初秋の大雪渓を登る 白馬岳テント泊~憧れの稜線へ(猿倉→栂池)

2020年8月25日(火)~27日(木)、白馬岳へ行ってきました。

【注意:2020年9月20日現在、大雪渓ルートは通行止めとなっています。訪問の際は現地の最新情報をご確認ください】

きっかけ

2年前の9月、白馬大池へ行きました。大きな岩だらけの急登、白馬乗鞍岳を越えてたどり着いた先にはなだらかな丘に囲まれた濃いブルーの湖がありました。その丘の一つに登ってみるとその先には三角の尾根が遠くまで続いており、その上に道が切られていることが分かりました。その先は小蓮華山を経由して白馬岳。コースタイムはおよそ4時間程度。稜線上危険なところはほとんど無いのだとか。下山時に話した人によれば、一部ではしあわせロードなどとも呼ばれているくらいだとか。ふらっとそのまま進みたくなるのを抑えてテント場に戻り、次はこの先を歩いてみたいなと思ったのでした。

ただトータルの歩行距離や時間は長くこれまで登ってきた山に比べても難易度は高め。私の体力で登れるのか心配でもありました。慎重に計画を立てつつ最後はバスの多い8月中に登りたい! ということで決行に移しました。

計画

コース全体図

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二つの登山口

調べてみると白馬岳へ登る最も簡単なコースには次の二つがあるようです。

  • 猿倉から大雪渓を登るコース
  • (前回のように)栂池(つがいけ)から白馬大池を経て登るコース

(他にも蓮華温泉から白馬大池を経て登る方も多いようですが私の場合は行きづらいので省略)

登山口の標高はロープウェイが使える分栂池の方が高いです。白馬岳(2932m)までの標高差も栂池からの方が少なくなります。ただし猿倉からはほとんど登り一辺倒なのに対して栂池からは所々アップダウンがあるので累積の標高差は多少差が縮まります。白馬岳までの距離は猿倉の方が短くなります。まとめると次表のようになります。

表1: 登山口の標高と白馬岳山頂までの標高差・距離
登山口 標高 標高差 累積登り 累積下り 距離
猿倉 1250m 1682m 1755m 62m 約6.5km
栂池(自然園駅) 1829m 1103m 1422m 314m 約9.6km

距離が短く標高差が大きい、ということは当然猿倉からのルートは急勾配となります。

白馬大雪渓

今回コースを選定する上で見逃せないポイント、それは大雪渓です。猿倉からの登り区間には白馬大雪渓と呼ばれる夏でも雪が残っている部分があります。夏場に雪の上を歩くのは上から降りてくる冷気で気持ちがよいのだとか。そもそも夏に雪の上を歩く機会などめったにありませんから是非とも行ってみたいところです。

ただし雪渓の上を歩くのは滑ったり落石に当たったりする危険性があるのだとか。滑らないように軽アイゼン(4~6本爪)の装着を推奨する記事もよく見かけますし山荘でレンタルもしているようです。雪なので太陽の反射で目がやられると書いている人もいました。サングラスも必要でしょうか? 一方でそんなもの何も無くても登れるよ~と書いている人もいました。

雪上歩行の経験がほぼ無くストックすら持っていないため心配でしたが、結果的には今回は何も無くても登れました(後述)。念のため冬の間に買っておいた6本爪を持参しましたが結局使わずじまいでした。おそらく必要なものは雪の状況によって変わってくるのだと思います。雪の状況は冬の降雪量や夏の溶け具合によって毎年変わるようです。今回はすでに雪が少なくなっていて雪上歩行する区間はわずかでした。そういえば今年1月~2月のスキー場は雪不足で困っていましたからね。

山小屋・テント場

私の体力ではとても1日でまわれる場所ではありませんから宿泊地も把握しておく必要があります。

白馬岳の頂上に近いところ(猿倉寄り)にあるのが村営白馬岳頂上宿舎と白馬山荘です。テント場は頂上宿舎の方にしかありません。

ちなみにこの二つの山小屋は長年競争関係にあったということがWikipediaに書いてありました。何となくWebサイトのタイトルにもそれがにじみ出てますね……。

栂池から白馬岳の間にあるのが前回もお世話になった白馬大池山荘(テント場あり)です。

猿倉から白馬岳の間、大雪渓の下にあるのが白馬尻小屋ですが2020年は営業していません。

どこから登ってどこへ降りるか

今回は稜線上を歩くのが目的の一つですから猿倉~白馬岳ピストンはあり得ません。さらに大雪渓も歩きたいと思うと栂池からのピストンも除外されます。となると考えられるのは次のどちらか。

