白根御池・北岳肩の小屋テント泊~キタダケソウを探せ!

2022年06月28日(火)~30日(木)、山梨県の北岳に行ってきました。

北岳と言えば日本第二位の標高を持つ山として有名……と言いたいところですが、近年は「日本で二番目に高い山は? 知らないですよね? だから一番にならないとダメなんです!」なんて問答もあるようです。よく知っている人からすれば噴飯物ですが、興味の無い人からすればそんなものでしょう。

また、北アルプスに惹かれて登山をするようになった身にとって、南アルプスというのはどこかとっつきにくい所があるものです。

とはいえ北岳は南アルプスの中でもかなり行きやすい山です。駅から登山口へのバスもありますし、登山道もよく整備されています。山小屋も登山口(広河原山荘)、中腹(白根御池小屋)、山頂下(北岳肩の小屋)、稜線上(北岳山荘)と複数あり、その全てにテント場が併設されています。

個人的には標高が高い方が良いという気持ちはあまり無いのですが、高ければ景色が良かったり涼しかったりもします。そしてこれだけ登山環境が整っている場所ですから、一度は行ってみたいと思っていたのでした。

本当は去年行くつもりでしたが交通事故で一夏を棒に振ったので行けませんでした。今年こそはと梅雨明けのタイミングを狙って準備を進めていました。

2022年6月最後の週、思っていた以上に早く梅雨が明けて戸惑いましたが、天気の良い日が続く予報が出ていました。肩の小屋のブログによれば「御池コースはすべて夏道が出ていますのでアイゼン不要です」とのこと。バスも開通しました。予定よりも早いですが行く条件は全て整ったので行くことにしました。

また、北岳の固有種であるキタダケソウもちょうど咲いているとのこと。肩の小屋にテントを置いて探しに行こうと思いました。

広河原へのアクセス

毎年6月下旬~11月上旬頃に甲府駅から広河原へのバスが運行されています。詳しくは山梨交通のサイトをご覧ください。

広河原 | 山梨交通株式会社

2022年は、運行期間が6月24日から11月3日まで、片道の交通費が運賃1990円+利用者協力金300円で計2290円でした。運賃部分はSuicaやPAPSMOで支払う事が出来ます。利用者協力金部分は現金で支払う必要があります。

片道の所要時間は約2時間。バスなので遅延の可能性はあります。林道を通るので大雨等で通行止めになる場合もあるでしょう。

バスの走行ルート:

甲府駅発・広河原着の時刻表は次の通りでした。

運行日 甲府駅発 広河原着
特定日 4:35 6:28
特定日 6:55 8:48
毎日 9:05 10:58
毎日 10:05 11:58
毎日 12:05 13:58
特定日 14:05 15:58

特定日は、7/16~8/21の毎日と8/22~11/3の土休日を指します。

6月は特定日の運行がまだありません。一番早いのが9:05発→10:58着です。

11時スタートというのは登山をする人にとってはかなり遅いと感じるのではないでしょうか。山頂下にある肩の小屋までのコースタイムは6時間前後。休憩時間も入れると常識的な到着時刻である15時に間に合うかは微妙なところでしょう。

距離が短く急勾配なために長いコースタイムが設定されている場所なので、体力があり体調・コース状況等に問題が無ければ十分到達できる人もいるかと思います。

もちろん私は体力などありませんし、そんなチャレンジをするつもりは一切無いので迷わず中腹にある白根御池小屋のテント場を予約しました。前日に南ぷすリザーブで予約・クレジットカード決済で1000円を支払いました。

特定日に甲府で前泊して早朝の便で出発するという手もありますが、幸い私は9時前に甲府に着ける場所に住んでいるのでせっかく泊まるなら甲府のホテルよりも白根御池小屋の方を選びます。体力的にも断然楽ですし。早い時間のバスに乗れない方は広河原山荘に泊まる人もいるのでしょうね。

天気

6月28日9時の天気図(<a target="_blank" rel="noopener" href="http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/wxchart/quickdaily.html?show=20220628">気象庁より</a>)
図1: 6月28日9時の天気図(気象庁より)

6月27日、気象庁は関東甲信地方における梅雨明け(速報値)を発表しました。

6月最後の週は終末まで良い天気が続く見込みです。

1日目 自宅から白根御池へ

電車で甲府駅へ

2022年6月28日(火)朝、JR立川駅にやってきました。

今年最初のテント泊。水を入れて約15kgの重量がずっしり腰と肩にかかります。

乗車したのは毎度おなじみ5:25立川始発大月行き。

立川駅始発大月行き入線
図2: 立川駅始発大月行き入線
大月で甲府行きに乗り換え
図3: 大月で甲府行きに乗り換え

6:20 大月駅着。甲府行きに乗り換えます。6:25発。

窓の外は青空の見える良いお天気です。

勝沼の風景
図4: 勝沼の風景
甲府駅ホーム
図5: 甲府駅ホーム

7:13 甲府駅着。立川から1時間48分(1694円)でした。ちなみに9:05のバスに乗るなら特急あずさ1号でも間に合うと思います(08:27甲府駅着)。

7:15 甲府駅の南口に降りました。

甲府駅南口
図6: 甲府駅南口

甲府駅のタリーズとファミリーマート

特急あずさに乗らなかったのはケチということもありますが、駅前でのんびり朝食でも取ろうかなと思ったからでもあります。

タリーズコーヒー セレオ甲府店
図7: タリーズコーヒー セレオ甲府店

厚切りトースト ツナチェダーメルト、サラダ、アイスコーヒー。

1日目の朝食
図8: 1日目の朝食

2F窓側の席には電源もあるのでしっかりスマホを充電しておきます。今回は10000mAhのバッテリー(Anker PowerCore 10000 PD Redux)を3本も持ってきていますが念には念を入れて。

窓から見える南口前のバス停。1番乗り場が広河原行きのバスが到着する場所です。

タリーズから見えるバス乗り場
図9: タリーズから見えるバス乗り場

8時過ぎ、すぐ隣のファミリーマートで買い出し。パンやおにぎりを購入。通勤・通学時間帯ということもあって結構混んでいました。

甲府駅にあるファミリーマートとロッテリア
図10: 甲府駅にあるファミリーマートとロッテリア

バスで甲府駅から広河原へ

8:11 すぐ近くの公衆トイレに寄ってから甲府駅南口1番バス乗り場に到着。

甲府駅南口1番バス乗り場
図11: 甲府駅南口1番バス乗り場

まだ一時間ほどもあります。

ザックを下ろして一番端っこのベンチに座って待ちましたが日差しが強くて暑い。山に行く前に熱中症になってはたまらないのでハットを被りました。

しばらくすると他の登山客がやってきました。私のすぐ左にある柵にザックを立てかけて待ち始めました。その後から来た人も柵沿いにザックを並べて自然と列が出来ました。

広河原へ行くバスに乗るための列
図12: 広河原へ行くバスに乗るための列

何か暗黙の作法でもあるのでしょうか。確かにまだ時間があるのでザックを持った集団が乗り場を占拠していたら邪魔かもしれません。新参者故一人ベンチ(バスの先頭側)に座っていてスミマセン……。

