公共交通機関で行く尾白川渓谷・日向山

2022年4月22日(金)、山梨県の日向山へ行ってきました。

日向山は南アルプスの北部、山梨県北杜市にある標高1660mの山です。

登山適期は4月から。高山ではまだ雪が残る4月に雪が無くなりいち早く登れるようになる山です。

山頂が白い砂で覆われた独特な景観を持つことで有名。眺望もあり、八ヶ岳や他の南アルプスの山々を望むことも出来ます。

私も写真を見て是非行ってみたいと思ったのですが、公共交通機関でのアクセスが悪いと聞き諦めていました。最寄りの道の駅はくしゅうバス停から登山口まで歩いて1時間ほどかかるとのこと。

しかし最近調べ直したところ、以前よりも登山口に近い場所に市営のコミュニティバスが止まるようになっていたのに気がつきました。それでも30分程度は歩きますが、まぁ、このくらいは我慢しましょう。

というわけで雪が無くなった4月、満を持して登りに行くことにしました。

調べ直した過程で他にも様々な交通手段があることが分かったので、それについてもまとめておきました。

アクセス

(注:すべて2022年4月現在の情報です)

登山口・駐車場

登山口は尾白川渓谷駐車場にあります。

尾白川渓谷駐車場のすぐ脇に「甲斐駒ヶ岳登山口」と書かれた場所があり、登山届の提出所もあります。

甲斐駒ヶ岳登山口(尾白川渓谷)
甲斐駒ヶ岳登山口(尾白川渓谷)
甲斐駒ヶ岳登山口(尾白川渓谷)

車であればもう少し上の矢立石登山口駐車場を利用することも出来ますが、駐車できる台数が少ないため北杜市は尾白川渓谷駐車場の利用を推奨しています。尾白川渓谷駐車場から矢立石登山口まではコースタイムで60分ほどです。

電車・バス

JR日野春駅、JR長坂駅、JR韮崎駅のいずれかから登山口の近く(といっても徒歩30分以上かかりますが)を通るバスに乗車できます。

最適な経路は時間帯によって変わってくると思いますが、2022年4月現在の朝一番では「日野春駅」8:03→8:25「名水公園べるが東」です。帰りは平日か休日かでかなり変わってきそうなので注意してください。休日の帰りは道の駅はくしゅうまで歩くか、牧原までバスに乗ってそこで長時間バスを待つかまたは牧原から日野春駅まで歩くことになるかもしれません。

詳しいバスの路線図や時刻表は北杜市のサイトを参照してください。NAVITIMEにも登録されています。

名水公園べるが東バス停は次の位置にあります(尾白川渓谷駐車場まで徒歩約34分 2.2km)。

道の駅はくしゅうは次の位置にあります(尾白川渓谷駐車場まで徒歩約56分 3.7km)。

マウンテンタクシー

季節限定ですが、2021年から小淵沢と南アルプスを結ぶマウンテンタクシーという試みが始まりました。

山梨県北杜市 | マウンテンタクシー/MOUNTAIN TAXI

2021年の場合、7月2日から11月8日の金・土・日・月・祝のみ運行、片道1000円だったようです。要予約。小淵沢発着なので特急あずさを利用することを想定しているのでしょう。

タクシー

もちろん普通のタクシーで行くことも出来ます。

NAVITIMEによれば尾白川渓谷駐車場まで、日野春駅から11.2km 16分で3930円、長坂駅から10.3km 15分で3660円と出ました。概算なので正しい運賃かは分かりません。詳しくはタクシー会社にお問い合わせください。

北杜タクシーという会社が長坂駅の近くにあります。

北杜タクシー(株)・小渕沢タクシー(株) ”タクシーで巡る高原の旅”

目的地別運賃のページを見ると、小淵沢から竹宇駒ケ岳神社まで3900円と出ています。日向山まで5000円とも出ていますがこれは矢立石登山口までということなのでしょうか。

大泉タクシーという会社も長坂で営業を行っているようです。

㈲大泉タクシー(山梨県北杜市)

