2025年06月11日(水)~12日(木)、新潟県と群馬県の境にある平標山(たいらっぴょうやま)と仙ノ倉山(せんのくらやま)に行ってきました。
きっかけ
今年は春の訪れが少し遅く、その上4月末~5月頭に風邪を引いてその影響が長く残ってしまったので、大した外出も出来ずに6月になってしまいました。それでも先日は高尾山から陣馬山まで歩いて体調を見て、まぁ、何とかなるかな? と思ったのもつかの間、雨が多い日が続き、気象庁は関東甲信越に6月10日頃梅雨入りの速報値を発表しました。
例年6月は雨が多くどうしても外出する機会は少なくなってしまいますが、それでも梅雨のさなかに晴れることもあります。そのタイミングを見計らって行ける場所を探していたときに思い出したのが平標山でした。
2018年に谷川岳に行きましたが、平標山は谷川岳から稜線伝いに西の方角にある山です。東の谷川岳の方から行こうとすると長い稜線を歩かなければなりませんが、西側の国道17号線沿いにある登山口から登ると3時間ほどで山頂にたどり着くことが出来ます。2021年に苗場ドランゴンドラに乗って紅葉を見に行きましたが、その時に登山口があるバス停を通過しています。以前から何かにつけて気になっていた山でした。
平標山の花の見頃は6月~7月と梅雨の時期と重なるようです。最近ネット上でも登った人の写真をチラホラと見かけるようになりました。
そんな中、直近の天気を確認すると12日(木)に雨が上がり13日(金)まではいったん雨が落ち着くようでした。平標山の予報を見ると時間帯によっては晴れマークも出ていました。
というわけで、今年の予定にはありませんでしたが、急いで準備して出かけたのでした。
山行ルート
今回歩いたのはポピュラーな周回コースです。
- 総距離 : 約13.9km
- 総コースタイム(休憩除く) : 約7時間20分
- 累積標高差 : 上り約1391m、下り約1391m
(※すべて山と渓谷オンラインでの計画値)
ルートの決定で迷ったところは二つ。
- 仙ノ倉山まで行くかどうか
- 周回にするかどうか(平標山の家~平元新道を歩くかどうか)
平標山までは登り約3時間、単純標高差約1000mなので滞在時間や下山の時間を考えるとそれだけでも十分時間がかかる山行になります。そこからさらに仙ノ倉山まで足を伸ばすと往復2時間は最低でも必要になるでしょう。山頂でゆっくりしたり途中で花探しや写真撮影をすればもっとかかります。
平標山から仙ノ倉山方向に少し降りるとハクサンイチゲなどが多く咲いている場所があるので、そこまで行って引き返す人もいるようです。
バスの時間も制約になります。バスの第一便は湯沢駅前5:35→平標登山口6:09ですが、これはバス停の近くに前泊しないと乗れないでしょう。第二便は湯沢駅前8:20→平標登山口8:54になるので、第一便と比べると活動可能時間が3時間ほど減ってしまいます。一方で帰りのバスは遅い時間まで便があるのであまり問題にはならないでしょう。ただし、運行間隔は広いので長時間待つことになる場合もあります。
今回私は越後湯沢駅近くのホテルに前泊することでバスの第一便に乗り、6時過ぎから山行を開始、仙ノ倉山まで足を伸ばしました。
一応周回コースにもしました。周回コースにする必要は最初それほど感じなかったのですが、平標山の家がどんなところか見てみたかったというのが一番の動機になりました。テント場もあるようだったので、どんなところか見ておきたかったのです。実際に歩いて見ると、平標山~平標山の家の区間にはイワイチョウやリンドウ、ショウジョウバカマ、ワタスゲなんかが咲いていましたし、雪が残っている谷間の景色も綺麗でした。周回コースは損の無い選択でしょう。あ、林道が長いのが玉に瑕でしょうか。
登りを松手山(まつでやま?)経由にするか平元新道(ひらもとしんどう(読みは山と渓谷オンラインより))にするかも選択出来ますが、私は特に考えずに松手山にしました。どちらでも良い気がしますが、トイレや水場が後にある方が安全な気はします。景色的にはどちらも一長一短でしょうね。どちらを向いても景色は綺麗ですし。
施設情報・参考情報
平標山の家
平標山の家は、平元新道を登ったところにある小さな山小屋です。
水場、トイレ、売店あり。
宿泊は次の3タイプがあるようです。
- 小屋泊(定員12名)
- テント泊(8張り程度)
- 避難小屋泊(快適に寝られるのは10名程度。シュラフ有料貸し出しあり)
詳細はWebサイト等をご確認下さい:
湯沢町の登山情報
交通手段(公共交通機関でのアクセス)
南越後観光バス 湯沢~三俣~貝掛温泉~浅貝~西武クリスタル線
登山口がある「平標登山口」バス停は南越後観光バス株式会社が運行する「西武クリスタル線」上にあります。
2025年現在、バスは湯沢駅前から西武クリスタル前までの間を1日8~9本運行(往復)しています。
往路は湯沢駅前を5:35、8:20、9:40に出発する便があります(最初の3便)。
復路(午後の便)は曜日によって異なりますがいずれの場合でも平標登山口を19:14に通過する便が最終となります。
運賃は湯沢駅前~平標登山口で660円(現金のみ)です。大きなザックは車内持込料金(100円)が必要になる可能性があります。
立川から越後湯沢駅へのアクセス
立川から越後湯沢へ行く方法としては次の方法が思いつきました:
- 立川~西国分寺~(南浦和または武蔵浦和)~大宮~高崎~水上~越後湯沢
- 立川~西国分寺~(南浦和または武蔵浦和)~大宮~(新幹線)~越後湯沢
- 立川~拝島~高麗川~高崎~水上~越後湯沢
- 立川~拝島~高麗川~高崎~(新幹線)~越後湯沢
JR東の新幹線に乗る場合、私は東京よりも大宮から乗ることが多いです。東京に行くのも大宮に行くのも大差ありませんが新幹線の東京~大宮間をスキップできるので。
天気