暑いので皆ザックだけ置いて日影で待っています。

待っているとバス会社の人がやってきて、渋滞のため10分ほど遅れると言いました。

9:06 広河原行きのバスが到着。

広河原行きのバス
図13: 広河原行きのバス

Suicaをタッチして乗車。今回はできるだけ真ん中の座席に乗ってみます。ロータリーでバスを観察していると車体がかなり深く前後に揺れていることに気がつきました。特に減速すると先頭がつんのめるように深く沈みます。一番前よりも真ん中の方が上下に揺れないだろうという仮説を立ててみました。

9:10頃甲府駅を出発。

運転手の他に乗務員が乗っており、切符の販売(Suicaの場合は不要)と協力金の徴収(現金で300円)を車内で行いました。

利用者協力金領収書
図14: 利用者協力金領収書

乗務員の方が簡単な観光案内もしてくれて2時間の道中も何とか耐えることが出来ました。

信玄橋
図15: 信玄橋

本日の乗客は25人。定員オーバーでしたが、何とか詰めて座ったのだと思います。後ろの方はよく見えませんでしたが。

広河原へ行くバスの車内
図16: 広河原へ行くバスの車内

10:01 芦安駐車場着。乗る人はいませんでした。

芦安駐車場
図17: 芦安駐車場

10:17 夜叉神峠着。3人~4人ほど降りて同じくらい乗ったと思います。

夜叉神峠
図18: 夜叉神峠

ここから先はゲートがあり一般車両は通行できないそうです。断崖絶壁の側面に作られたような舗装道を進んでいきます。この道を作るために多数の殉職者が出たとのこと。

10:57 広河原着。ほぼ定刻通りでした。

広河原着
図19: 広河原着

広河原

ロータリーのようになっている場所には広河原インフォメーションセンターと先日オープンしたばかりの新しい広河原山荘がありました。

広河原ロータリー
図20: 広河原ロータリー

インフォメーションセンターの中に入ってトイレへ。

広河原インフォメーションセンター入口
図21: 広河原インフォメーションセンター入口
広河原インフォメーションセンタートイレ
図22: 広河原インフォメーションセンタートイレ

2Fには自然に関する展示や自動販売機もありました。

広河原から白根御池小屋へ

さて、ここ広河原(1510m)から白根御池小屋(2236m)までのコースタイムは、山と高原地図(ヤマプラ)で2時間35分、山と溪谷社(ヤマタイム)で3時間10分、YAMAPで2時間15分となっています。バラツキが大きいということはそれだけ人によって差が付きやすい道ということでしょう。標高差は約726m。下りはかなり少なく、ほとんどが急な登りです。

出発直前にちょうど電話がかかってきたので応対。その後バッテリー節約のために機内モードへ。さらば俗世間。いざ天上の世界へ!

11:14 広河原インフォメーションセンター発。

広河原インフォメーションセンターから見える吊り橋

11:15 すぐに現れるゲートを通過。

広河原ゲート

左手に見えるのが北岳でしょうか。

広河原から見える北岳

11:16 北岳へ向かう吊り橋を渡ります。

北岳登山口
北岳登山口

この吊り橋、何度も写真で見たことがあります。

広河原の吊り橋

吊り橋を渡ると分岐。左は遊歩道みたいです。大樺沢ルート通行禁止の看板が貼り付けられていました。大樺沢ルートは、台風等で地形の変化が進み仮設橋の設置が困難になりまた流出の懸念もあるので通行禁止とのこと(【登山道 大樺沢ルート通行禁止について】 | 南アルプスNET|南アルプス市芦安山岳館より)。右へ。

広河原の吊り橋の奥
吊り橋を越えて右へ

11:18 大きな建物が現れますが、これは昨年11月に閉荘になった旧広河原山荘です。指定管理者だったNPO法人芦安ファンクラブのサイトに旧広河原山荘アーカイブが残されています。山荘の歴史などに興味がある方は覗いてみると良いと思います。

旧広河原山荘分岐
旧広河原山荘

白根御池へは山荘の左を進みます。

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しばらく緩い道が続きます。

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11:35 出発から20分ほど。この辺りから急登が始まります。左へ(というか真っ直ぐ?)行くと大樺沢ルートのようですが通行禁止です。右へ。

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大きく見上げる位置にいる他の登山者達。

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手すり付きの階段も多数設置されています。非常に良く整備されているとは思いますが、何分この傾斜。歩きやすいかどうかは体力次第でしょう。

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12:07 ベンチが設置されている広いスペースに出ました。第一ベンチ(1880m)と呼ばれている場所のようです。

白根御池コース 第一ベンチ

私もベンチに座って休憩。ちょうどお昼時ですが、あまりお腹はすいていないのでお菓子をつまみました。飲料はスポーツドリンク2本+水1Lで今回計2L持ってきています。樹林の中ということもあるのかそれほど暑くはありませんが急登続きでハァハァ言いながら登っているのでグビグビ飲めてしまいます。

白根御池コース 第一ベンチ

空が大きく見えて開放的ですが日差しのことを考えると微妙な休憩スポットです。

白根御池コース 第一ベンチ
白根御池コース 第一ベンチ

12:13 第一ベンチ発。

とにかくひたすらこんな感じです。

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12:38 第一ベンチから25分。再びベンチが設置された広いスペースが現れました。第二ベンチ(2059m)と呼ばれている場所のようです。

白根御池コース 第二ベンチ

ちょっと休憩。休めるところでは積極的に休む派。

白根御池コース 第二ベンチ

12:44 第二ベンチ発。

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階段は楽かと言われたら必ずしもそうとは言えないと思うんですよね。だってこれ45度以上ありますよ。

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13:03 急勾配が終わり道が緩やかになる地点が現れました。

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標識と座れそうな丸太があります。第三ベンチとは呼ばないみたいですが、ちょっと一息入れたくなる場所です。標高は2180mくらいでしょうか。白根御池小屋との標高差は50mちょっとしかありません。

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そこから白根御池小屋までは概ね緩やかですが、時々上り下りがあります。

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落石注意看板。

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上はこんな感じ。

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下はこんな感じ。

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流れている沢の上を渡るところ。

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白根御池小屋が見えてきました。

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最初に出迎えるのはトイレ。

白根御池小屋 トイレ

13:30 白根御池小屋着。広河原インフォメーションセンターから2時間16分でした。疲れた!