こちらは長坂駅から竹宇駒ヶ岳神社まで3620円と書いてあります。

他にも利用できるタクシー会社はあると思われます。

4000円くらいであれば4人グループで行けば1人1000円ですから、上で紹介したマウンテンタクシー並の料金ということになるでしょう。

毎日あるぺん号

毎日あるぺん号の夜行バスにもこの尾白川渓谷駐車場へ行くバスが存在します。

ただし、このバスは甲斐駒ヶ岳へ登るためのものらしく到着が朝3時台です。日向山に登るために使うにはオーバースペックかもしれません。

2022毎日あるぺん号 甲斐駒方面/黒戸尾根口〈早朝着〉〈往路〉 – 毎日新聞旅行「まいたび」

というか睡眠時間全然取れないですよねこれ……。

自転車

自転車を袋に入れて電車で持ち運ぶいわゆる輪行で駅から尾白川渓谷駐車場まで走るという方法があります。

売店の方に話を聞いたところ、駐車場と登山口との間、緑の柵があるところに自転車を止めることが出来るそうです。自転車で来る人は良くいるとのこと。

ただし、駐車場までの道は緩い登り坂です。歩くとほとんど苦に感じない程度の勾配ですが、自転車だと案外疲れるかもしれません。乗り慣れている人なら問題ないとは思いますが。

帰りは日野春や長坂だと上り坂がきついので、韮崎まで走った方が良いかもしれません。距離はそこそこありますがほとんど下り一辺倒のようです。いや、まぁ、登るのが好きな人はお好きにどうぞ(笑)。

すぐ近くにキャンプ場もあるので、自転車にテントを積んでキャンプしつつ登るという人もいるそうです。

徒歩

Google Mapsによれば徒歩での所要時間と距離は次のようになります。

  • 長坂駅→尾白川渓谷駐車場 2時間10分 9.8km
  • 尾白川渓谷駐車場→長坂駅 2時間6分 9.8km
  • 日野春駅→尾白川渓谷駐車場 2時間25分 11.0km
  • 尾白川渓谷駐車場→日野春駅 2時間11分 11.0km

冗談でしょと思われるかもしれませんが考えてもみてください。上高地から横尾まで3時間歩くんですよ。それよりは短いじゃありませんか。

そしてテント泊装備を背負って尾白川渓谷でテント泊すれば良いのです。

まぁ、テント泊はともかく、私は御免被りますね(笑)。

(追記: 上高地バスターミナルから横尾まで10.1kmだそうです。ほとんど変わらないですね)

その他

比較的初心者でも登れる人気の山なので各社でツアーも企画されているようです。

日向山までの山行コース

それで登山口となる尾白川渓谷駐車場から日向山山頂までのコースですが、次図のようになります。

尾白川渓谷~日向山ハイキングコース

山梨県北杜市公式サイトによればコースタイム、標高差、難易度は次の通りです。

尾白川渓谷駐車場から山頂標識までほぼ登り一辺倒ですが、駐車場から最初の分岐と8/10から9/10あたりにわずかな下りがあります。

2022年4月現在、日向山から南へ降りるコースは通行止めになっています。

当日の様子

電車で日野春駅へ

2022年4月22日(金)朝、立川駅にやってきました。

乗車するのは5:25発大月行き。最近これしか乗ってませんね……。

立川駅

雨上がりの朝。列車が山間部に入ると、窓の外には霧と山の美しい景色が広がっていました。

車内から見える山間部の霧

濃霧のため中央本線では列車の遅延が発生したようでしたが、私が乗った列車は大丈夫でした。遅れるとバスに乗れなくなりますから困ってしまいますね。

6:20大月駅着。甲府行きに乗り換え。6:25発。

大月駅で甲府行きに乗る

それにしてもこんなに雲が多くて大丈夫なのでしょうか。一応これからすっきり晴れる予報なのですが……。

車内から見える山間部の霧

勝沼では外に八重桜が見えました。

車内から見える八重桜

7:13甲府着。松本行きに乗り換え。7:24発。立川から既に2時間。さすがに遠いですね……。

甲府駅で松本行きに乗り換え

7:50日野春駅着。立川から2時間25分(運賃は2310円)でした。駅は学生で一杯でした。近くに学校があるのかな?

