2019年01月04日(金)、山中湖の東にある高指山・明神山ハイキングコースへ行ってきました。
計画
鉄砲木ノ頭は前回行きましたがあいにくの天気で富士山はほとんど見られず。 もう一度行こうと心に決めていたのですが、その機会は案外早く訪れました。
年末年始は東京からでも富士山がはっきり見える日が続きました。 三が日も終わる1月3日、これだけ良い天気が続くものですからどこかへ行きたくて仕方がありません。となれば前回の心残りを晴らしに行くしか無いでしょう。
高速バス(撫岳荘前・山中湖平野行き)をチェックすると4日朝一の便は埋まっていましたがその次の便はまだ空きがありました。
天気予報も降水確率0%の晴れ。本州を高気圧が覆っている形でした。 ただ、4日は寒さが和らぎお昼頃から南からの風に変わるような予報となっていて雲の発生が懸念されました。しかし昼くらいまでならなんとか持ちそうな気も。
というわけで、前回見られなかった富士山を見にもう一度鉄砲木ノ頭へ出かけることにしました。 前回は三国山稜を歩いたので、今回は反対側の高指山(たかさすやま・たかざすやま)へ行くことにしました。 高指山からも富士山がよく見えるようです。
また、帰り際に日帰り温泉施設「石割の湯」に寄ってみました。
交通
今回も新宿~富士五湖線の高速バスを使います。
問題は帰り。なんと山中湖から新宿へ向かうバスが全て満席でした。高速バス以外の手段を探すと、ふじっ湖号または道志発富士山駅行き路線バスで平野方面から河口湖方面へ行けるようです。河口湖まで出れば何とでもなりますし、最悪近くで宿を探すのでも良いだろうということで予約せずに出かけました。
実際には高指山を下りた時点で予約サイトを確認したところ、ちょうど良い時間の便に空席が(残り1席)。 無事予約が取れて帰りも高速バス一本で帰ることが出来ました。
コース
今回のコースは山中湖村観光課 公式サイトやyamanakako.infoで紹介されている「高指山・明神山ハイキングコース」を元にしています。
三国山ハイキングコース入口から山中湖平野バス停までの当日のGPSの経路データは次の通りです。
中央道日野から鉄砲木ノ頭へ
中央道日野から鉄砲木ノ頭までの道のりは前回と同じです。 ただし朝一の便(8:18発)が取れなかったので1時間少々遅い9:28発のバスを使用しています。バスの運行会社は富士急で座席に充電用のコンセントはありませんでした。
09:29 中央道日野発(ほぼ定刻)。
11:13 撫岳荘前バス停着(ほぼ定刻)。
11:23 三国山ハイキングコース入口バス停通過。
11:36 パノラマ台着。今回はちゃんと見えました!
11:42 パノラマ台発。
今回は前回の反省の元、荒れた階段がない右側の道を中心に登りました。
やはり通せんぼうと化した階段を乗り越えるよりは楽でした。とはいえ急斜面。調子に乗ってずんずん進んでいたら息が切れて後半はかなりきつかったです。
12:00 鉄砲木ノ頭着。パノラマ台から20分弱。
鉄砲木ノ頭(明神山)(標高1291m)
今回はバッチリ富士山が見えます!
少し霞んでいる気もしますが、まぁ、よし。昨日か一昨日に行ければもっと良かったかもしれません。
写真を撮ったりおにぎりを二つ頬張ったりして20分ほど休憩しました。
今回は前回より少し暖かい気がします。じっとしていてもそれほど寒くはなりませんでした。
鉄砲木ノ頭~高指山
さて、今回は前回とは反対方向へ進みます。明神山頂の道標を左へ。高指山まで2時間と書かれています。
12:20 鉄砲木ノ頭発。
歩きやすいまっすぐな道です。切通峠まで下りかと思いきや何回か登り区間もありました。背後に富士山が見えたり見えなかったり。
急な下り。
分岐に見えますがハイキングコースは左のようです。
急な下り。
12:58切通峠着。鉄砲木ノ頭(明神山)から38分。
山の中に突然現れる交差点です。
切通峠からは基本的に登り。
高指山直前は急な登りが続きます。きつい!
