2019年1月21日(月)~22日(火)、伊豆山稜線歩道の船原峠~伽藍山~古稀山~達磨山~金冠山を歩いてきました。
きっかけ
前回の山中湖に味を占め富士山が見える絶景スポットはないかなと探していたところ、ヤマケイオンラインの「冬の低山ハイキングを楽しむ 富士山の見える山に行こう!」という記事が目にとまりました。
その中で紹介されていたのが今回行った金冠山と達磨山。駿河湾越しに富士山が見えるのだとか。
「達磨山」でWebを検索してみると伊豆市の「達磨山ハイキング」というページが見つかりました。
そのページでは達磨山の南にある大曲茶屋バス停からスタートして北にあるだるま山高原レストハウスへ抜けていくルートが紹介されています。達磨山へ行くだけならだるま山高原レストハウスからの往復が普通のようですが、このコースは終始富士山方向を眺めながらの稜線歩きだとか。写真を見るとクマザサに覆われた山稜は見晴らしが良さそうです。
というわけで、このルートに金冠山も加えて行くことにしました。
最寄りの駅は伊豆箱根鉄道の修善寺駅。せっかくですから一泊して温泉にでも入ることにしました。
今回のルート
交通
行きは伊豆箱根鉄道の修善寺駅から路線バスで大曲茶屋バス停へ行くことになります。
次の平石バス停で降りるのを勧める記事も見かけたのですが、船原峠までの距離はそれほど変わらないようですし今回は大曲茶屋から登ることにします。
それで修善寺へ行く方法ですが、首都圏からの高速バスは東海バスの伊豆長岡・修善寺温泉ライナーのみ。片道2570円、往復4600円。私の場合新宿まで出るのに時間も費用もかかるので、それほどお得ではありません。むしろ普通列車で直接修善寺へ向かった方が早いし安いようでした。
普通列車でも良いのですが、できるだけ朝早い時間に着くことを考えると新幹線を使うルートが候補に挙がりました。
新横浜6:00発(始発)のひかりで小田原、小田原から普通列車で三島、三島から伊豆箱根鉄道で修善寺へ行くのが最も早い時間に着けると分かりました。それだと8:05発のバスに間に合い08:33に大曲茶屋に到着出来ます。

三島へ行くならこだまの方が良いのではと思いましたが、新横浜発の最初のこだまは06:52発なので06:00始発のひかりで小田原で降りた方が早いようです。東京駅からだと06:00発ののぞみが始発、ひかりが06:26発、こだまが06:33発なので、やはり新横浜から行く方が早そうです。
新横浜~大曲茶屋
2019年1月21日(月)。
南武線、東急東横線、横浜線を乗り継いで新横浜へ。
今回は新幹線の切符を事前に買っておく余裕が無く乗り換え時間も短かったためスマートEXを利用してみました。事前にクレジットカードとSuica番号を登録して予約すれば、そのSuicaだけで新幹線に乗り降り出来るというチケットレスサービスです。新幹線の自動改札でタッチするとご利用票が出てきます。車内改札の時に必要みたいですが今回は小田原までに車内改札は無かったので見せる必要はありませんでした。

ホームに行くとすでに新幹線は停車していました。
自由席は左右に一人ずつ座れるくらいの乗車率でした。新幹線の中で朝食おにぎり。

06:00新横浜駅発。06:14小田原駅着。1950円。

小田原駅で東海道線熱海行きに乗り換え。
06:22小田原駅発。06:45熱海駅着。
東海道線浜松行きに乗り換え。

ここでふと気がついたのですが、小田原で何も考えずにSuicaで入場してしまいましたが三島駅でSuicaは使えるのでしょうか。スマホで検索してみたところ、熱海をまたぐところでTOICAエリアに入るため自動改札では下車出来ないとのこと。まぁ、精算はできるようなので良いでしょう。
06:49熱海駅発。07:01三島駅着。
改札の窓口で「小田原でSuicaで入ってしまったんですけど……」と聞くと、備え付けのリーダーにタッチするよう言われました。タッチするとそれだけで精算完了。料金もSuicaで支払われました。後でSuicaの利用履歴を見ると「窓出 0円」「精 -670円」と記録されていました。結果的には切符を買うよりも素早く済んだような?
いったん改札を出て数10m歩くとすぐに伊豆箱根鉄道の入口があります。