日野春駅で降りる

駅構内のトイレ。

日野春駅のトイレ

改札。

日野春駅の改札

日野春駅前。

日野春駅前

日野春駅からバスで名水公園べるが東バス停へ

北杜市民バスのバス停はすぐ近くにありました。

日野春駅前のバス停
日野春駅前のバス停

乗車するのは8:03発のグリーンライン(3号車 西線)、長坂駅行き(横手経由)です。下の方を見ると、3号車 西線8:03発については下記場所より乗車と書かれています。

日野春駅前のバス停

駅の脇にはグリーンで3と書かれたバスが既に止まっていました。運転手に聞いてみたところ出発直前にドアを開けるので待っていて欲しいこと。乗車場所は今止まっている場所で間違いないようです。標識のある場所で待っていると乗り逃してしまうので注意。

日野春駅前のバス停

駅前を眺めていると送り迎えの車が頻繁にバス停の前を行き来していました。確かにそこにバスが止まっていると邪魔かもしれません。

近くにあったオオムラサキ自然観察歩道の看板(オオムラサキ自然観察歩道について – 山梨県北杜市公式サイト)。

日野春駅前のオオムラサキ自然観察歩道の看板

アニメ「スーパーカブ」のポスター。出てくるのはまさにこの駅です。最初の数話は良かったんですけどね……。

日野春駅前のスーパーカブのポスター

08:02バスのドアが開いたので乗車。

北杜市民バスに乗車

08:03日野春駅発。乗客は私ともう一人(おそらく地元の方)だけでした。

北杜市民バス車内

外はかなり曇っています。予報では完全に晴れなのですが、大丈夫なのかなぁ……。まぁ、ここまで来たら晴れなくてもトレーニングだと思って登るしかありません。往復5000円の交通費ですからね。まぁ、付近の観光に切り替えるという手もありですが。

北杜市民バスからの景色

8:27(定刻8:25) 名水公園べるが東バス停着。運賃は全区間一律200円です。

名水公園べるが東バス停着

辺りには何もありません。

名水公園べるが東バス停

ぽつーんと取り残された感。辺りも真っ白ですし……。

名水公園べるが東バス停

一応帰りの時刻も確認しておきましょう。

名水公園べるが東バス停

日野春駅と長坂駅へ行くバスがありますが、電車で帰る分にはどちらでも問題ありません。

今日は平日なので最終は16:42の長坂駅行きです。

休日は複雑です。15:22のバスが最終ですが牧原止まりと書いています。牧原は韮崎へ行くバスに乗り継ぐことが出来ますが17時台まで待つことになります。それなら最初から道の駅はくしゅうから乗った方が(同じ路線です)時間が潰せて良いかもしれません。もしくは牧原まで行ってそこから日野春駅まで上り坂を30~40分歩くかです。体力が残っていてサッサと帰りたいならそれもありかもしれません。14:32に間に合えば何も問題ありませんがちょっと厳しいですね。

名水公園べるが東バス停から尾白川渓谷駐車場へ

さて、目指すは尾白川渓谷駐車場。現在の位置は35.802078,138.316978。標高は670m弱。尾白川渓谷駐車場の標高は775mということなので約100mアップです。距離は西へ2kmほどのようです。

ここから左(西)の方に行くと公園の中に入っていくようです。名水公園べるがというのが何なのかよく分かりませんが、ちょっと覗いてみましょうか。

8:27 名水公園べるが東バス停発。

名水公園べるが東バス停

道を曲がるとすぐに公園が見えました。

名水公園べるが

トイレもあります。

名水公園べるが トイレ

噴水なんかもありますね。奥に見える建物は尾白の湯という日帰り入浴施設のようです。

名水公園べるが 噴水広場

スマホのGPSの調子が悪いので再起動……。霧のせいでしょうか?

少し奥まで歩くとキャンプ場が。

名水公園べるが キャンプ場

八重桜が咲いています。

名水公園べるが メインゲート

あれ、出口が閉まってる!?