  • 栂池→白馬岳→猿倉
  • 猿倉→白馬岳→栂池

つまり、栂池から登るか猿倉から登るかです。

登りが少ないのは栂池からです。ロープウェイで標高を稼いでいますからね。ただ私は下りが苦手で登りと同じくらいかかってしまうこともよくありますからそれほど大きなメリットでは無いかもしれません。

大雪渓を登るのか下るのかも悩み所です。大雪渓を下るのは登りよりも滑りやすそうです。

地味な観点ですが、景色が順光になるのか逆光になるのかも気になります。逆光の中歩くのは眩しいですし写真写りも悪くなります。午前中の行動がメインと考えるとどちらかと言えば栂池から歩いた方が良さそう。とはいえ最悪振り返って撮れば良いですし、体力や安全に関わる都合の方が優先されます。

何時に出発するか、どこで泊まるかによっても変わってきます。今年は白馬尻小屋が営業していないので猿倉を出たら頂上宿舎まで歩ききらなければなりません。出発が遅いなら栂池から登って白馬大池山荘で一泊するのが良いかもしれません。

と、色々と悩んだのですが、結局猿倉からスタートして栂池へ降りることにしました。夜行バスで朝早くスタートできること、やはり大雪渓は登りたいこと、スタミナが無いので後半楽な方が良さそうということからです。

宿泊地は頂上宿舎テント場。2日目は栂池へ向かいますが、疲れ具合や気分、天候等によっては白馬大池でもう一泊することも計画に入れておきました。今年のテント場は完全予約制なため、事前に連絡して予約をしておきました。

猿倉登山口への交通手段

公共交通機関で猿倉へ行く方法は、調べた限り次の三つです。

タクシーは白馬八方バスターミナルや白馬駅から猿倉まで3000円~5000円ほどかかるようです。うまく現地で同じ行き先の人を見つけて乗り合わせれば安く出来ます。

猿倉のタクシー乗り場の掲示
図1: 猿倉のタクシー乗り場の掲示

路線バスはアルピコ交通が白馬駅から猿倉までを期間限定で運行しています。この運行期間がくせ者で8月のある日を境に運行数が極端に絞られてしまいます。2020年の場合、8月23日を過ぎると平日の運行は無くなり以降は土日祝日のみの運行となってしまいました。

直通バスとしては毎日あるぺん号が有名です。猿倉行きの夜行バスを運行しています。出発地は2020年の場合、東京竹橋または新宿西口のみとなっていました。運行日は毎日というわけでは無さそうです。特に9月に入ってしまうと平日は運行しない日が目立ちます。ちなみに直通と言っても実際には白馬八方バスターミナルでマイクロバスへの乗り換えがあります。

タクシーや路線バスを利用する場合、それに乗るまでのアクセスも考える必要があります。電車なら白馬駅、高速バスなら白馬八方バスターミナルで乗り換えるのがベストのようです。特に高速バス 新宿~白馬線の夜行に乗る場合、白馬八方バスターミナルに着くのが5:44、猿倉へ行く路線バスが6:00発なのでちょうど良いです。路線バスが無い日はタクシーで行くしかありませんが、それらの駅・バス停で電車・バスが到着したタイミングならば同じ行き先の人が見つかる可能性はあると思います。

今回は出発当日に毎日あるぺん号が予約出来ました。Webサイトは受け付け終了となっていましたが電話で予約出来ました。8500円と少々高額ですが、夜行ですし、路線バスよりも早い時間に到着しますし、乗り換えの心配をする必要が無いのはありがたいです。

天候判断

8月25日21時の天気図(<a target="_blank" rel="noopener" href="http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/wxchart/quickdaily.html?show=20200825">気象庁より</a>)
図2: 8月25日21時の天気図(気象庁より)