旅行の様子
立川→越後湯沢(電車)
2025年6月11日(水)の夕方、立川駅にやってきました。天気は雨。折りたたみ傘を差して来ました。

乗車する列車は17:07発「むさしの号」(Wikipedia)大宮行きです。この電車は中央線国立駅以西から大宮駅まで乗り換え無しで行ける非常に便利な列車です。
平標山は新幹線を使えば日帰りも可能な山ですが、その先の仙ノ倉山まで行くとなると私くらいの実力ではもう少し時間に余裕が欲しくなります。そこで今回はバスの第一便に乗れる場所に前泊することにしました。今からそこへ向かいます。
17:07 立川駅発。若干席が空いていて座れました。
17:45 大宮駅着。
降りたホーム11番線で次の高崎線特別快速 高崎行きに乗車。混んでます。

17:57 発。
籠原で車内が空いて座れました。
19:09 高崎駅着。

次の列車まで30分ほど余裕があるのでここで夕食にします。駅の改札内には駅そば(八起家)、弁当屋(駅弁屋上州)、コンビニ(NewDays)がありました。駅そばに入ります。

鴨つけそば(660円)

本当はセットのミニ丼を付けようと思ったのですが、ご飯ものが全て売れ切れでした。
残念だったので食べ終わったらNewDaysに寄っておにぎりを一つ購入。
柔らかいつくねのようなものが入っているおにぎりでした。
続いて乗るのは上越線 水上行き。

19:40 発。
20:45 水上駅着。ホームを移動して上越線 長岡行きに乗り換え。
車内で検札がありました。

今回私は事前に越後湯沢までの乗車券を購入して乗車しました。越後湯沢駅はSuicaに対応していないので紙の乗車券が必要になります。運賃は3740円。
2両編成の車内に乗っていたのは10~20名くらいではないでしょうか。ほとんどは1両目に乗っていました。
20:52 発。
湯檜曽、土合、土樽、越後中里とほぼトンネルの中を走って行きます。
21:27 越後湯沢駅着。立川から実に4時間20分かかりました。