名水公園べるが メインゲート

幸い鍵などはかかっていなかったのでこっそり通過しました。

名水公園べるが メインゲート

朝は大人しく外を通った方が良さそうです。帰りは開いているでしょうからバスを待ちながら散策すると良いでしょう。

この名水公園べるが、Webサイトを見ても今ひとつよく分からない複合施設です。帰ってから調べたところ、北杜市が「北杜市の貴重な自然環境を保全し、森、水、人との調和のとれた、ふれあいの場を創出する施設」(北杜市白州・尾白の森名水公園条例より)として設置した公園で民間の指定管理者(株式会社アルプス)が管理しているもののようです。いわゆる指定管理者制度というやつですね。山小屋なんかも指定管理者として運営しているところが多いです。山梨県にはこのような特色のある公園が結構あるみたいですね。フルーツ公園なんかもその類でしょう。

さて、公園を離れて尾白川渓谷へ向かいます。いったん北の大きめな道路に出て……

名水公園べるがから尾白川渓谷への道

後は看板に従って進むだけでした。

名水公園べるがから尾白川渓谷への道
名水公園べるがから尾白川渓谷への道
名水公園べるがから尾白川渓谷への道
名水公園べるがから尾白川渓谷への道

全体的にわずかに上り坂。

名水公園べるがから尾白川渓谷への道
名水公園べるがから尾白川渓谷への道
名水公園べるがから尾白川渓谷への道
名水公園べるがから尾白川渓谷への道
名水公園べるがから尾白川渓谷への道

駐車場が見えてきました。

尾白川渓谷駐車場

無料で100台くらい止められる駐車場だそうです。

尾白川渓谷駐車場

左にはトイレ、右には売店「おじろ」があります。

尾白川渓谷駐車場
尾白川渓谷駐車場 売店おじろ

駐車場の奥に登山口があります。

尾白川渓谷駐車場 登山口

09:00 登山口着。名水公園べるが東バス停から33分でした。

尾白川渓谷駐車場 登山口

甲斐駒ヶ岳登山口との表示があります。甲斐駒ヶ岳には他にも登山口があったはずなので、尾白川渓谷登山口とでも呼びたいところですね。

尾白川渓谷駐車場 登山口

登山届のポストもありました。

尾白川渓谷駐車場 登山口 登山届提出所

帰りに売店の方に聞いたところ、この登山口の左あたり(駐車している車の右)に自転車を止めても良いとのことでした。私も自転車で来ることを検討していてよく分からなかったので、同じような方がいたら参考にしてください。

尾白川渓谷駐車場~日向山

9:01 登山口発。これから登ろうというのに緩い下り坂からスタートで気分もダウン。

林道を下る

左手には尾白川があり、川のゴーという音が大きく聞こえてきます。

林道の左には尾白川
林道を下る

左手にはキャンプ場もあります。ここで一泊するというのも考えましたが、今回はまだ日帰りでいいかなと。なんだかんだ言ってテント泊は面倒ですしね。でも泊まれば山頂でゆっくりできますし、尾白川渓谷の奥の方まで歩いたりも出来るでしょう。

尾白川渓谷のキャンプ場を見下ろす

キャンプ場の売店(?)があって、そのすぐ近く(写真の右に見える岩の右)に日向山へ向かう登り口があります。

キャンプ場の売店

09:05 登り口着。バス停から40分くらいでしょうか。ヤマレコでは「日向山登山口」と書いてありましたが、特にそのような標識はないただの分岐です。

矢立石登山口への登り口

それにしてもバス停から歩くとやはり結構疲れますね。ちょっと休憩。

ここから上の矢立石登山口までは50分という標識が出ています。

矢立石登山口への登り口

地図ではコースタイム1時間と書いてあるものが多いと思います。ヤマレコでは78分、YAMAPでは40分。傾斜がきつい登山道ほどコースタイムにバラツキが出るものです。体力でかなり差が付きますからね。

09:09 登り口発。

矢立石登山口への登り口
矢立石登山口への道

基本的にはジグザグと急斜面に作られたつづら折りをただひたすら登っていくだけです。

矢立石登山口への道

あれ、ここは左右どっちかなと思うところも。奥に赤いテープがあるので左。

矢立石登山口への道

まっすぐ進むように見えても振り返るとリボンが付いている坂道が。

矢立石登山口への道

広い斜面にある林を行ったり来たりしながら登っていく感じなので案外道が分からなくなることがあります。リボンやテープがあちこちに付いているのでよく見て進みましょう。

矢立石登山口への道

池?