8月は天気の良い日が長く続いていました。下旬になって少し不安定な天気が多くなってきましたが、案外大きく崩れることはありませんでした。南の方で台風8号が発生していましたが大陸の方へ進む進路を取っており影響はほとんど無いようでした。

ギリギリまで見極めてそれほど悪くならないだろう、ということで26日に決めました。

前日~1日目

毎日あるぺん号 新宿発→猿倉

8月25日(火) 夜、毎日あるぺん号に乗るために新宿駅へ。毎日あるぺん号の集合場所は都庁の地下大型バス駐車場になります。

まずは新宿西口の地下ロータリーに出て、そこから地下通路を通って都庁へ向かいます。

新宿駅西口地下ロータリー
図3: 新宿駅西口地下ロータリー
西新宿地下通路
図4: 西新宿地下通路

どこかでコンビニに寄らないとなぁと思っていたら地下通路の中にファミリーマートを発見。山で食べる食料品と飲み物を買い込みました。特に飲み水は自宅から持ってきた水1Lと合わせて計2.5Lを確保。おにぎりや日持ちのする惣菜パン等を購入。この時点でザックの重量はおそらく15kgを少し越えるくらいになっていると思います。

ファミリーマート西新宿地下歩道店
図5: ファミリーマート西新宿地下歩道店

地下通路を真っ直ぐ進んでいくと唐突に地上(?)に出ます。

都庁が見えてきた
図6: 都庁が見えてきた

左に京王プラザホテルがあり、左前に都庁が見えます。

都庁と京王プラザホテルの間を左に曲がるとそこは都庁の地下駐車場となっています。

都庁地下駐車場
図7: 都庁地下駐車場
都庁地下駐車場
図8: 都庁地下駐車場

22時前、都庁の地下駐車場に到着。早く来すぎたため誰もいません。

都庁地下駐車場
図9: 都庁地下駐車場

ここはおそらく都庁に大型バスが乗り入れるための場所なのだと思いますが、様々なツアーの集合場所としても使われているようです。毎日あるぺん号の新宿での集合場所もここになります(2020年現在)。

トイレは都民広場(都庁の中庭のような場所)の左右にあるものが使用できます。

都民広場トイレ
図10: 都民広場トイレ

集合時間の30分前くらいになると係の人が来てテーブルを広げて受付の準備を始めました。しばらくすると準備が整ったらしく呼ばれたので受付。行き先と名前を告げて荷物に付けるタグを受け取り乗車するバスが止まるところ(今回は6番)を教えられました。

22:30頃になると続々と登山者が到着。受付をしていきます。

毎日あるぺん号の新宿受付
図11: 毎日あるぺん号の新宿受付

22:52一番最初に来たのが白馬方面行きでした。荷物をトランクに入れて乗車。

毎日あるぺん号のバス
図12: 毎日あるぺん号のバス

各座席電源付き。トイレ、Wi-Fiは無し。

毎日あるぺん号のバス車内
図13: 毎日あるぺん号のバス車内

この日の乗客はたったの7人。早々と全員乗車し、23時を待たずに新宿を出発しました。

バスは初台から首都高・中央道に入り西へ。高速道路に入ってすぐに車内は消灯となりました。

休憩は談合坂で15分、諏訪湖で20分程度。

安曇野インターで下道に降りて、七倉ダム、扇沢駅を経由して 8月26日(水) 5:03 白馬八方バスターミナルに到着。

ここでいったん降りてマイクロバスへ乗り換え。ここで乗り換えたのはわずか3人。

毎日あるぺん号 白馬八方での乗り換え
図14: 毎日あるぺん号 白馬八方での乗り換え

05:05 白馬八方バスターミナル発。バスはすぐに森の中に入り何度も曲がりながら飛ばしていきます。

毎日あるぺん号 白馬八方での乗り換え
図15: 毎日あるぺん号 白馬八方での乗り換え

うーん、やっぱりマイクロバスは酔いますね……。

05:23 猿倉着。予定では5:50頃の到着だったので大分早く着きました。

猿倉着
図16: 猿倉着

猿倉登山口

うー気持ち悪い。ひとまずトイレに行って登山者カードを出して朝食のおにぎりをつまみました。

猿倉バス停車
図17: 猿倉バス停車
猿倉タクシー乗り場(運賃)
図18: 猿倉タクシー乗り場(運賃)
猿倉トイレ
図19: 猿倉トイレ
猿倉トイレ
図20: 猿倉トイレ
猿倉トイレ
図21: 猿倉トイレ
猿倉給水所
図22: 猿倉給水所
猿倉荘
図23: 猿倉荘
猿倉荘 登山届ポスト
図24: 猿倉荘 登山届ポスト
朝食
図25: 朝食