ちなみに新幹線を使うと大宮からとき335号に乗って18:45に越後湯沢に着くようです(所要時間1時間38分)。在来線より2時間42分早く着きますが、自由席料金2640円が別途かかります。
以前苗場に行った時は拝島から八高線に乗って高崎まで行きました。タイミングが合えばそれも選択肢の内ですが、やはり時間はかかりがちだと思います(その時は立川から4時間53分でした。今検索してみると朝だと4時間30分くらいの行き方が見つかりました)。運賃は距離が短くなるので若干安くなります(3410円)。立川からだとわざわざ大宮に出るというのが遠回りな気がしてしまうんですよね。
切符を回収箱に入れて改札の外に出ました。係員が目の前にいるのに箱に入れるのはちょっと不思議ですね。車内で検札をしているので問題ないのでしょう。
セブンイレブンと本日の宿
まずは西口へ。若干雨が降っていましたが傘は差さず外へ。

通りに出て右に進むとすぐにセブンイレブンがあります。

ここでパンやおにぎり、飲み物を購入。明日の朝食と昼食です。
駅に戻って今度は東口へ。

21:38 通りに出て右に進むとすぐに本日の宿がありました。

越後湯沢温泉 ホテルやなぎ。本日のプランは洋室ツインルーム1名で7150円(税込)+入湯税150円(チェックイン時に支払い)でした。
寝るだけにしては少々贅沢なお部屋です。
とは言えこの辺りだとそれほど多く選択肢はありませんでした。この宿は今日の昼過ぎにこの辺りで空いている宿の中から選びました。もう少しだけ安い宿もあったのですが、少し不安だったのでこちらにしました。もちろん最終チェックイン時刻が遅いことも必須条件でした。
今回は時間が無くてあまり調べられませんでしたが、登山口の近くにも宿があるかもしれませんし(平標茶屋というのは営業している?)、朝登山口へ送ってくれるような民宿があるかもしれません。
明日は早いので、スマホの充電をセットしてから早々に寝ました。
2日目の朝
越後湯沢駅→平標登山口バス停
05:01 越後湯沢駅東口着。

ここのバスには前にも乗ったことがあります。
混雑ピーク4時間待ち! 苗場ドランゴンドラで紅葉を見る | やまころ旅ブログ
乗車するバスは西武クリスタル前行き。ここ湯沢駅前から国道17号線(三国街道)を走り、かぐら、三俣、田代、苗場といったスキー場があるエリアを巡って西武クリスタル前に至るバス路線です(西武クリスタルというのはいわゆるリゾートマンションです)。乗り場は1番。

前にも書きましたがバス停の標識が軒先からかなり内側に設置されているのが印象的です。

東口には公衆トイレもあります。綺麗でした。

05:34 バスが到着。乗客は私も含めて3名でいずれも登山者風(全員平標登山口で降りました)。

05:35 定刻通り越後湯沢駅東口発。
車内に掲示されていた荷物料金のご案内。

27L以上や10kg以上のザックは荷物料金100円が必要とのこと。スキーやスノーボードが持ち込まれることが多いので荷物料金が設定されているのでしょうね。

06:09 定刻通り平標登山口バス停着。所要時間は34分、運賃は660円。

バス停の柱はこれですね。向かい側にもあります。

平標登山口バス停→登山口(?)
さて、どっちに行くのかな。若干来た方向に戻るようです。

すぐに現れた「上信越自然歩道」の看板。この右手側に道がありますが、ゲートが閉まっています。

なのでさらに戻ると(進むと)通れそうな道がありました。

右側の建物はトイレでは無くごみ置き場か何か? 後で調べてみたところトイレは近くの駐車場の所にあるみたいです。

山の方に進むと橋があります。


どんと焼き?

