2018年12月25日、山中湖の南にある三国山ハイキングコースへ行ってきました。
きっかけ
きっかけはワンダーフォーゲルの2018年12月号で鉄砲木ノ頭(てっぽうぎのあたま)が紹介されていたこと。富士山がよく見える絶好のビュースポットのようです。
調べてみると山中湖の南に位置するこのあたりには「三国山・パノラマ台ハイキングコース」が整備されています。
であればこのコースを通して歩いてみようと考えました。
とはいえ富士山を見に行くなら天気が良い日で無ければ意味がありません。なかなか良い日が見つからずマゴマゴしていたら12月も末。1月、2月になると積雪もあるようですからあまりのんびりもしていられません。
そんな12月の3連休の最終日24日とその翌日25日が晴れマーク。平日が良いので25日に行くことにしました。

現地への交通
東京方面から山中湖へ行くなら高速バスが断然便利です。費用も安くたいていの場合時間も短く済みます(遅れなければ)。
三国山ハイキングコースの最寄りとなるバス停は東側は「三国山ハイキングコース入口」、西側は「籠坂峠」です。
高速バスの停車場所と照らし合わせてみると「撫岳荘前(ぶがくそうまえ)」で降りて10分ほど歩いて「三国山ハイキングコース入口」へ行くのが良さそうです。
「籠坂峠」へ行くとなると「山中湖旭日丘」で降りて路線バスで4分くらい、もちろんプラス待ち時間がかかってしまいます。
ただし高速バスの行き先に注意。「山中湖」行きのバスはたいてい「山中湖旭日丘」止まりで次の「撫岳荘前」まで行きません。「撫岳荘前」へ行くには「山中湖平野」行きのバスに乗る必要があります。「山中湖」行きのバスの方が多いので、タイミングによっては「籠坂峠」へ行った方が早い場合もあると思います。後はスタートが東からが良いか西からが良いか次第ですね。
というわけで、いつもの通りハイウェイバスドットコムを使って中央道日野から撫岳荘前までの予約を入れました。1510円。
本日のルート
撫岳荘前~籠坂峠までのGPSトラッキングデータです。
高速バス~撫岳荘前~三国山ハイキングコース入口
2018年12月25日朝、多摩モノレール甲州街道駅を経由して中央道日野バス停(下り)へ。

08:28 中央道日野バス停発。10分遅れ。

途中富士急ハイランドと河口湖駅で多くの人が降りました。予約するとき残り1席でそんなに山中湖へ行く人が多いのかなと思いましたが、河口湖周辺と兼ねることで乗車率が上がっているのでしょうね。
河口湖辺りからは富士山が綺麗に見えました。しかし麓は雲が多く特に左手の山中湖の方は心配。

10:14 撫岳荘前バス停着。富士急ハイランドに着く頃にはほぼ遅れを取り戻していましたが河口湖駅の前後でまた少し遅れて結局10分遅れでした。


うーん、富士山は天辺がかろうじて見えているだけです。

10:16 撫岳荘前バス停発。
山中湖南の普通の道を歩きます。

10:24 三国山ハイキングコース入口バス停発見。

すぐ近くに「三国山ハイキングコース」と書かれた標識がありました。

10:25 ここが「三国山ハイキングコース」の入口でしょうか。

三国山ハイキングコース入口~パノラマ台
パノラマ台~鉄砲木ノ頭(明神山)
トイレに寄ってから10:45パノラマ台発。

ススキ野原の中に作られた道を上っていきます。

振り返ると山中湖。 富士山は相変わらずほぼ見えません。
階段が作られているのですが、途中から木の下が完全にえぐられていてもはや通せんぼうの役割にしかなっていません。おそらく雨で土が流れてしまったのでは無いでしょうか。

端を通るか乗り越えるかして進んでいきます。

ふと右を見ると並行して別の道が走っていることが分かります。

右の道へ移動出来る場所があったので移ってみると、階段は作られていませんが平らで歩きやすい道になっていました。左の道が荒れたので後から作ったのでしょうか?