多少気持ち悪さが残る中何とかおにぎりを押し込み水を飲んで落ち着いたら出発。

登山口は猿倉荘の左手すぐの所にあります。

猿倉荘左手
図26: 猿倉荘左手
猿倉 トレッキングと登山
図27: 猿倉 トレッキングと登山
猿倉登山口
図28: 猿倉登山口
猿倉登山口
図29: 猿倉登山口

八方尾根遠見尾根でも見ましたが、ここでもトレッキングエリアが設定されています。白馬尻(大雪渓ケルン)までは登山では無いらしいです。

猿倉→白馬尻小屋

5:40猿倉発。どんな登山道なんだろう、と心配しながら進むとすぐに林道に出て拍子抜けしました。

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白馬鑓温泉(はくばやりおんせん)ルート通行止め
図30: 白馬鑓温泉(はくばやりおんせん)ルート通行止め

林道を進むとすぐに綺麗な山が見えてきました。

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2箇所ほど林道に水が流れている場所がありましたが通行に支障なし。

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右手には沢が流れているらしくザーッという水の音が聞こえます。

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6:17 林道の先に車が止まっていました。林道はそこまでで、その先は階段となっていました。

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綺麗な山々に抱かれた登りサイコー! と言いたいところですが、今年テント泊装備を背負って山道を歩くのは初めて。うー、結構腰に来ます。できるだけゆっくり歩くよう心がけましたが、すぐに暑くなって呼吸も速くなっていきました。

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コースタイムで1時間くらいなのでそれなりに距離はあります。

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6:38 白馬尻小屋着。猿倉から約1時間でした。

白馬尻小屋→白馬岳頂上宿舎

白馬尻小屋といっても広場と建物の土台、わずかな部材のみが置かれているだけでした。白馬尻小屋は雪害対策のため毎年建てては解体するという営業スタイルをとっているらしいのですが、今年は件のウィルス騒ぎのため建てないことにしたのだとか。なので売店はおろかトイレも水場もありません。

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そこそこ疲れたので荷物を川の見えるところに置いて休憩。

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6:47 白馬尻小屋発。

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うーん雪渓は何処。

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7:01 スリップ注意と書かれた看板が張り付いたケルンを通過。これが大雪渓ケルンというやつでしょうか?

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上に行くほど斜度もじわりじわりと上がっていきます。

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歩きづらいガレた坂道が続きます。

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右手には崩れかかった雪が。この辺りはもうほとんど雪はありません。

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行けども行けども土の上。雪上はまだかー!

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振り返って見ると結構登ってきたことが分かります。

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雪の横を歩くのですがなかなか降りません。

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7:56 ようやく雪渓に降りるところにたどり着きました!

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とは言え雪上を歩くのはこの写真真ん中の対岸まで。え、これだけ?

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さて、心配していた雪ですが、試しにそのまま乗ってみましょうか。

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おお、これは階段です。人が歩いたせいなのか自然に出来るのか知りませんが、無数の段が雪上に出来上がっています。段差は小さくて歩きやすく登る分には滑って落ちそうな気は全くしません。

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振り返って見た様子。実際滑ったらどうなるのかは試しませんでしたが、この辺りの斜度とでこぼこ具合なら尻餅付いて止まるんじゃないでしょうか。止まらなかったらヤバイですね……。

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短くてあまり体感できませんでしたが、そこはかとなく涼しい気もします。

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8:13 あっという間に対岸にたどり着いてしまいました。

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左側にまだ雪渓は続いていましたが右側の道を登ります。雪渓上部は割れていますしすでに雪が薄くなっているのかもしれませんね。