看板がありますね。

06:14 「→平標山 松手山コース」と書かれています。ここが登山口なのでしょう。

登山口の標高は約980mくらい。平標山の標高が約1984mなので、おおよそ1000mくらいの標高差があります。一部なだらかな区間や、平標山の直前にわずかに下るところがありますが、全体としてはほぼ登り一辺倒と言って良いでしょう。
登山口(松手山コース)→送電塔
上着を脱ぐなどの準備をして06:16発。

整っていて歩きやすそうに見えますが、斜度の高い登りが続きます。

駐車場の方から合流してくる人もいるので案外人が多いです。自分のペースで歩きづらい。
06:26 「一合目」と書かれた標柱がありました。

標高は1080mくらい。だいたい100mごとということでしょうか?
所々鮮やかな花が目に付きます。ヤマツツジでしょうか。


クルマムグラ? あれ、クルマバソウと何が違うんでしたっけ? 先日上高地で見たのですが。オククルマムグラというのもあるの?

なんて立ち止まって撮影&観察しようにも後ろからほぼ同じペースで登ってきている人がいるのでなかなか出来ませんでした。上のは立ち止まって先に行ってもらってから撮影。皆さん健脚ですね。

岩が多くて歩きづらい所も度々現れます。

それに結構な傾斜ですよ。終始息を切らしながら登っています。


「ゴヨウマツ」

アカモノでしょうか。これも案外似たものがあるんですよね。葉っぱに注目。


青空が見えた!


奥に見える鉄塔の下を通るはず(別の鉄塔だったらすみません)。

時々緩やかな区間が現れますが、またすぐに急になります。期待しないように。

06:37 後から振り返ってみるとおそらくこの辺りに二合目があったのだと思います。登山道脇に立って休んでいる人がいたのであまり見ずに追い越しました。

標高1160mくらい。
タニウツギ? 先日高尾山でも見たような。

ニガイチゴ? 何とかイチゴも結構分からないんですよね。


ダケカンバ? 標高は1200mくらいだけど。


トラバースっぽく水平に歩く短い区間。左手側に景色が見えます。

ガマズミ?

ササバギンラン?

チゴユリ?


06:54 三合目着。二合目を見逃しています。

標高は1290mくらい。






急登は続きます。

この閉じている黄色い花はあちこちで見かけました。たぶんキジムシロ属。

ロープ。

07:06 おお、ハシゴだ。

といっても一つ目は右を歩けますね。

二つ目はさすがにハシゴを使った方が楽かな。


07:10 ハシゴを越えて少し進むと鉄塔の真下に出ました。


近くには「四合目」の標柱が。
標高は1410mくらい。おそらく鉄塔の位置に合わせたんでしょうね。
振り返るとなかなか良い景色です。

鉄塔の下に座って休憩。
出発からちょうど1時間くらい。かなり疲れました。
ザックの中から帽子を取り出して被りました。
送電塔→松手山
07:15 送電塔発。

出発早々左側に咲いていたカキドオシ。

ベニサラサドウダン?






コウガイビルというやつみたいです。

容赦ない階段。

07:34 五合目。標高は約1540m。少し高めですね?


エンレイソウ。

ツクバネソウ。クルマバじゃないね。

マイヅルソウ。

松手山の山頂が近づいてきました。

07:40 道がなだらかになってきました。

開いてないなぁ……。





ムラサキヤシオ?

この辺りは松手山の手前のピークです。

標高は約1600m。高い樹木が無くなりました。
この辺りから平標山までの稜線が見えるようになってきました。

あ、これミカン科のやつじゃない? と、思いつつも現地で全然名前が出なかった花。ミヤマシキミ?


ユキザサ?

あ、イワカガミだ。白いなぁ。

今回の山行中あちこちで見かけましたね。



07:49 松手山着。バス停から1時間40分でした。

松手山(1613.7m)
松手山→平標山
07:54 松手山発。
ここからしばらくはなだらかな道が続きます。

シャクナゲ。



あ、ミツバオウレンが咲いてる!