白根御池小屋

1日目のルート

白根御池小屋でテント泊

玄関前で冷やしているドリンク。いやー、これは卑怯だ。

白根御池小屋 ドリンク

誘惑に負けて購入した冷たい麦茶(500円)。ちなみにここの水場の水は冷たくて美味しいので、麦茶なら粉末を溶かして自分で作った方がいいかもしれません。

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早速テント場の受付。名前を告げただけで後はスタッフがPCを操作して「チェックイン完了です」と一言。近代的!

白根御池小屋 受付

初めてということでテント場の説明をしてもらいました。張れる場所は大きく分けて三箇所。

  • 小屋向かいの林の中 (木陰がある)
  • 小屋正面のベンチの前 (小屋・水場が近くて便利)
  • 白根御池の湖畔 (景観が良い)
白根御池小屋 テント場(林間)
図23: 白根御池小屋 テント場(林間)
白根御池小屋 テント場(林間)
図24: 白根御池小屋 テント場(林間)
白根御池小屋 テント場(→ベンチ前)
図25: 白根御池小屋 テント場(→ベンチ前)

水場は小屋正面の左側(もちろん飲用可能)。

白根御池小屋の水場
図26: 白根御池小屋の水場

「トイレはまだ届いていないので広河原側にあるトイレを使ってください」と言っていました。最初に見た小屋の右側にあるやつですね。小屋正面の台を指さしていたので、後からそこにトイレが設置されるのかもしれません。

白根御池小屋 トイレが乗る台?
図27: 白根御池小屋 トイレが乗る台?

さて、小屋のすぐ先に行くとあるのが白根御池です。

白根御池
白根御池 解説

湖畔にはまだ誰も張っていません。これは池の真ん前に張るしかないでしょー!。

白根御池 湖畔テント場

13:58 テント設営完了。

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見てくださいよ、このロケーションです。

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白根御池 湖畔テント場
白根御池 湖畔テント場
白根御池 湖畔テント場

ちなみに池の対岸側にもテントが張れる小さなスペースがありました。そちらには既にテントを張っている人がいました。池越しに山が見えるのでとても良い場所だと思います。

白根御池 湖畔テント場

テント場一番奥(山側)から小屋の方向への眺め。

白根御池 湖畔テント場

14:00 お腹がすいたのでファミリーマートで買ったおにぎりを二つ消費。

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白根御池でおにぎりを食べる

この場所の欠点としては、誰かが池の写真を撮るのに邪魔になるという点でしょうか。みんな白根御池の看板がある所から山々をバックにして池の写真を撮るので、池越しに私のテントが大きく写ってしまいます。おにぎりを食べている姿もバッチリ写ってしまうことでしょう。写真を撮る人がいたのでできるだけテントの中に隠れました。後から張った人たちは皆もう少し山側に張っていました。え、ひょっとして私空気読めてない??? まぁ、別にいいんですけどね……。混んでいたらそんなこと気にしていられないでしょうし。

白根御池小屋

小屋の前にあった信玄アイスの看板。信玄餅のような味ということなのでしょう。黒蜜+アイスというだけで絶対美味しいやつです。食べようと思いましたが、下山時のご褒美にしようと思いついて我慢しました。

白根御池小屋 信玄アイス

白根御池の脇にある分岐(白根御池畔)。→肩の小屋まで約3時間20分、北岳山頂まで約4時間、←二俣まで約30分。二俣の方へ散歩に出かける人もいました。

白根御池畔分岐

周囲には色々な花が咲いていましたがちゃんと撮れていなかったので一つだけ。

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ちなみに携帯電話の電波は、ドコモ系MVNO(IIJmio)ですがしっかり入っていました。綺麗な景色の下でスマホをポチポチできます。

虫はそれほどいませんでした。池の近くなのでもっといるかと思っていたのですが、テントを開けっぱなしでもほとんど気になりませんでした。むしろ上の肩の小屋の方がブンブンうるさかったです。

テントの中でも暑くなく快適に過ごせました。

15:54の様子。

白根御池 湖畔テント場

16:22の様子。

白根御池 湖畔テント場

17時前くらいから夕食。お湯を沸かしてほうじ茶を飲んでからアルファ米+レトルトカレーを作りました。

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出来上がったもの。

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いや、これは……。こんな綺麗な場所なのにこんなみすぼらしい夕食をお見せしてすみません。ソーセージカレーがあるので魚肉ソーセージが入っていても全然問題ないと思ったんですよね。見た目も悪いですが味もイマイチ。カレーと魚肉ソーセージってあまり合いませんね。揚げたり一緒に煮込んだりすればまた違うのかな。

18:16の気温は約12℃。少し肌寒いのでライトダウンを羽織っています。

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ちなみにこの日の東京の気温は、最高35.1℃、最低24.8℃、平均29.2℃です。

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白根御池 湖畔テント場
白根御池小屋

さすがに開けっぱなしで寝るのは止めておきましたが、気温はそれほど低くならず寝袋(モンベルダウンハガー800#2)は掛け布団状態でした。地面が柔らかいのでマットも要らないかなと思いましたが一応敷きました。

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深夜0時前後、目が覚めたのでトイレへ。外は満天の星。カメラを持ち出して少し撮影してみました。

天の川の×印は射手座の方向。銀河系の中心方向です。

白根御池 湖畔テント場の夜 天の川

月齢は28.6とほぼ新月。月明かりが無いので景色がほとんど写りません。

白根御池小屋の夜 天の川

露光時間中に手持ちの赤ライトを適当に振り回してみたのがこちら。

白根御池 湖畔テント場の夜 天の川

ヘッドランプに光が拡散するような何かをつけて撮影しても良かったかもしれませんね。

2日目 北岳散策

白根御池小屋のテント場で迎える朝

2022年6月29日(水) 4:00前に起床。鳥の鳴き声で目を覚ましました。

白根御池の朝

朝の気温は10℃。夜とそれほど変わりません。風が吹いているおかげかフライシートの結露はほとんどありませんでした。

白根御池の朝の気温

カップスープで体を温め……

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朝食はスーパーで買っておいたパン。

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荷物を外に出して片付け開始。

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5:28 準備完了。トイレに行って、水も2L確保(+スポーツドリンク残り1本)。肩の小屋の水は有料ということなので空いたペットボトルにできるだけ水を詰めて持っていくことにしました。