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この辺りから最上部にかけて花が増えていきます。雪が溶けて植物的には春の気分なのかもしれません。

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それにしても傾斜は増すばかり。息が上がって仕方ありません。ガレ道は正直雪渓を歩くよりも歩きづらいです。これに比べれば雪渓歩きは天国でした。

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8:37 ベンチっぽい板があったので休憩。

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ちょっと進んでは休憩の繰り返し。後から来る人にガンガン抜かれていきます。

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雪渓の最上部付近。横に真っ直ぐ割れています。下は空洞。

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9:26岩室跡着。白馬尻小屋から2時間40分でした。ここから少し上がったところで休憩。

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ハァハァ言いながら少し登っては休憩の繰り返し。

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本当にきつい登り。どこまで行っても見上げる位置にピンクのリボンが見えます。去年登った燕岳(北アルプス三大急登?)なんて可愛いもんだと思ってしまうのは体力が落ちてるせいでしょうか?

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10:50 避難小屋着。

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ロープの所に「飲み水ではありません」と書かれていますが水が流れている様子はありませんでした。

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このルート、地図には二箇所ほど「水」マークがあったのですが、結局頂上宿舎に至るまで何も見つけることは出来ませんでした。念のため多めに水を持っていって正解でした。

10:58発。だいぶガスが出てきましたが周囲はさながらお花畑です。

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後ろから来る人にはドンドン先に行ってもらいます。前から来る人にもドンドン先に降りてもらいます。

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しゃがんで植物を撮影するのも辛い。

トリカブト等
図31: トリカブト等
ナデシコ
図32: ナデシコ

11:31 2553m地点。猿倉が1250mですから1303m登ってきたことになります。まだまだ登ります。

標高2553m地点
図33: 標高2553m地点
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なんちゅー傾斜だ……。

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ようやく建物が見えてきました。

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12:11 白馬岳頂上宿舎着。岩室跡から2時間40分、白馬尻小屋から5時間24分、猿倉から6時間30分でした。コースタイム超過。

1日目のルート

白馬岳頂上宿舎

たどり着いても全然荒い息が止まりません。しばらく座って少しマシになったところでテントの受付へ。左の売店がテント場の受付になります。

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テント一人一泊1300円。水、トイレ付きです。水は飲めます。

テント場は宿舎の裏側。いったん少し登って回り込まなければなりません。辛い。

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白馬岳頂上宿舎 テント場水場
図34: 白馬岳頂上宿舎 テント場水場
白馬岳頂上宿舎 テント場トイレ
図35: 白馬岳頂上宿舎 テント場トイレ
白馬岳頂上宿舎 テント場トイレ
図36: 白馬岳頂上宿舎 テント場トイレ

12:30テント場着。

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苦しすぎてテントを張るのも一苦労。しゃがんだり立ったりするだけで痛いし気持ち悪くて仕方ありません。とりあえずグランドシートとインナーだけでテントを張って横になって休みました。時々起き上がっては作業を少しずつ進めてなんとか設営完了。

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それでも辛いのでしばらく横になっていましたが足はつるわ手はつるわでイタイイタイ。このまま自力で下山できなかったら遭難か!? などと思ってみたり。

水を多めに飲んだ方が良いと聞いたことがあったのでちょくちょく飲みました。何しろここはお金を払わなくても飲めるので。

元気なら白馬岳山頂へ行きたかったのですがとても無理でした。

それでも15時過ぎ、なんとか落ち着いてきたので売店くらいには行けるようになりました。

白馬岳頂上宿舎 売店
図37: 白馬岳頂上宿舎 売店
白馬岳頂上宿舎 自動販売機
図38: 白馬岳頂上宿舎 自動販売機
白馬岳頂上宿舎 売店
図39: 白馬岳頂上宿舎 売店

少し遅めの昼食、カレーライス(1000円)。まあまあ。

白馬岳頂上宿舎 カレーライス
図40: 白馬岳頂上宿舎 カレーライス

冷蔵庫に入っていたケーキやプリンが美味しそうだったのでプリンとコーヒーのセットを注文(1000円)。プリンはたまごの味がしますが何かちょっと雑味がありますね。何だろう。コーヒーも新しく挽いて淹れてくれたのですが……微妙。