ずぶ濡れ透明。

三つ葉ですね。



平標山はおそらくあの一番奥。


こんな感じで道の脇に沢山咲いています。

仙ノ倉山までの間にあちこちで見かけました。






あれ、見覚えのある葉っぱですね。ゴゼンタチバナ?



振り返るとまだわずかに雪が残る近くの山々が見えます。苗場山でしょうか?



08:18 七合目。標高は1670mくらい。

あれ、六合目を見逃した。検索してみると松手山が六合目だという話が出てきますね。

この辺りの笹の下にシラネアオイが咲いていたらしいです。知っていれば探したのに~。でも疲れているからそんな余裕は無いかな?



綺麗な景色ではありますが、かなり疲れも溜まってきました。



08:22 ここからはまた登りです。つかの間のなだらかな道でした。


黄色いスミレが咲いてますね。オオバキスミレの系統でしょうか? オオバキスミレってもっと大きな葉っぱじゃありませんでしたっけ?(上高地で見ました) この辺りにはナエバキスミレなどというものもあるらしいですが……。スミレはちょっと私には手に負えません。



七合目を見下ろす。

ベンチ? と思ったら単なる階段のパーツでした。ベンチ欲しい……

もうほんとひどい……

アズマ?シャクナゲ。



あ、八合目が見える。あそこまで頑張ろう……。

08:35 八合目。休憩。






ヨツバシオガマ?

強風に揺れてなかなかうまく撮れませんでした。





休憩スポット?

まだまだ登ります。



これあちこちで見たんですよね。何だろう。


08:51 ようやく最後のなだらか区間が目前に。





ちょっと視界が悪くなってきましたね。今のうちに遠くの山々を撮っておこう。








あ、本日最初のハクサンイチゲを発見!

08:57 そのすぐそばが九合目でした。標高は約1900m。



ミヤマキンバイかな? キジムシロ属は相変わらずワケわからん。

あ、ハクサンイチゲの群生だ。


お花畑ですね。






相変わらずミツバオウレンが目に付きます。



あれ、いつの間にか白くなってきた。

遠くの斜面。




09:21 平標山着。バス停から3時間12分でした。

平標山(1983.8m)
平標山→仙ノ倉山
09:33 平標山発。
真っ白です。

強い風が北から(写真左から)吹いており体感気温は0℃近くに感じます。手袋が欲しくなる寒さでした。
急な階段を降りて行くと左右に沢山の花々が現れました。
ハクサンイチゲ。

今年見るのは今回が初めてですね。

ハクサンコザクラ。

白山室堂で見たことが思い出されます。白山にはまた行きたいなぁ。

ミヤマキンバイ?


とても小さな花。

あれ、なんか見たことがあるような、何だっけ……とその場では思い出せなかったのですが、仙ノ倉山へ歩いている途中でふとミネズオウという言葉が浮かんできました。どこで見たんだっけ。

マクロレンズがあれば大きく撮れます。

あ、チングルマが咲いてる!

ポツンポツンと一輪ずつ咲いています。まだまだこれからですね。

もちろんイワカガミはあちこちに。


歩いていると霧の中から突然ヌッと人が現れるので驚きます。

お花畑状態ではあるのですが、まだ少し早いのかな?

09:50 霧の中からベンチが現れました。

疲れていたので座りましたが寒くて長居する気にはなれませんでした。景色も何もありませんし。


ミツバオウレンも所々に咲いています。

ミツバオウレンの葉って隠れていて見つけづらいですよね。

こんなにいっぱい咲いています。

う、登りが始まった。













アカミノイヌツゲ。







あれ、桜っぽい。花は残ってないのかな。

「東芝ランプ」と書いてあるみたいです。

Wikipediaによれば1950年に東芝山岳部らが遭難してその後に標識が立てられたそうなので、それなのかもしれません。
この特徴的なゴワゴワ感のある葉っぱと花はオオカメノキ? ヤブデマリなんてのもあるんですね。


呆れるほど白いです。

横はこんな感じ。もし360度全てがこんなだったら……

しかし道はハッキリしているので大丈夫です。

あ、咲いてるのあった。タカネザクラ(ミネザクラ)?