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白根御池から北岳肩の小屋へ

白根御池(2236m)から北岳肩の小屋(3000m)までのコースタイムは、山と高原地図(ヤマプラ)で3時間、山と溪谷社(ヤマタイム)で3時間30分、YAMAPで2時間25分、そしてここ白根御池にある標識で3時間20分となっています。標高差は764m。前日とそれほど変わらない標高差ですが、絶対的な標高が高い分環境は少し厳しくなります。森林限界も越え日光は容赦なく照りつけますし、風の影響も受けやすくなります。高山病の可能性も出てきます。

5:33 白根御池発。

白根御池畔

強烈な斜面。ずっと上の方まで樹木の薄い部分が続いています。大抵はこういう部分は登山道では無くすぐに脇の樹木の中に入っていくものですが、ここは少なくとも今見える一番上付近までは確実に登ることになります。

草スベリルート

この辺りは草すべりコースと呼ばれていますが、草の上を歩く箇所はありません。

草スベリルート

ただし砂や小石でかなり滑りやすくなっています。

草スベリルート

道の脇に咲く花々に目をやりながらできるだけゆっくり登ります。

草スベリルート
草スベリルート

途中にあった日影。こういうところでしっかり休みます。

草スベリルート

行けども行けどもすぐ近くの人が常に見上げるような高さにいるのですから恐ろしい勾配です。

草スベリルート

雪が現れましたが幸い登山道上ではありません。

草スベリルート

残雪の横をジグザグと登っていきます。雪の上には直線状の跡があったので、誰かが滑って降りたのかもしれません。

草スベリルート
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6:17 右に曲がっていったん樹林の中に入ります。しかし勾配が緩やかになるわけではありません。

草スベリルート
草スベリルート

ダケカンバ?が綺麗です。

草スベリルート

見晴らしの良いところも増えてきましたが、風も強く感じられるようになってきました。涼しくてむしろ助かるような気もします。

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それにしても本当に酷い傾斜です。

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07:05 出発から約1時間半。植生保護柵と書かれた場所に出ました。いよいよ森林限界突破です。

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黄色くて大きく目立つ花はシナノキンバイでしょうか? さながらお花畑ですが、休憩しているときに小耳に挟んだところこの辺りの花の盛りはもう少し後だとか。

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07:13 分岐を通過。左は大樺沢の方に降りるようです。右へ。

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山の向こうに富士山の頭が見えてきました。

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おそらくつい数日前までは登山道上に雪が残っていたことでしょう。強烈な日差しでどんどん溶けている最中です。

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キバナシャクナゲ。先日金峰山に行った時に見たばかりですね。

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イワカガミ?

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07:36 小太郎山分岐点を通過。

小太郎山分岐点

イワウメ?

イワウメ

後もう少し……ですがなかなか遠い。

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唐突に現れる岩場の登り。雑に歩くと後ろの人に石を落としそう。

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三色の花が混在しています。

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小さな花が広がっています。

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後もう少し。

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北岳肩の小屋

08:11 北岳肩の小屋着。白根御池から2時間38分でした。

北岳肩の小屋

小屋の前からはテント場越しに富士山が見えます。

北岳肩の小屋から見える富士山

北岳肩の小屋にテントを張る

しばらくベンチで休憩してからテント場の受付。食堂で声をかけるとスタッフの方がカウンターの出入り口に板をかけて台を作り紙とペンを渡してきました。住所氏名等を記入して幕営料1000円を支払い受付完了。肩の小屋のテント場はまだ事前予約は不要です。

北岳肩の小屋 入口

水場は入口の近く。1Lあたり200円。飲用可能と言っていましたがかなり不味いです。

北岳肩の小屋 水場

トイレは小屋の隣と、テント場のすぐ上にもあります。

北岳肩の小屋 トイレ

食堂のメニュー。何か飲み食いしたいなぁと思いましたが今ひとつそそられるものが無く断念。

北岳肩の小屋 食堂メニュー

「テントは稜線の(小屋から見て)右側(つまり東側)に張ってください」と言われました。西側から強い風が吹いていたのでそれを避ける意味もあるのでしょう。

北岳肩の小屋 周辺マップ

メインのテント場は小屋前のすぐ下にあります。

北岳肩の小屋 テント場

9時前ということもあってまだ空いています。一番良さそうな場所が空いていたのでそこに張りました。

北岳肩の小屋 テント場

稜線上ほどではありませんが風が吹いています。グランドシートやインナーテントの四隅をペグでしっかり固定してから設営しました。

08:50頃設営完了。富士山が目の前に見える素晴らしいロケーションです。

北岳肩の小屋 テント場
北岳肩の小屋 テント場

朝食はパン一つだけだったのでおにぎりを追加。

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テント場から出入りするのにわずかに雪の上を歩かなければならないところがあったのですが、夕方には雪を踏まずに通れるようになっていました。ものすごいスピードで溶けているようです。

北岳肩の小屋 テント場

テント場の上はベンチやテーブルが並ぶ休憩スペース。

北岳肩の小屋前
北岳肩の小屋 テント場

テント場のすぐ上に咲いていた花。何でしょう。

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こちらはキバナシャクナゲ。

北岳肩の小屋とキバナシャクナゲ

少しテント場のまわりをウロウロしただけですがあっという間に息が切れてしまいフラフラになってしまいました。

私は子供の頃から息が上がりやすく貧血症状や立ちくらみも酷く集会で倒れて鼻骨を骨折したほど。登山をやっていてもそういった症状に悩まされ続けています。特に今年はひどくて低山でも苦労しました。何か隠れた病気があるのかもしれませんし、単なる運動不足かもしれませんし、場所が場所だけに高山病なのかもしれません。前にも猿倉から白馬岳頂上宿舎に登ったときにも似たような症状になりましたが、今回はそこまでではありません。このまま山頂まで行ける気もしないのでテントに戻って少し横になって休みました。

北岳肩の小屋から北岳へ

1時間ほど横になったところ大分具合がマシになったのでサブザックに最小限の荷物を入れて稜線のベンチへ。ゆっくり行けば大丈夫そうだったので北岳山頂へ向かいました。

10:55 北岳肩の小屋発。ここから山頂までのコースタイムは、様々な地図を見ると概ね40~50分と書いてあります。

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建設中の小屋の左手にまわると上へと延びる稜線が見えます。

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変なところに出ないように、よくペンキの目印を探しながら進みます。

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11:11 両俣小屋分岐通過。

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大きな岩だらけの斜面を低い段差を探しながら登ります。よじ登るような所は無かったと思います。

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稜線上はいたるところに様々な花が咲いています。キタダケソウが無いかなと探しましたがどれも何か違うようです。

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一山登りきりましたが北岳の山頂はまだ先です。

北岳

いったん下ってまた登る必要があります。

北岳

この辺りにはキタダケソウに似た花が沢山あります。

これはチョウノスケソウというみたいです。綺麗な花ですが変な名前。キタダケソウに似た花ですが葉が全然違います。色は白かったり少し黄色かったり。

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最も沢山見たのはこのハクサンイチゲ。白い花弁に見えるのは萼(がく)で5~7枚あるのだとか。葉は細く尖って放射状に広がっています。

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葉が短いのでこれは! と思いましたが、何となく花も葉も違う感じがします。これもハクサンイチゲなのでしょうか?

