:32発予定。ここでの乗り換え待ち時間も30分程度です。渋滞するような道でも無いので大丈夫だとは思いましたが、乗り逃したら諦めるよりないでしょう。
とは言え復路の運賃はネット割ととく得割が合わさって何と3010円。激安です。例え乗り逃したとしても諦められる金額でしょう。
ベンチに座りながらロータリーを見つめていると、時々路線バスが到着し、しばらく停車した後にバス乗り場に移動、そして出発していきます。その車内には乗客がいるようには見えません。輸送しているのはほぼ空気です。
いくら梅雨の時期の平日とは言え大丈夫なのかこれ?
激安で高速バスチケットを買って、あまつさえ私しか最後まで乗らなかった路線バスの代金を半額にしてもらったのが何だか悪いような気がしてしまいました。
駅前は例によってシャッターが閉まった薄汚れた建物が目立ちます。なんでこんなことになっているんだろう。
高速バス乗り場の後ろにあるのは観光案内所。以前自転車を借りたことがあります。そしてその右に見えるのが磐梯山。

猪苗代・磐梯山エリアは良いところなのでもっとみんな遊びに来ましょう! 会津磐梯山は宝の山よ!
17:39 少し遅れてバスが到着。

猪苗代駅から乗ったのは私1人だけ。車内には乗客は数えるくらいしかいません。だから安かったのかな?
17:40 猪苗代駅発。
夕日が差し込む田園風景が綺麗。
バスは道の駅猪苗代に寄ってから磐梯道に入りしばらくして東北道を南下。途中で那須高原SA、羽生PAで15分ずつ休憩を挟み、最後は王子、池袋を経由して 21:54 バスタ新宿に到着(5分遅れ)。後は電車で帰宅しました。