ススキ野原の中を登るのは風情があって楽しいですね。

所々霜柱も残っていてザクザクと音を立てます。

何か見えてきました。


11:10鉄砲木ノ頭(明神山)(1291m)着。パノラマ台から25分(コースタイム30分)でした。

鉄砲木ノ頭(明神山)
残念、富士山は見えません。

とはいえ山中湖を中心として180度以上の景色が一望出来るので絶景スポットであることは間違いありません。
しばらく待ってみましたが富士山は時々雲の間から一部が見える程度。雲は左手奥から右手手前へ流れているように見えますが、すぐに晴れそうもありません。

後から登ってきた人も残念そうにしていました。御殿場方面から来て籠坂峠からここまですれ違ったのは一人だけだったと言っていました。

富士山(が見えるはずの方向)の左手にはこれから歩く三国山稜(三国山~籠坂峠)が見えます。

山頂標識。標高1291メートル。右手(西)が三国山、左手(東)が高指山(たかさすやま)。

20分ほど滞在しましたが諦めて鉄砲木ノ頭を後にしました。

鉄砲木ノ頭(明神山)~三国峠~三国山
11:32鉄砲木ノ頭(明神山)発。
ここからはいったん三国峠まで下って、そこから三国山まで登ります。このコースでは最初と最後を除けば一番標高差がある区間です。
急な坂を下っていきます。地面は少し粒が大きめな砂のようですがそれほど滑る感じではありませんでした。柔らかいので足に優しいです。



11:45三国峠通過。横の方に駐車スペースが見えます。


道路を越えて三国山への登り。


すでに葉が落ちた林の斜面をほぼまっすぐ進みます。

道はえぐれていたり根が無秩序に伸びていたり枯れ木が転がっていたりで多少荒れています。道がそれほどはっきりしていないので戸惑いますが、左右に逸れようもない地形ですしピンクのリボンが目印になっているので迷わず歩けました。本来の道らしきものは歩きづらいところが多かったので、脇を歩くことが多かったです。


ようやく坂が緩やかになって山頂が見えてきました。


12:02三国山(1320m)着。鉄砲木ノ頭からちょうど30分(コースタイム35分)。

三国山でお昼ご飯
三国山~大洞山
三国山から籠坂峠までは三国山稜と呼ばれる尾根になります。
12:19三国山発。
広い林の中をまっすく進んでいきます。

木の葉は既に落ちており、地面は枯れ葉で覆われていました。


地面は粒の大きな黒い砂のようで柔らかく、さりとて滑るようでもなく足にそれほど負担はかかりません。火山性の土なのでしょう。

12:29 ヅナ峠通過。ヅナってなんでしょうね。


尾根上はほぼ平坦なのかなと思っていたら案外アップダウンはありました。下って少し歩くと林の向こうから小高い山が見えてきて「アレに登るのかなぁ……」なんて思うことが何回か繰り返されました。

楢木山のあたりは標識が見当たらず。下りに変わります。


左手に眺望がある場所もあります。





特徴的な形をした木(ブナ)。




13:09大洞山着。三国山から50分(コースタイム70分)。
ふー、ベンチはありませんが立ったまま2~3分休憩。

大洞山~アザミ平
13:12大洞山発。

大洞山からすぐの所に「駿河の国大御社鎮座 角取神社奥の院入り口→」と書かれたプレートがありました。
そちらを見ても崖にしか見えませんが……。少し崖に寄ってみましたが確かに道はあるのですが、その先はよく分からなかったのでスルー。

この辺りで冷たい風に吹かれました。非常に寒い。思わずジャンパーのフードを被ってしまいました。枝についたピンクのリボンも激しく揺れていました。




13:29林を抜けて少し開放的な場所に出ました。アザミ平にはまだ早いと思うのですが……。


またすぐに林に戻ります。


13:35 アザミ平東と書かれた標識を発見。


ということはこれがアザミ平なんですね。

アザミ平というくらいですから夏にはアザミが咲くのでしょうね。



13:41アザミ平と書かれた標識を発見。大洞山から29分。(コースタイム25分)


三方向に分かれた分岐点で左の登っていく方が立山(たちやま)方面とのこと。右の籠坂峠方面へ向かいます。
アザミ平~籠坂峠
籠坂峠~旭日丘バスターミナル~帰宅
河口湖行きのバスを待ちます。
平日12時~18時の間は13分と43分の1時間2本。
気温は3度。

14:17バス到着。後ろ乗り、交通系ICカード対応です。籠坂峠バス停発。
14:22山中湖旭日丘(旭日丘バスターミナル)着。籠坂峠から190円。

入ってすぐの所に高速バスのチケット売り場があります。

次の新宿行き高速バスは35分発。直前でしたが無事購入出来ました。1550円。

時間があれば何か食べていきたいところでしたが、軽くお土産を見るくらい。

目の前のバス停。高速バスの乗り場も兼ねています。御殿場方面の乗り場は道を挟んで反対側になるようです。

14:35バス到着。

14:37山中湖旭日丘発。山中湖を後にします。

河口湖付近からの富士山。見えますね。朝よりは見づらいですけれど。

16:32中央道日野着。

“三国山ハイキング、鉄砲木ノ頭で富士の絶景が……見えない” への2件の返信