矢立石登山口への道

とにかくひたすら登っていきます。きっつー。

矢立石登山口への道

9:19 青空が見えてきました。

矢立石登山口への道

日差しがあたると一気に暑くなってきました。今年初めて帽子を着用。頭のまわりをぶんぶん飛び回る虫も多少は防げます。

矢立石登山口への道

木々の奥に雪を被った綺麗な山が見えます。

矢立石登山口への道
矢立石登山口への道
矢立石登山口への道

9:39 一時的に車道に出ました。

矢立石登山口への道

少し先に進むと再び登山道に入ります。

矢立石登山口への道
矢立石登山口への道

何か工事でもしているのでしょうか? 工事車両が行ったり来たりしていました。

矢立石登山口への道
矢立石登山口への道
矢立石登山口への道
矢立石登山口への道
矢立石登山口

09:49 矢立石登山口着。下の登り口から40分、尾白川渓谷駐車場から48分でした。

矢立石登山口

荒い息が収まるまで休憩。水分補給。今日はペットボトル3本(1.5L)持ってきています。大分汗もかいていますし暑いので飲み出すと一気に減っていきます。最終的には少し残りましたが、これからの季節は少し心許ないかも。

車道(林道)の先、錦滝までは通行止めと書いてありました。

矢立石登山口から林道の方向

9:53 矢立石登山口発。ここから日向山へは1時間30分と書いてある地図が多いようです。ヤマレコはなんと2時間4分、YAMAPは1時間25分とあります。

矢立石登山口

「10\0」の表示。今日はこれを励みに頑張ります。

矢立石登山口
矢立石登山口から日向山山頂へ
矢立石登山口から日向山山頂へ
矢立石登山口から日向山山頂へ

10:03 「10\1」

矢立石登山口から日向山山頂へ
矢立石登山口から日向山山頂へ

10:12 「10\2」

矢立石登山口から日向山山頂へ

掘り下げられた白い砂の登山道も所々出てきます。こういう道を見ると燕岳を思い出します。

矢立石登山口から日向山山頂へ
矢立石登山口から日向山山頂へ

木々の間から見える山に癒されます。

矢立石登山口から日向山山頂へ

道自体というか路面?はかなり歩きやすいと言って良いでしょう。調子に乗って素早く歩こうとするからダメなんでしょうね……。

矢立石登山口から日向山山頂へ

10:22 「10\3」

矢立石登山口から日向山山頂へ
矢立石登山口から日向山山頂へ

富士山が見えます。

矢立石登山口から日向山山頂へ

石像に手を合わせたくなるような気分。

矢立石登山口から日向山山頂へ

木の下をくぐるところ。

矢立石登山口から日向山山頂へ

10:32 「10\4」

矢立石登山口から日向山山頂へ
矢立石登山口から日向山山頂へ

10:39 「10\5」

矢立石登山口から日向山山頂へ
矢立石登山口から日向山山頂へ
矢立石登山口から日向山山頂へ

10:47 「10\6」

矢立石登山口から日向山山頂へ

いつの間にか植生が変わってきました。道も少し緩やかになってきたような。

矢立石登山口から日向山山頂へ
矢立石登山口から日向山山頂へ

10:54 「10\7」

矢立石登山口から日向山山頂へ
矢立石登山口から日向山山頂へ
矢立石登山口から日向山山頂へ

11:02 「10\8」

矢立石登山口から日向山山頂へ

「10\8」を過ぎるととたんに勾配が緩くなり、下り坂も現れる始末。

矢立石登山口から日向山山頂へ
矢立石登山口から日向山山頂へ
矢立石登山口から日向山山頂へ

11:08 「10\9」

矢立石登山口から日向山山頂へ

日向山雨量観測所と書かれています。

日向山雨量観測所

国土交通省の富士川砂防事務所と書かれているので管内の降雨状況 | 富士川砂防事務所 | 国土交通省 関東地方整備局で言及されているものではないでしょうか。川の防災情報から雨量を見られますが、現在は冬期のため閉局とあります。観測所詳細諸元情報によると緯度経度がわずかに違いますが設置年月日は同じです。