修善寺までの切符(510円)を購入して入場。

07:11三島駅発。07:45修善寺駅着。

改札を出て左手すぐにバス乗り場があります。

4番乗り場「松崎行き」の前で待ちます。

バスは前乗り前降り。後ろのドアはあるけど使わないみたいです。整理券発券機も前にあります。
08:05修善寺駅発。08:38大曲茶屋バス停着。810円。

只今の気温4℃。着込んでいればそれほど寒くはありません。

大曲茶屋~船原峠
船原峠
船原峠~伽藍山
伽藍山~古稀山~達磨山
達磨山
達磨山~戸田峠~金冠山
11:22達磨山発。
富士山と海を見ながらの最高の下り。






左手に見えるのは戸田湾。機会があれば行ってみたいけれど……。



降りきるといったん車道に出ます。


すぐに再び山道に入って少し上り。






11:49小達磨山通過。狭い山道に道標が立っているだけです。
ここからはまた下り。










奥に見えるのが金冠山ですね。

真上に枝が伸びてる木。



12:11戸田峠着。達磨山から49分。

バス停もあるのでここから帰ることも出来ますが、今回は金冠山を経由してだるま山高原レストハウスまで歩きます。

バス停の向かいに標識があり、さらにその奥にトンネルと金冠山への入口があります。


鎖で塞がれていますが、おそらく車が入れないようにするためのものでしょう。

すぐに金冠山が見えてきます。うー、あそこまで登るのかー。

妙に綺麗な交差点。左が金冠山。

芝生の道を進みます。



急な階段を登り切ると金冠山に着きました。
12:26金冠山着。達磨山から64分、戸田峠から14分でした。

金冠山
おおー、絶景! 駿河湾越しの富士山がよく見えます。富士山の裾野に広がる街並みもミニチュアみたいで良いですね。

達磨山から降りる途中で年配の男性とすれ違ったのですが、その方は三島から来たそうで毎日富士山は見ているけれどこのあたりからの眺めが一番だと言っていました。私はこの間山中湖へ行ったんですよ、とは言えませんでした。いや、実際ここはかなり良い眺めですよ!

これも山頂標識でしょうか?

ちょうど良い時間ですしお腹もすいたのでお昼ご飯にしました。富士山が見える標識近くの岩の上に座って食べました。

後からきた三人組(祖父母とお孫さん?)は富士山側の一段下のところで風を避けて食事をしていました。慣れている感じだったので前にも来たことがあるのかもしれません。双眼鏡で街を見ながらあそこに見えるのが何だと話していました。

バスの時間まではまだ大分あるのでゆっくり景色を楽しみました。



金冠山~だるま山高原レストハウス
13:13金冠山発。元来た道を戻ります。

登るのは時間かかりますが降りるのはあっという間です。

来たときにも通った交差点。右の戸田峠から来たのですが、まっすぐ進むとだるま山高原レストハウスです。

広い芝生の道が続きます。









13:44だるま山高原レストハウス着。金冠山から31分。

トイレ。

ここからの眺めも良いです。富士山山頂は雲で隠れてしまいましたね。

レストハウスの喫茶コーナーで時間を潰します。

プチスイーツアラカルト(500円)。

綺麗に帽子を被っています。

ここからの富士山も見納めですね。

バス停「だるま山高原レストハウス」はレストハウスを出て下り側にあります。近くに交通安全達磨の像があります。
14:46だるま山高原レストハウス発。


15:04修善寺温泉バス停着。
修善寺観光
宿のチェックインは17:00なのでそれまで時間を潰さなければなりません。修善寺の街をブラブラしてみようと思います。


修禅寺。
射的屋があります!


源頼家 家臣 十三士の墓。
源頼家の墓。

指月殿。

竹林の小径。


源範頼の墓。
独鈷の湯(とっこのゆ)。

日枝神社(ひえじんじゃ)。
まだ少し時間があるので喫茶店「満月堂」で一休み。
17時前になったので宿へ。
今回の宿は修善寺温泉バス停の真ん前にある「湯回廊 菊屋」。かつて夏目漱石も泊まったことがあるという老舗の旅館だそうです。
レイトチェックイン(17:00~)、お部屋おまかせ、夕食なしだと税込み12800円で泊まれる格安プランがあったのでこの宿にしました。

なかなか豪華な内装です。

部屋は一番右奥2Fの部屋。ずいぶん端っこの部屋だなぁと思いましたが、なかなか広い部屋です。こたつ付きの居間、広縁、寝室、トイレは二つありました。
少々隙間風が気になりましたが、暖房は強力なので窓から離れれば寒くはありません。障子に穴が空いていたり、繕うときに表から紙を貼っていて見栄えが悪いなぁと思ったり、洗面台の蛍光灯がすぐにつかなかったり、ベッドサイドの明かりの調整つまみが壊れていたり、設備にやや問題が多い部屋なのかなとは思いました。
夕食なしのプランなので外に出て食べるところを探しました。
しかしあてにしていた店がことごとくお休み。臨時休業まで。
宿の近くで唯一空いていた湯川食堂で黒米チャーハンを食べました。修善寺は黒米推しなんですか?
宿に戻ってボヤボヤ過ごします。

菊屋では夜22時~23時に夜鳴きそばと称して半玉サイズの醤油ラーメンが無料で振る舞われます。ありがたく頂きました。
疲れたので早々に寝て翌朝。
朝食は洋食にしました。うん、このオムレツは見た目は良いけれど私が作った方が美味しいよ。

“達磨山ハイキング。伊豆半島から駿河湾越しの富士山を見る(船原峠~金冠山)” への1件の返信