白馬岳頂上宿舎 プリントコーヒー
図41: 白馬岳頂上宿舎 プリントコーヒー

少しゆっくりしてから16時頃テントに戻りました。

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ちなみにドコモの電波はテント場からは入りませんでした。頂上宿舎の方へ行くと入ります。

18時頃夕食。おにぎりとみそ汁、あと魚肉ソーセージとお茶など。

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付近は真っ白。

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風も結構吹いています。寝ているとテントが大きく歪むことも。寝ながら天井を支えてみたり。前室のペグが抜けたのでしっかり挿し直したり。そうこうするうちにいつの間にか寝てしまいました。

2日目

星空鑑賞

3時頃に起床。風が止んでいたので外に出てみるとすっかり晴れて沢山の星が出ていました。

オリオン座
図42: オリオン座
ぎょしゃ座
図43: ぎょしゃ座
フォーマルハウト
図44: フォーマルハウト
天の川
図45: 天の川

下はPixel3の夜景モード。しっかり固定したら1分くらい露光してこんな感じになりました。まぁこんなもんか。

Pixel3夜景モード
図46: Pixel3夜景モード

まだ3時だというのにすでに起きて片付けをはじめている人が沢山。私もぐっしょり濡れたフライシートを拭いて少しずつ片付けていきました。

朝食

朝食は諏訪湖SAで休憩したときに購入した地元食材っぽいおにぎり。それとカップスープ。

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5時頃になるとすっかり明るくなりました。

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8時頃に出発する予定でしたが、天気が心配なのでできるだけ早く出発することにしました。濡れたフライシート、グランドシートを無理矢理畳んで片付け。うーん、水気が残っていて少し重い。

白馬岳頂上宿舎→白馬岳

5:40 白馬岳頂上宿舎テント場発。

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疲れは残っていますが何とか歩けるみたいです。同じタイミングでテント場を出発した方がちょうど同じ方向でペースもほぼ同じだったので指標として利用させて頂きました。

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稜線に出ました。

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白馬岳とは反対側の景色。向こうに見える山は何でしょうか?

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上から見た頂上宿舎テント場
図47: 上から見た頂上宿舎テント場

白馬岳の方向。白馬岳山荘とその奥に尖って見えるのが白馬岳山頂です。

白馬山荘と白馬岳
図48: 白馬山荘と白馬岳

ゆっくりじっくり登っていきます。

05:59 白馬岳山荘通過。

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06:05 個人的日の出。

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右手側、猿倉の方向は断崖絶壁。

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6:15 白馬岳着。

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白馬岳(2932m)

白馬岳 三角点
図49: 白馬岳 三角点
白馬岳 展望盤
図50: 白馬岳 展望盤
白馬岳 東側の断崖絶壁
図51: 白馬岳 東側の断崖絶壁
白馬岳
図52: 白馬岳
白馬岳
図53: 白馬岳
白馬岳
図54: 白馬岳
白馬岳
図55: 白馬岳
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白馬岳
図56: 白馬岳

白馬岳→白馬大池

6:29 白馬岳発。

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うわー、さいこー。

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やっぱりちょっと逆光気味。

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ずっと稜線上を歩いて行くはずなのですが、向こうに見える稜線とは結構高さの差があります。ということは急な下りが待っているということです。

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振り返って見た白馬岳
図57: 振り返って見た白馬岳
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右が断崖絶壁! それでいて右下降りていくので少しバランスを崩したら真っ逆さまです。

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大きなザックを背負っていて重心が上がっている上に前日からの疲労も抜けていない体。目眩がしてきそうです。慎重に下っていきます。

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短い区間ではありましたが無事怖いところを抜けました。稜線上、怖いなと思ったのはここだけでした。

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振り返って一枚。このあたり結構下ります。逆から登るときは案外疲れそうですね。

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二重稜線のように見えます。蝶ヶ岳に行ったときにも似たような地形がありました。

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進行方向左の谷の景色が凄く綺麗なんです。こういうだだっ広い景色の良さは写真だとあまり伝わらないんですよね……。

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三国境の手前。左の道の分岐しているように見える辺りが三国境です。