矢立石登山口から日向山山頂へ

11:13 左は登山道、右は三角点と書かれています。

日向山三角点分岐

右を覗き込むとすぐに三角点が見えました。

日向山三角点

11:14 日向山三角点(1659.9m)着。日向山の山頂は1660mということなのでわずかに低いということなのでしょうか。

日向山三角点

登山道に戻って先に進みます。

日向山山頂手前
日向山山頂手前

地面が白くなってきました。

日向山山頂手前
日向山山頂手前
日向山山頂

11:18 目の前に白い砂地が広がる場所に出ました。

日向山山頂

すぐ近くには山頂標識もあります。矢立石登山口から1時間25分。概ねコースタイム通りでした。

日向山山頂

日向山山頂

足下は本当に「砂」です。

日向山山頂

右手に見えるのは八ヶ岳です。

日向山山頂

左手には山頂標識があります。奥に見えるのが甲斐駒ヶ岳のようです。

日向山山頂から見える甲斐駒ヶ岳
日向山山頂標識
20220422_112027_thb.jpg

『山頂から錦滝への登山道は滑落死亡事故が多発しており通行を禁止します。』と書かれています。

日向山山頂にある通行禁止看板

ここから南へ降りる道があるようですが、今ひとつどれのことなのか分かりませんでした。国土地理院の地図を見る限り、おそらくここから向こう側(甲斐駒ヶ岳側)に降りて左に曲がるのだと思います。

日向山山頂

ただ、この周辺が色々と怖いところだということはよく分かります。滑り落ちたらとても戻ってはこれないでしょう。

日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂

砂の上はどの程度の傾斜までなら持ちこたえられるのかはよく分かりません。

日向山山頂

まぁ、ギリギリを歩く必要は全くありませんが。

日向山山頂
日向山山頂

甲斐駒ヶ岳の方向。この先はさらに尾根伝いに進んで最終的には甲斐駒ヶ岳の方まで行けるらしいです(コースタイム10時間オーバー!)。

日向山山頂

これを降りるだけでも怖そうです。

日向山山頂

降りた先には何か標識のようなものが見えます。

日向山山頂

おそらく通行禁止はあそこから左に降りるルートでしょうね。

甲斐駒ヶ岳の左の方向。奥に見えるのは鳳凰三山の地蔵岳なのだとか。

日向山山頂
日向山山頂

右手側に降りられそうな大岩があったので、そこまで進んでみました。

日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂

岩の端から下を覗き込んでみたり。あー、やだやだ。

日向山山頂
日向山山頂

岩の上に登ってみると何やら石碑のようなものがありました。「大明神」と書かれています。

日向山山頂近くにある大明神
20220422_113558_thb.jpg
日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂

おや、富士山が見えます!