ふひー、案外登ります。

10:28 地理院地図に2021mと書かれているこの辺りは「前仙ノ倉山」と呼ばれているらしく、登山道脇にひっそりと標識もあったらしいのですが私は気がつきませんでした。

この辺りで一瞬霧が少なくなりましたがすぐに元に戻ってしまいました。


いったん下らなければなりません。


そしてまた登り。


後ろ。

右。



10:38 仙ノ倉山着。平標山から1時間5分でした。

仙ノ倉山(2026.3m)
真っ白です。


平標山と同じく座る場所はありません。

それどころか吹き付ける強い風から隠れる場所すらありません。風を避けるために展望盤の裏に隠れたりもしてみましたがそれほど効果はありませんでした。山頂の気温は9℃前後。

山頂にあった展望盤。

谷川岳へ続く道。

山頂は風が強いので少し先で休憩している人たちがいました。後で私も行ってみましたが、あまり良い場所は近くにはありませんね。


前仙ノ倉山?


北からの風を受けて雲が勢いよく流れていきます。時々頭の上の雲が薄くなったなと思うと一瞬視界が開けますが、またすぐに真っ白になります。

富士山?

寒いのを我慢して粘ったのですが全く改善の兆しなし。
時間はたっぷりあるとは言え、滞在していてもつまらないので出発することにしました。
仙ノ倉山→ベンチ
11:17 仙ノ倉山発。元来た道を戻ります。

境目が何かビーチのように見えたり。




晴れた瞬間を狙って南側を撮影。頭を出しているのはおそらく富士山だと思います。その右に見える山々は……甲武信ヶ岳~国師岳~金峰山のあたり?

その後も晴れたタイミングで写真を撮ったり。












晴れていたらさぞ綺麗だったでしょうね。















これもハクサンイチゲ?





人を認識できるようになる距離がほんとかなり近いんですよ。


11:59 平標山の下のベンチまで戻ってきました。疲れた! 休憩!

相変わらず風が強くて寒いですがここでお昼ご飯にします。
セブンイレブンで買った「禁断のやみつき豚めし」。これ一個で300円って……(実際にはセールで220円)。

うわ、にんにくの匂いが強烈!

ちょっと強すぎるかも……。量はあるのでゆっくり食べました。
出発前に一瞬霧が晴れた時の写真。



またすぐに真っ白になります。
ベンチ→平標山
平標山→平標山の家
12:48 平標山発。「平標山の家・平元新道 三国山方面」と書かれた方へ進みます。

階段を降ります。

え、雪!?

霧でどのくらいの長さ雪があるのかすら分かりません。
雪の上を歩いてみると普通に滑りますが踏ん張って進むとすぐに雪は無くなりました。

振り返ると大したことない距離でした。

上から見えたベンチはこれですね。

泥濘んでいます。

ショウジョウバカマ。





下の方に山小屋が見えてきました。




標高は1850mくらい。山頂から130mくらい降りた所で霧が晴れました。




登山道の脇に非常に小さなリンドウが咲いていました。

ソバカス美人ですね。タテヤマリンドウ? でも太郎兵衛平で見たシロバナタテヤマリンドウはもう少し大きかったような。ってよく見ると何か別なものも写ってますね。モウセンゴケ?

これはアカモノかな?

あ、イワイチョウ。



ワタスゲ?


左手に見えるのは前仙ノ倉山みたいです。その裏に仙ノ倉山があります。



13:28 平標山の家着。山頂から40分でした。

平標山の家
無料の水場とはありがたい。

とは言え今回はペットボトル3本のうちまだ2本しか消費していないので給水の必要はありません。これだけ日差しが無いとさすがに消費量が少なくなりますね。
売店もあります。