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北岳
北岳
北岳

11:37 北岳山頂着。北岳肩の小屋から42分でした。

北岳山頂

北岳山頂

ここが日本で二番目に高い山頂です。標高は3193m。

北岳山頂
北岳山頂

ちなみに私がこれまで登った山で一番高いのは奥穂高岳で3190mです。2位~5位くらいまではほとんど差がありません。

山頂の三角点。

北岳三角点

三等三角点「白根岳」と書かれています。明治37年に設置された三角点を平成18年に交換したそうです。

二番目から一番目へ。

北岳三角点から富士山

何やら可愛らしいお地蔵さんのようなものがありました。

北岳山頂のお地蔵さん
北岳山頂

西側に見えるのは中央アルプスのようです。

北岳山頂

広河原の方向。

北岳山頂から見た広河原

広河原の建物が見えます。

北岳山頂から見た広河原

眼下には大樺沢が見えます。あの雪の上を歩いて登るということなのでしょうか。

北岳山頂から見た大樺沢

山頂の様子パノラマ。

北岳山頂

360パノラマ 北岳山頂(標識付近)

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間ノ岳の方向は標識のある所からだと見づらいので端の方まで移動しました。

北岳山頂から見る間ノ岳

間ノ岳方面パノラマ

北岳山頂から見る間ノ岳

360パノラマ 北岳山頂(間ノ岳側)

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間ノ岳寄りから見た山頂。

北岳山頂

お昼ご飯としておにぎりを一つつまみました。

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キタダケソウを探して北岳山頂から北岳山荘へ

さて、北岳の山頂には登ったわけですが、まだキタダケソウを見ていません。キタダケソウは北岳の南側、特に山頂を巻くトラバース道にあるという噂を聞いています。とはいえそこにしか無いのかもよく分かりません。とりあえずこの稜線を南の方へ下って探し、無ければ適当なところで左に曲がってトラバース道へ行ければいいなと思いました。

12:00 北岳山頂発。

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稜線上には沢山の花が咲いていますがどれもキタダケソウとは違うようです。

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「とりあえず南に下って」なんて言いましたが結構スリリングな道ですよこれ。風も結構強く吹いているので余計に怖さが増します。

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下りだと滑りやすいということもあります。

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ハクサンイチゲはあちこちに咲いています。

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この間ノ岳へ続く稜線は素晴らしいですね。日本の標高第2位~第3位へ続く稜線です。

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壊れかけのように見える何か。

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12:26 吊尾根分岐点通過。

吊尾根分岐点

今振り返るとキタダケソウを見るならここを八本歯のコルの方へ下りていく方が近道だったのですが、何となく八本歯のコルの方へ下りたくないなという気持ちがあったせいかとりあえず真っ直ぐ稜線を進んでしまいました。

吊尾根分岐点
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これじゃなーい。

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少し緑色をしていますがこれもハクサンイチゲなのでしょうか。

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検索するとミドリハクサンイチゲなんて名前も出てきます。元々花弁では無く萼なので緑でもおかしくないのかも?

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斜面はさながらお花畑です。

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いたるところに咲いている小さな黄色い花。御池でも咲いていたなと思っていたのですが、よく見るとちょっと違うものみたい?

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向こうから登ってきた方が花の写真を撮っていたのでキタダケソウを見たか聞いてみたところ、やはりトラバース道の方で見たと言って写真を見せてくれました。葉っぱはもっとわしゃわしゃしていて見れば分かるとのこと。

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12:59 分岐を通過。

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少し先に山荘が見えるのでそこまで行ってからトラバース道に入ればいいやと思って真っ直ぐ進みました。思っていた以上に遠かったです。ここの標識にも北岳山荘まで約20分と書いてあります。

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これはチョウノスケソウ。

チョウノスケソウ
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斜面一杯に咲く白い花。ほとんどがハクサンイチゲだと思います。

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特徴のある岩。

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何だかサンドイッチというか、ハンバーガーみたいだなと思って撮った岩。

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北岳山荘

13:18 北岳山荘着。

北岳山荘

現在北岳山荘は工事中で宿泊営業はやっていません。テント場は営業していて、売店も何かしらは売っているようです。中は見ませんでしたけど。

北岳山荘 – 山梨県 南アルプス市

ここで白根御池から北岳肩の小屋までほとんど同じペースで登っていた方と再会。登っているうちにすっかり顔見知りになって道中いろんな花の名前を教えてもらっていたのでした。なんでもヘリコプターが来るまでテントが張れないそうで手持ち無沙汰の様子。

テント場を見せて頂きましたが、稜線の東側にあって風が避けられるようになっているようです。

水場は東側斜面の下にあるそうで行くのは結構大変とのこと。小屋で分けてもらえるのかまでは聞きませんでした。上の写真を見ると「水の提供」と書いてはありますが。

キタダケソウのことを尋ねると、やはり八本歯のコル方面の分岐に沢山生えていたとのこと。道を確認すると少し先まで送ってくれました。

北岳山荘からトラバース道へ

13:33 北岳山荘発。

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少し進むと登山道上に雪が残っていました。

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雪は柔らかくなっており足跡の上を歩けば滑らず通過できました。そこでこの方とはお別れしました。

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先の方、北岳の右の方に伸びている稜線がV字に凹んでいるところが八本歯のコルだそうです。その手前に分岐があるのでそこへ向かっています。

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ダラダラとした上り坂が続き疲れます。

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北岳から下りてきた道と至近距離で平行している道なのですが、間を横切って行き来するのはやめた方が良さそうです。

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植生保護柵。キタダケソウの写真が載っています。この柵の中にあるのかなと思い探しましたが、どれもハクサンイチゲのように見えます。

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トラバース道とキタダケソウ

13:57 分岐を通過。左は下ってきた稜線に戻ります。もちろん無視して前へ。

北岳トラバース道
北岳トラバース道

うーん、これもハクサンイチゲですね。

北岳トラバース道 ハクサンイチゲ

木の足場が現れました。このトラバース道は北岳山頂を左(向こうからであれば右)に見て山腹を横切るように巻く道です。足場や手すり、鎖などもあってちょっと怖いかもしれませんが大きくよじ登るような所はありませんし気をつければそれほど危険ではありません。

北岳トラバース道

小さな小さな青色の花。ミヤマムラサキ?