日向山山頂から見える富士山
日向山山頂から見える富士山
日向山山頂から見える富士山と鳳凰三山

つい先日富士山の近くに行ったばかりなので小さく感じます。

日向山山頂

こういう所もいちいち怖いんですよね。落ち着いてよく見れば大丈夫だと分かるのですが、ぱっと見全部真っ白なので傾斜がよく分からなくなります。

日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂

山梨百名山の標識も他のと同じ所の裏にありました。ずいぶんくたびれています。

日向山山頂標識
日向山山頂から見える八ヶ岳
日向山山頂から見える八ヶ岳

八ヶ岳の方向にも少し降りてみます。

日向山山頂から八ヶ岳側に降りる

うーん、見晴らしが良い。

日向山山頂から見える八ヶ岳の右

でもこの先どこまで降りられるのでしょうね。この辺で止めておきます。

八ヶ岳から左に目を移すと……

日向山山頂から見える八ヶ岳の左

八ヶ岳の左に見えるのは蓼科山のようです。

日向山山頂から見える蓼科山

その左……あの草地はひょっとして霧ヶ峰? へー、こんな風に見えるんですね。

日向山山頂から見える霧ヶ峰

11:56 この辺でお昼ご飯。

日向山山頂でお昼ご飯

袋を開けると虫が寄ってきて鬱陶しいです。

日向山山頂でお昼ご飯

日差しは強いのですがじっとしていると冷えてきます。

砂地は案外座りづらく、敷物でも持ってくれば良かったなと思いました。寝そべって休みたい。パラソル立てて。それだと本当にビーチになってしまいますねw

日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂
日向山山頂

もう少し集中して現地のことが分かりやすい写真を撮りたかったのですが、疲れていてどうにも頭が回りませんでした。

日向山から尾白川渓谷駐車場へ

12:31 日向山山頂発。

日向山山頂

後はただひたすら来た道を戻るだけです。

日向山山頂から矢立石登山口へ
日向山山頂から矢立石登山口へ
日向山山頂から矢立石登山口へ

木々の奥にある山を見ながらの下山。

日向山山頂から矢立石登山口へ
日向山山頂から矢立石登山口へ

登りよりは全然楽ですが速いペースで歩いているとやはり息が上がってしまいます。

日向山山頂から矢立石登山口へ
矢立石登山口

13:26 矢立石登山口着。休憩。

矢立石登山口
矢立石登山口
矢立石登山口

13:32 矢立石登山口発。

矢立石登山口から尾白川へ
矢立石登山口から尾白川へ
矢立石登山口から尾白川へ
矢立石登山口から尾白川へ
矢立石登山口から尾白川へ
矢立石登山口から尾白川へ

振り返るとうぇぇって思うような坂道をひたすら下り続けます。

矢立石登山口から尾白川へ
矢立石登山口から尾白川へ
矢立石登山口から尾白川へ
矢立石登山口から尾白川へ
矢立石登山口から尾白川へ
矢立石登山口から尾白川へ

14:06 キャンプ場売店近くの登り口まで戻ってきました。

キャンプ場近くの登り口

尾白川渓谷まで来て川を見ないのもなと思ったので少しだけ寄ってみることにします。

尾白川付近

尾白荘と書かれています。

尾白荘

神社の入口。

竹宇駒ヶ岳神社の入口

神社のトイレ。

竹宇駒ヶ岳神社のトイレ

神社。

竹宇駒ヶ岳神社

神社の左。奥には吊り橋が見えます。

竹宇駒ヶ岳神社

吊り橋。

竹宇駒ヶ岳神社の脇の吊り橋

この先で尾白川渓谷を見たり甲斐駒ヶ岳に登ったりできるそうです。でも今日はここまででおしまい。

竹宇駒ヶ岳神社の脇の吊り橋
吊り橋から見下ろす尾白川
吊り橋から見下ろす尾白川

引き返して神社の駐車場近くから川の近くに降りてみました。

尾白川
尾白川
尾白川

再びキャンプ場売店。

キャンプ場売店
キャンプ場
林道
林道

14:18 登山口、尾白川渓谷駐車場着。日向山山頂から1時間47分(寄り道、休憩込み)でした。

尾白川渓谷駐車場
尾白川渓谷駐車場
尾白川渓谷駐車場 売店おじろ

売店「おじろ」でソフトクリーム500円。

ソフトクリーム

売店の方に交通手段やキャンプ場のことを色々教えてもらいました。

尾白川渓谷駐車場から名水公園べるが東へ

14:43 尾白川渓谷駐車場発。

尾白川渓谷駐車場から名水公園べるがへ
尾白川渓谷駐車場から名水公園べるがへ
尾白川渓谷駐車場から名水公園べるがへ
尾白川渓谷駐車場から名水公園べるがへ

朝は真っ白でしたが今は遠くの山まで見えます。

尾白川渓谷駐車場から名水公園べるがへ

八ヶ岳。

名水公園べるが近くの道から見える八ヶ岳

鳳凰三山。

名水公園べるが近くの道から見える鳳凰三山

15:01 名水公園べるがに戻ってきました。

名水公園べるがメインゲート

八ヶ岳と八重桜と。

名水公園べるがメインゲート

まだ時間はあるので温泉にでも入りましょうか。正直またこの服を着るのかと思うと気は進みませんけどね。

名水公園べるが

園内マップによれば水くみ場があるみたいです。寄れば良かったでしょうか。この名水公園についてはもう少し事前に下調べしておけば良かったですね。まぁ、公式サイトを見てもあまりピンと来なかったというのもあるのですが。