だんだんススキが多くなってきました。頂上が近い?
13:23 高指山着。切通峠から25分、鉄砲木ノ頭(明神山)から1時間3分でした。
コースタイムは山中湖村観光課では85分、yamanakako.infoでは80分、ヤマケイオンラインでは75分となってます。急な坂道が多いので、それをどのくらいのペースで歩くのかによってかなり差が付くのではないでしょうか。
高指山(標高1174m)
鉄砲木ノ頭ほど広い範囲は見えませんが、山中湖と富士山が同じ方向に重なって見えます。
山頂には真四角なベンチが一つ。
私も富士山を見ながらおにぎりの残りを頬張りました。
30分ほどゆっくり休憩して下山開始。
高指山~石割の湯
13:55 高指山発。
分岐も見当たりませんし、これまでの道をまっすぐ進んで下りていきました。
少し下りたところで「山伏峠分岐2.1km」の表示が。
あれ、平野地区方面へ行くはずなのですが、少し方向が違うような。
慌てて地図を確認。
国土地理院の地図を見ると高指山山頂には分岐は無くまっすぐ進むしかないと思ったのですが、事前に印刷した別のコースマップを見るとその道から90度折れて下山しています。
引き返すことに。
14:01 高指山山頂に復帰。
富士山方向、カヤトの中に線が見えます。
標識も無くまさかこれで下りられるとは思わなかったのですが、進んでみると確かに下まで下りられそうです。
急な斜面を下りきると他の道と合流します。
標識もあり。
ここからはほとんど急な坂道はありません。
建物も見えて山道も終わりを告げていました。
ここまで来れば後は帰る算段を付けなければなりません。
ハイウェイバスドットコムで高速バスの空席状況を確認。すると山中湖平野17:25発の便に1席空きがありました! 午前中には無かったのでキャンセルが出たのでしょうか? 発車まで3時間ちょっとあるので、これから石割の湯へ寄ってそれからバス停へ行っても十分間に合います。
それでは石割の湯へ。
14:16 下り坂を完全に降りきりました。
石割の湯は高指山と同じくらいの緯度。高指山から南西に下りてきましたが、これ以上できるだけ南下したくありません。まっすぐ西に行きたいのですが、直接向かう道がないようです。
この川を越えたい。
近づいてみると、水は無く階段も組まれていました。
乗り越えた先、西へ続く道は柵があって通れない……と思ったら、よく見たら動物避けの柵みたいです。開け閉めして通過しました。
この辺りやたらテニスコートが沢山あります。
道志道に合流。
北東に少し進んで路地に入ると「石割の湯」が見えてきました。
14:44 石割の湯着。高指山から43分ほどでした。
石割の湯
石割の湯は山中湖の東に位置する日帰り温泉施設です。
入館料は大人800円。
浴場は洗い場、サウナ、内風呂、露天風呂は二つ。露天風呂の一つ「檜風呂」は湯温37度とぬるめの設定。長時間入るのには適していました。それほど長湯する方では無いのですが、熱いお湯に長時間浸かっているとあっという間にフラフラで気持ち悪くなってしまうもので。ちなみに浴槽内からの眺望はありません。
休憩所や食事の提供もあり。
風呂に入って食事をして少しボヤボヤしていましたが、やることも無いので早々に外に出ました。
石割の湯の前にはふじっ湖号のバス停があります。ただ、本数も少なく利用しづらい気もします。高速バスの席が取れなかった場合はこれを使うことを考えていました。しかし河口湖まで行くと結構な運賃になりますし、平野から高速バスで帰った方が速くて安上がりです。
山中湖平野バス停までは1.2km徒歩15分くらいなので歩くことにします。
石割の湯~平野バス停
16:26 石割の湯発。
石割山ハイキングコース入口バス停を発見。山中湖北側のハイキングコースにもいつか行ってみたいですね。
疲れた足でフツーの道を進んでいきます。
16:43 山中湖平野バス停が見えました。まだ時間があるので山中湖湖岸まで出てみようと思います。逆さふじの名所らしいですよ。
16:47 山中湖平野湖岸着。
うーん、風は穏やかですが少し波立って逆さ富士は無理でしょうか……?