トイレは1回100円。


小さなテント場。

その奥にある三国山方面への道。



避難小屋部分にはマットと寝袋を敷いている人がいました。

ぐんま県境稜線トレイルは長大でとても私に縁があるものとは思えません。

万座温泉は好き。野反湖も行ってみたいかな。
小屋の裏側の景色。












小屋の周囲にはベンチがあるのでしっかり長時間休憩しました。急いで降りてもバスの時間まで相当待たなければならないので。
……といっても全くやることは無いので40分くらいでしびれを切らして出発することに。
平標山の家→平元新道登山口
平元新道登山口→平標登山口バス停
途中で抜いた若者達のグループの声が迫ってきているのであまり休まず進みました。
14:46 平元新道登山口発。
ただひたすら林道を歩いていきます。これはつらい。




キジムシロ属は相変わらず訳が分かりません。真ん中が綺麗なオレンジ。


ズダヤクシュですね。この間上高地でいっぱい見ました。


これもキジムシロ属っぽい。ヒメヘビイチゴ?


穴?

15:07 まだ半分くらいっぽい。もう花なんて探す気力はありません。苦行だ。

ゲート。

ゲートのそばにホースから水が。水場?

どこから水を取ってるんだろう……

分岐?


橋を通過。


橋の右側。

橋の左側。


ここから再び登山道になるようです。とは言えおそらく林道を通ってもいいんでしょうね。一応右へ。


川沿いで雰囲気があると言えばあるのですが、案外長い区間です。

一瞬どこを渡るのか分かりませんでしたが……

対岸にピンクのリボンがありました。

水場? 触ってみましたがそれほど冷たくは感じません。

どこから水を取ってるんだろう……


ラショウモンカズラ。

すぐそばをさっきの林道が通っています。



砂防ダムの上が池になっている?

ササバギンラン?



15:39 朝一番最初に渡った橋の近くに出ました。

駐車場はそのまま真っ直ぐ進むらしい。

でもバス停は左。



今朝も見ましたがミヤマオダマキ?

帰りのバス停は反対側です。


15:44 平標登山口バス停着。

平元新道登山口から約1時間、平標山の家から約1時間40分でした。
今朝バス停を出てから9時間35分。一日の活動時間としてはちょっと長過ぎですね。
次のバスは16:55。

後1時間以上あります。最悪だと2時間半待ち。もちろん分かっていたから平標山の家で時間を潰していたわけですが。
上の方は雲がかかってますね。結局晴れなかったんじゃないの?

ベンチなんてありませんが、とても座らずにはいられません。縁石に腰掛けます。

後はただひたすらスマホをポチポチして時間を潰しました。
下山してきた人たちが少しずつ増えて縁石に座り自然と列が出来ました。
感想
天気が悪かったですね。気温10℃くらいの所に強い風がビュービュー吹いて体感温度は0℃近く。手袋が欲しくなるような気温でした。雨が全く降らなかっただけ良かったというくらい。
花も見頃にはまだわずかに早かったのでしょうか? 後で湯沢町の登山情報を見たら6/13の情報で「平標山などでは徐々に花が咲き始めています。」と書かれていました。実際ハクサンイチゲはまだ咲きかけのものが目に付きましたしチングルマもちょっとだけ。ミツバオウレンが多いのは意外でした。花を撮ろうにも風が強く大きく揺れるので大変でした。背景と一緒に撮ろうにも周囲も真っ白でしたしね。
体力的にもちょっと厳しかったです。もうちょっと楽なところだったら良かったのですが。時間はあったのでゆっくり歩きましたが、それでもかなり疲れました。座って休めるところがほとんど無いのがつらいところ。寒いのであまり一箇所に留まる気も起きませんし。6月ということでしばらく登山をしていなかった人が行くこともあると思いますが、そのような場合は苦労するかもしれません。
というわけであまり良くない印象が残った山行でした。これを書いている時点では喉元過ぎれば~といった感じなのですが。
今YouTubeで平標山~仙ノ倉山の動画を見ています。晴れていればこんな景色が見られたのかと。もう少し時期が後でもまた別の花が咲いて綺麗みたいですね。まだまだ楽しめそうなので是非私の代わりに綺麗な景色を見てきてください。