名水公園べるが

何はともあれ尾白の湯へ。

名水公園べるが
名水公園べるが

尾白の湯

15:08 尾白の湯着。

尾白の湯

尾白の湯 | 白州・尾白の森名水公園べるが

料金は大人830円(提携施設の優待券があれば630円)、タオルは250円でした。

大きめの靴が入る下駄箱もありました。

尾白の湯 下駄箱
尾白の湯

浴槽からは八ヶ岳が見えました。体を洗って露天風呂二つと室内の浴槽にも浸かりましたが、あまりに疲れていて長く入っていると倒れそうだったので短時間で出ました。

バスの時刻は16:42。今は15:43なのでまだ少し時間があります。飲み物を飲んだり写真を整理したりして時間を潰しました。

尾白の湯

食事処もありました。温泉から抽出した山脈塩(やまじお)がここの名物のようです。お土産も色々ありました。

尾白の湯 食事処

まだ少し時間がありますが、外に出て待つことにします。

バスで長坂駅へ

出てすぐ近くにあるのが噴水公園。特に見るものも無く。

名水公園べるが

日差しを避けるために地面が盛り上がっている所の脇に座って待ちました。バス停はすぐそこです。

名水公園べるが

16:34 バス停へ。

名水公園べるが東バス停
名水公園べるが東バス停

16:43 ほぼ定刻通りバスがやってきました。

名水公園べるが東バス停

16:43 名水公園べるが東バス停発。

北杜市民バス
北杜市民バスから見える八ヶ岳

17:02 長坂駅着。

JR長坂駅

17:32発高尾行きに乗って帰りました。高尾までは2時間6分。疲れました。

JR長坂駅

感想

独特の景観を持つ山頂、山上の白い砂地は確かに一見の価値ありでした。広さも結構あります。ただかなりアップダウンがあるので歩き回るのは大変です。(落ちない範囲で)端から端まで歩くのは諦めました。というか八ヶ岳側はどこまで降りられるのでしょうね(Google Mapsの3DビューGoogle Earth等で見ると大まかな形状が分かると思います)。あまり調子に乗ると滑落すると思います。砂で滑って落ちそうな怖さがあるのですが、写真であまり表現できませんでした。八ヶ岳方面の眺望は素晴らしかったですね。

しかし思っていた以上に疲れました。たかだか2時間半の登りなんてたいしたことないだろうと思ったのですが、かなり苦しかったです。まぁ、バス停からなので+30分と標高差+100mではありますが。

去年からあまり自転車に乗らなくなっているので、その影響があるのかもしれません。自転車を漕いでいると太ももが太くなってペダルを踏み込む力はかなり強くなります。これは登山では登るときの力のかけ方に近いです。心肺能力も鍛えられますし。一方で普通に歩いたり、下るときの力のかけ方とは違います。自転車ばかり漕いでいると歩き方がぎこちなくなってきます。最近は自転車に乗らず週に1回程度山を歩いているので、平地が疲れづらくなったり下りで足や膝が痛くなりづらくなってきましたが、登りはパワーが出なくなった・疲れやすくなった気がします。あっちが立てばこっちが立たず。うまく行かないものです。

暑くなってきたということも大きいのでしょう。冬の間であればそれほど汗をかきませんし歩いていても少しペースを落とせば自然に体が冷えてきましたが、今回はかなり汗をかきました。日差しも大分強くなってきました。帰った後何か腕がヒリヒリするなと思ったら少し赤くなっていました。日焼けも進んでいるようです。これは夏に向けて少しずつ慣れていかなければならないでしょう。

問題のアクセスについてですが、日向山は公共交通機関でも十分に行ける山だということが分かりました。これまで躊躇していた人も是非行ってみてはいかがでしょうか。バスを利用するとなると時間をどうやって潰すかが問題になってきます。名水公園べるがはちょうど良い場所にあるので事前に良く調べておくことをおすすめします。

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