と、岸に近づくと湖面に映し出された逆さ富士が。
岸に近いところだけ波が立たないのでしょうか? 不思議です。
三脚で撮影している方が何人かいました。 先ほどまで上の方に雲が被っていたと話していたのでラッキーでした。
16:56 山中湖平野湖岸発。
16:59 山中湖平野バス停着。
山中湖平野バス待合所・観光案内所
山中湖平野バス停には真新しい立派な建物が併設されています。「山中湖村平野交差点バス待合所・観光案内所」で検索すると建築家の情報が多数出てきますね。2018年に新しくオープンしたみたいです。
高速バスの窓口はありませんが、時刻表と予約センターの電話番号は書いてあります。
隣にはセブンイレブンもあるので、登山前に買い物もできそうです。
中に入ると「こんにちは~」と係の女性に声をかけられました。様々な観光案内の他、中でバスを待つことも出来ます。
17:11 「回送」だったバスが「新宿」に変わり乗車可能に。
取れた座席は11C。最後尾通路側です。平野から乗車したのは数名でした。
17:25 山中湖平野バス停発。
あっという間に睡魔に襲われ意識不明に。
気がついたら相模湖付近で渋滞していましたが、全く動かないというほどではありませんでした。
19:53 中央道日野バス停着。31分ほど遅れて到着となりました。
感想
なんとか富士山見えました! 少し霞んでいる気もしましたが、まぁ、このくらいなら良しとしましょう。 午後は雲が多くなってきたので本当にギリギリでした。 正月は寒いけれどよく見えていたみたいなので、前日ならもっと綺麗に見えたんだろうなぁと思うと少し残念ではあります。
ちなみに富士山がよく見えるのは北風のときらしいですね。南の海からの湿った風が吹くと雲が出やすいのだとか。今日は昼頃から南からの風に切り替わるタイミングだったのでハラハラしました。
鉄砲木ノ頭から高指山は道標には2時間、コースタイムだと80分くらいでしたが、1時間ちょっとで着きました。 地面はしっかりしているのですが、下るにせよ上るにせよかなり傾斜がきつい道でした。 疲れていてゆっくり歩いたら2時間くらいかかるかもしれません。
高指山からの下山ルートを間違えたのは失敗でした。 これまでの道の延長線上で山伏峠方面へ下りてしまいました。 スマホにダウンロードした国土地理院の地図だと直接下りるルートが書いてなかったのです。 おかしいなと思ってヤマケイオンラインで印刷した地図を見ると地理院の地図には書いてない道で下りていました。 休憩中に地図を確認しようと思っていたのですが、標識が無かったのでついそのまままっすぐだろうと思い込んでしまいました。 おそらくそのままでも分岐して平野方面へ行くことも出来たのかもしれませんが、遠回りにはなったでしょう。 ハイキングコースの紹介を確認すると、高指山からはいったん戻って下山していますね。 この辺りもう少し事前に詳しく見ていれば良かったです。
石割の湯。久しぶりに温泉を旅程に入れました。 それほど温泉に興味が無い人間なのですが、たまに気分が乗れば行くこともあります。 高指山から平野へ行くついでに寄れそうだと思って登山でかいた汗を流すために行ってみました。
調べてみると山中湖の西側に富士山が見える日帰り温泉施設があるみたいですね。
機会があれば行ってみるのも良いかもしれません。
冬の寒い時期はどうしても山から遠ざかってしまいますが、富士見スポットを探して歩くというのも面白いかもしれません。富士見スポットタグを追加してみました。
“高指山・明神山(鉄砲木ノ頭)ハイキングコース。二つの山頂から富士の絶景を望む!” への3件の返信