北岳トラバース道 ミヤマムラサキ

シナノキンバイ。

北岳トラバース道 シナノキンバイ

うーん、これもやっぱりハクサンイチゲ。なかなか見つかりませんね。

北岳トラバース道 ハクサンイチゲ
北岳トラバース道
北岳トラバース道
北岳トラバース道

何でしょう。あまり見かけなかった花。

北岳トラバース道

ここでも前から来た方が花の写真を撮っていたのでキタダケソウのことを聞いてみたところ、この先にあるとのこと。やはり葉が特徴だとか。探してみますと言って別れかけたところ、「あ、これがそうかな」と言われたので見てみるとありました。初めてのキタダケソウ。

キタダケソウ

確かに独特な葉の形、質感をしています。葉が小さくて細かく別れていて先っぽが丸いです。一本一本の葉が独立して立体的に放射状に伸びているようなハクサンイチゲと違って、手指のような形に一体形成されたというか型抜きされたような妙な平べったさがあります。

キタダケソウ
北岳トラバース道
北岳トラバース道 ミヤマムラサキ

うーん、よく見ると下が空いてて怖い。

北岳トラバース道

先に進むと次から次に見つかります。やはり群生地はこのトラバース道の周辺だけのようですね。

キタダケソウ
キタダケソウ
北岳トラバース道
北岳トラバース道

あー右は見ないー

北岳トラバース道
キタダケソウ
キタダケソウと富士山
キタダケソウ
キタダケソウ
北岳トラバース道
キタダケソウ
キタダケソウ
北岳トラバース道

14:29 八本歯のコルと稜線の間の分岐(トラバース道分岐点)に到着。

トラバース道分岐点

振り返ると山荘が遠くに見えます。

トラバース道分岐点

左は北岳山頂まで約50分と書かれています。現在位置は「トラバース道分岐点」と書かれています。

トラバース道分岐点

トラバース道分岐点から北岳へ

いやー、結構登りますよ。でも北岳へ直接登るのでは無く北岳の南の稜線へまずは登ります。

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イワカガミ?

イワカガミ

ここにも少しだけキタダケソウはありました。

キタダケソウ
キタダケソウ
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14:44 吊尾根分岐点通過。北岳から降りてきた道に戻ってきました。

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ここから北岳まではそれほど距離はありません。この辺りは下るよりも上る方が気が楽ですね。

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再び北岳山頂

15:03 北岳山頂着。

北岳山頂

しばらくゆっくり滞在しました。

北岳山頂
北岳山頂
北岳山頂
北岳山頂
北岳山頂
北岳山頂

北岳から北岳肩の小屋へ降りる

15:31 北岳山頂発。後はテント場へ戻るだけです。

北岳山頂から肩の小屋
北岳山頂から肩の小屋

振り返って見た北岳山頂。天辺だけあんなに平らなんですね。人の手が加わっているのでしょうか?

北岳山頂

肩の小屋が見えてきました。しかしこの下りがなかなか長い。前の人はスタスタ降りてしまいましたが、私は一歩一歩ゆっくりとしか降りられません。

北岳山頂から肩の小屋
両俣小屋分岐

15:49 両俣小屋分岐通過。

両俣小屋分岐
北岳山頂から肩の小屋
北岳肩の小屋
北岳肩の小屋

16:01 北岳肩の小屋着。出発から5時間6分で戻ってきました。

2日目のルート

北岳肩の小屋でテント泊

何か飲みたいなぁと思ってもやっぱり惹かれるものはないのでペットボトルのなっちゃんを購入。600円!

北岳肩の小屋で買ったなっちゃん
北岳肩の小屋 テント場
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夕食作るのかったるいから残ってるパンでいいかなー。

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お茶も飲んで……

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んー、でももうちょっと何か食べたいかな。パスタ100gくらいならちゅるっと……

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ゆで汁が残るのが嫌なので300mlで茹でる……が、全然煮えない。

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13分茹でたところで諦め。

残ったわずかな茹で汁は飲み干しました。

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昨日よりは大分見た目が良いでしょう?

北岳肩の小屋 テント場

でも不味いですよ。生煮えですからね。水300mlってのに無理がありそうなのと、標高が高いからかもしれません。

さて、そろそろ日没の時刻です。今日の日没はGoogleによれば19:07とのこと。

北岳肩の小屋 テント場
北岳肩の小屋 テント場
北岳肩の小屋から見る日没

太陽とは反対側。富士山の頭が徐々に影に沈んでいきます。

北岳肩の小屋から見る日没

19:07 沈みゆく太陽。

北岳肩の小屋から見る日没

富士山も完全に影に飲まれてしまいました。

北岳肩の小屋から見る日没

沢山の人が肩の小屋前のスペースで日没を見ています。あんまり見つめすぎて目がやられないように注意しましょう。

北岳肩の小屋から見る日没
北岳肩の小屋から見る日没

19:13 オレンジ色の光が地平線に沈み最後は点になって消えました。

北岳肩の小屋から見る日没
北岳肩の小屋から見る日没
北岳肩の小屋から見る日没
北岳肩の小屋から見る日没

3日目 下山

北岳肩の小屋のテント場で迎える朝

2022年6月30日(木) 4時頃起床。

北岳肩の小屋 テント場の朝

3時くらいに目が覚めたときにテントの外を見たのですが満天の星でした。しかし疲れていたので何もせずフライシートを閉めました。この二日の活動で筋肉痛も発生しています。ちなみに今日もフライシートの結露はありませんでした。

北岳肩の小屋 テント場の朝
北岳肩の小屋 テント場の朝
北岳肩の小屋 テント場の朝
北岳肩の小屋 テント場の朝

お湯を沸かしてお茶を入れました。

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1リットル200円の水を購入して入れてみたのですがこれが酷い匂い。トイレの消毒臭みたいなのが強烈に鼻を突きます。電気ポットのカルキ抜きみたいにしばらく沸かしっぱなしにすべきだったかもしれません。そもそも緑茶は水に匂いが付いていたらもうダメですから、こういう場所ではやめた方が良さそうです。

そうこうするうちに日の出時刻。今日の日の出は4:34。薄らと光の筋を放ちながら太陽がお出ましです。

北岳肩の小屋 テント場の朝
北岳肩の小屋 テント場の朝
北岳肩の小屋 テント場の朝
北岳肩の小屋 テント場の朝
北岳肩の小屋 テント場の朝
北岳肩の小屋 テント場の朝
北岳肩の小屋 テント場の朝

ちなみに稜線に登るのが面倒だったのでテントの前、テント場の崖の手前に座り込んで見ていたのですが、案の定他の人の写真に写ってしまっているようです。Twitterで結構有名な方の写真に写っていて、「ねえねえ見て! 私テレビに映っちゃった! ほら、ここ、この交差点の右側!」みたいな気分になりました。いや、ほんと空気が読めなくてスミマセン。こんな所にいたら邪魔になるんじゃないかなーとは思ったんですよね……。

それで今日の朝食はシーフードヌードルBIG。こちらはしばらく沸騰させて匂いを飛ばしましたがそれでもやっぱり臭みが残りますね。普通サイズにすれば良かった。

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綺麗な青空です。

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テント場すぐ上のトイレ。結構綺麗です。

北岳肩の小屋 トイレ
北岳肩の小屋 トイレ
北岳肩の小屋 トイレ
北岳肩の小屋 トイレ

5:28 片付け開始。

北岳肩の小屋 テント場

少々風が強いので畳み方は適当。

今日は時間に余裕があるのでグランドシートは乾かしてからしまいました。裏返して石で四隅を固定しておけば飛ばされずすぐに乾きます。

5:55 片付け完了。

北岳肩の小屋 テント場

重い荷物を持って稜線へ。

北岳肩の小屋 テント場

出発前に360度パノラマ撮影。

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北岳肩の小屋から白根御池小屋へ降りる

06:03 北岳肩の小屋発。今日はほとんど下りです。

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肩ノ小屋北稜線

いやぁ、美しい眺めです。

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鎖付きの岩場。

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06:31 雪の脇を通るところ(小太郎山分岐点)を通過。

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シナノキンバイが咲く斜面。

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見上げると青い空が本当に美しい。

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6:45 右俣・草スベリ分岐を通過。

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植生保護柵の所を越えると樹林に入ります。さらば森林限界。

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前の方に何グループかいるのですが皆さん本当に速いですね。老若男女問わずまったく追いつけません。

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結構頻繁に登ってくる人とすれ違います。そのたびに周囲の写真を撮ったりして時間を潰しました。

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7:23 下の方に白根御池が見えてきました。

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脇の残雪も少し減ったような。

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ここは下りだとかなり滑りやすいです。前の方で何人か滑って転んでいました。私も滑りました。

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池はずっと見えたままなのですがなかなかたどり着きません。

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ようやく白根御池まで降りてきました。やっぱり良いところですね。

白根御池 湖畔テント場
白根御池小屋

7:45 白根御池小屋着。北岳肩の小屋から1時間42分でした。

白根御池小屋で信玄アイスを食べる

白根御池小屋

真っ先に行ったのが水場。肩の小屋の水とは比べものにならないくらいうまいです。生き返ります。

そしてご褒美のために食べないでおいた信玄アイス……なのですが、小屋の前に看板がありません。時刻はまだ8時前。恐る恐る玄関にいた小屋の人に尋ねると作れるとのこと。ホッと胸をなで下ろし800円を支払いました。

しばらくして出来上がったのがこちら。

白根御池小屋 信玄アイス

黒蜜がかかったアイスですから不味いわけはありません。景色も良いし最高です。

白根御池小屋
白根御池小屋

白根御池小屋から広河原へ降りる

08:07 白根御池小屋発。

この先少しだけ登りがあります。

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道が細くすれ違いで待つこともありました。

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急激な下りが始まるところ。

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ただひたすら降りていくしかありません。足が痛い。

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08:49 第二ベンチを通過。日差しが強くとてもベンチでは休めません。少し下で日陰を見つけて休みます。

北岳 白根御池コース 第二ベンチ
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09:10 第一ベンチ着。

北岳 白根御池コース 第一ベンチ

日影に一つだけ座れそうな場所が合ったので休憩。さっき汲んだ水がもう無くなりそうです。もう少し多めに汲んでおけば良かったです。

北岳 白根御池コース 第一ベンチ
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この辺りで少し道を間違えましたが戻って復帰。急降下もここでおしまい。

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後はなだらかな道を進むだけですが、なかなか長く感じます。

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9:57 旧広河原山荘を通過。

旧広河原山荘
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吊り橋を渡ります。

広河原の吊り橋
広河原の吊り橋からの眺め

あそこから降りてきました。こうしてみると近く見えますが、やはり決して近くはありませんでした。

広河原から見た北岳
図28: 広河原から見た北岳

10:01 ゲートを通過。目の前を山梨交通のバスが通り過ぎていきます。

広河原のゲート
図29: 広河原のゲート

10:02 広河原インフォメーションセンター着。白根御池から1時間55分、北岳肩の小屋から3時間59分でした。

広河原のロータリー
図30: 広河原のロータリー

3日目のルート

真新しい広河原山荘

向かい側の建物はつい先日、今年の6月25日にオープンした新しい広河原山荘です。

新しい広河原山荘
図31: 新しい広河原山荘

南アルプス市広河原山荘 | 南アルプスNET|南アルプス市芦安山岳館

南アルプス登山のベース基地「広河原山荘」 | 山梨交通株式会社

ちょっと中を覗いてみようと思ったのは、下山途中に話した人がお風呂があるらしいから時間があれば入ろうと言っていたからでした。

広河原山荘の内部
図32: 広河原山荘の内部

スタッフに聞いてみると、お風呂は宿泊者専用で外来のお客様はキャンプ場のシャワールームを利用できるとのこと。

なんだガセネタか……とは思いましたが、この3日間の行動でかなり汚れてしまっているのは確か。シャワーでも浴びられるものなら浴びたい。例えその後同じ服を着なければならないとしても……。ということで利用させてもらうことにしました。

支払いはなんとこの食券券売機で行います。飲食物だけで無く、テント場利用料、釣り券、シャワー利用料のボタンがあります。

広河原山荘の券売機
図33: 広河原山荘の券売機

券を渡して引き換えにシャワールームの鍵を受け取りました。

シャワールームはいったん建物を出て、右手側を奥に進み炊事場の左にあります。

シャワーは10分間(800円)ですが自動的に水が止まるわけではないので適当なところで切り上げてくださいとのこと。ボディソープとシャンプー・リンスは備え付けられていますがタオルは自分で用意する必要があります。

広河原山荘の炊事場
図34: 広河原山荘の炊事場
広河原山荘のシャワールーム外観
図35: 広河原山荘のシャワールーム外観
広河原山荘のシャワールーム扉
図36: 広河原山荘のシャワールーム扉
広河原山荘のシャワールーム内部
図37: 広河原山荘のシャワールーム内部

鍵を受け取りシャワールームへ行き服を脱ぎ急いで洗って再び服を着て鍵を戻すまで17分くらいでした。まぁ、そんなものでしょう。

山荘の中には売店もありました。

広河原山荘の売店
図38: 広河原山荘の売店

自動販売機もありましたが正直ラインナップは微妙。

広河原山荘の自動販売機
図39: 広河原山荘の自動販売機

そういえばここには水場があると書かれています。裏の炊事場を使えば良いのでしょうか?

広河原インフォメーションセンター

さて、もう一つの建物が最初の朝にトイレを利用した広河原インフォメーションセンターです。

1Fにはトイレとバスのきっぷ売り場がありますが、きっぷは甲府からのバスが到着してから発車するまでの間に販売するようです。ここで買わなくても車内で購入することも出来ると思います。

2Fはインフォメーション窓口や展示、パンフレットの配布、休憩所があります。

1F入口
図40: 1F入口
2F休憩所側
図41: 2F休憩所側
2Fホール
図42: 2Fホール
岩石についての展示
図43: 岩石についての展示

休憩所として数個のベンチと自動販売機があります。自動販売機のラインナップはほとんど広河原山荘と同じでした。諦めて適当なものを買って飲みました。200円。

インフォメーションセンターの自動販売機
図44: インフォメーションセンターの自動販売機

展示は岩石についてのものが一番に目に付きます。「こんなに沢山の石ころ一体どこからやってきたんだ」と思いながら歩いていましたが、北岳は主に海洋から運ばれてきた岩石で出来ているのだとか。驚きですね。

外に展示されている岩石は、太平洋の海底から海洋プレートによって運ばれてきたと書かれています。

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ロータリーには乗合タクシーの待合所もあります。駐車場や甲府駅に向けて人数が揃い次第発車となるので、バスを待たずに帰れる場合もあります。

広河原のロータリーと乗合タクシー
図45: 広河原のロータリーと乗合タクシー

あと一人で甲府に行くとのことでしたが、私はこの手のマイクロバスだと酔いそうなのでバスを待つことにしました。

広河原からバスで甲府駅へ~帰宅

次のバスは12:00発。一つ前は10:00発だったようで、着いたときに目の前を通り過ぎていったバスがそうだったのでしょう。特定日であれば11:00発のバスもあるようです。(全て2022年の場合)

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現在の時刻は11時前。この日差しの下で待つのは嫌なので、甲府駅でのことを思い出してザックを置いて日影で待機することにしました。

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11:05 甲府駅からのバスが到着。乗客が降りてしばらくした後、インフォメーションセンターで切符を売っていたので協力金(300円)だけ支払いました。運賃(甲府まで1990円)はSuicaで支払うので切符は不要。

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11:50 乗車開始。

12:00 広河原駅発。

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13:51 甲府駅着。

13:52発の電車には間に合わないので、行きと同じように駅前のタリーズで時間を潰しました。

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甲府の気温は37℃と出ています。酷いもんだ。

14:46発の高尾行きに乗って帰りました。

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費用

  • 交通費 : (電車1690+バス1990+協力金300)*2=7960円
  • 宿泊費 : 白根御池小屋1000+肩の小屋1000=2000円
  • 食費 : 麦茶500+なっちゃん600+水200+信玄ソフト800+自動販売機200=2300円(持ち込み分や外食を除く)
  • その他 : シャワー800円

感想

念願叶ってようやく行けました北岳。良い天気に恵まれましたしキタダケソウを含め様々な植物も見られました。

登山道は覚悟はしていましたが予想通りの急登。今年初めてのテント泊ということもあってかかなり疲れました。山頂や稜線は確かに綺麗ですが、これだけ疲れると苦労の割りには……という気はしてしまいますね。今年はかなり頑張って2月からできるだけ歩くようにしていたのですが、北岳を余裕を持って登れるようにはならなかったみたいです。トレッキングポール買おうかなぁ……。

白根御池で一泊したのは良かったです。体力的なこともありますが、湖畔サイトの美しさ、(時期的なものもあるかもしれませんが)快適さは稜線上のテント場以上でした。

二日目の宿泊地を肩の小屋にするか北岳山荘にするか迷いましたが、今回は肩の小屋で良かったと思います。北岳の前後の道は思っていた以上に歩きづらく、風も強かったので大型ザックを背負って歩くのは疲れるだろうなと思いました。次行くときは八本歯のコルも使って北岳山荘に泊まって間ノ岳まで足を運んでみたいですね。

キタダケソウですが、もうちょっとちゃんと調べておけば北岳山荘まで行かなくて済んだのですが、楽しい探索が出来たということで結果オーライでしょう。それよりも、帰ってから写真を見直すと花自体を綺麗に撮影した写真が全然ありません。つい葉の形ばかり気になってしまって、花自体から興味が逸れてしまったようです。どこにあるかというのが分かるような構図にしたかったというのもあったのですが、真上からちゃんと撮った写真が全然ありません。しおれた花が多かったのは確かですが少しは綺麗な状態の花もあったはずなので、それは花自体をちゃんと撮っておきたかったです。もう少し時間を使ってじっくり撮れば良かったです。疲れていたので仕方なくもありますが。

今回撮影した写真は1353枚にもなります。毎度こんな長いページを誰が読むんだろうと疑問に思っていますが、取捨選択するのも本当に大変なのです。全部載せて終わりだったらどれだけ楽なことか。時間をかければより削れるとは思うのですが……。本当にいつもいつもすみません。もし本当にここまで読んでいる人がいればですが(笑) まぁ、検索してたどり着いた人が必要な情報・写真が得られたらいいなくらいに思っているのです。

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“白根御池・北岳肩の小屋テント泊~キタダケソウを探せ!” への2件の返信

  1. 全文拝見させていただきました。一つ一つの文章がとても丁寧で、詳細で、とても参考になりました。ありがとうございます。私は9月後半に同じようなコースで、北岳と間ノ岳を回ってくる予定です(テントは持っていないので小屋泊ですが)。

    1. 最後まで読んで頂きありがとうございます! 間ノ岳まで行かれるとのこと。やっぱりあそこまで行ったら両方回りたいですよね。私もいずれ。今年は北岳山荘が宿泊営業をしていないので小屋泊の方から行きづらいと聞きましたが、日程、体力次第では行けそうですね。お気を付けて行ってらっしゃいませ。

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