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ハイマツ帯に踏み込まない
図58: ハイマツ帯に踏み込まない
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07:02 三国境着。三方に分岐しています。

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07:03 三国境発。

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うーん、やっぱりガスが出てきてしまいましたね。

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ガスは右から左へダイナミックに流れていきます。なので晴れたり曇ったり。

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ピーカンに晴れてると熱中症になりかねないのでむしろ涼しくて快適ではあります。

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何回か小さなピークを登ったり降りたりすると小蓮華山にたどり着きました。

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07:46小蓮華山着。

小蓮華山 標識
図59: 小蓮華山 標識
小蓮華山 三角点
図60: 小蓮華山 三角点
小蓮華山 標識
図61: 小蓮華山 標識
小蓮華山 鉄剣
図62: 小蓮華山 鉄剣
小蓮華山
図63: 小蓮華山
小蓮華山から見た白馬岳
図64: 小蓮華山から見た白馬岳

おおー、ついに白馬大池が見えました!

小蓮華山から見た白馬大池
図65: 小蓮華山から見た白馬大池

7:53 小蓮華山発。

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ハイマツの中から低い不思議な鳴き声が聞こえたので音のする方へ少し戻って見たところついに巡り会いました。雷鳥!

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初めて生で見ました。やっぱり曇っている日は出やすいのでしょうか。

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よく見ると右側にももう一羽います。

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右の一羽は道の近くまで出てきたのですが、近づいたらすぐにハイマツの中に逃げてしまいました。

それにしてもものすごく見づらい色をしてますね。これが冬になると真っ白になるというのですから、とんでもない忍者ですね。

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相変わらず左手側の谷間が綺麗です。

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木道が見えます。おそらく栂池自然園の木道ではないでしょうか?

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08:37 船越ノ頭着。

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8:45 船越ノ頭発。

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この辺りからは前回も来た場所になります。

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蓮華温泉との分岐。

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09:21 白馬大池山荘着。

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計画段階でここでもう一泊するかどうか迷いました。おそらく栂池まで降りられるとは思ったものの頂上宿舎からは結構距離がありました。極端に疲れていたり時間が遅くなっていたり、逆に気分が良くてのんびりしたいと思ったならここでもう一泊した方が良いなと思っていたのでした。数日前に電話で相談してそれなら予約しておいて通ったときにキャンセルしても良いと言うので一応テント場を予約しておいたのでした。

あまりに早く着いてしまい今テントを張っても全くやることがありませんし、栂池くらいまでならまだ歩けそうです。疲れていて早く帰りたい気分が強くなってきましたし、やはりキャンセルして栂池へ降りることにしました。テント場の予約制は面倒ですね。今後も続けるつもりなのでしょうか……。

白馬大池→栂池自然園

09:41 白馬大池山荘発。

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相変わらずの歩きづらい道です。

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さらば大池。

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うーん、どんどんガスが出て真っ白に。やはり早めに出発したのは正解だったかもしれません。

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10:10 白馬乗鞍岳着。

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大きな岩だらけの下り。今年も雪田とやらはありませんでしたが、道の脇に少しの雪とロープが残っていました。

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この辺は前回登るときに苦労したなぁ。

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天狗原の木道が見えてきました!

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木道だー! やったー! 歩きやすい!

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11:04 天狗原着。しばらくゆっくり休んでから出発。

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11:35 銀嶺水で一服。冷たい水は久しぶりです。

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12:13 栂池ビジターセンター着。白馬大池山荘から2時間32分、白馬岳から5時間44分、頂上宿舎から6時間33分でした。

ビジターセンター脇の水道で顔を洗いました。

2日目のルート

栂池山荘~ロープウェイ

さて、ちょうどお昼時なので昼食。栂池山荘に入りました。ガッツリ食べたいようなでもそんなに食べたら気持ち悪くなりそうな微妙な腹具合だったので天ざるそばにしました。うん、ちょうど良い感じ。

栂池山荘 天ざるそば(1100円)
図66: 栂池山荘 天ざるそば(1100円)

食べ終わってからhighwaybus.comで帰りの高速バスを予約。前回と同じく栂池高原16:10発のバスが予約出来ました。

出発まで大幅に時間が余っています。今回は自然園を歩く気力はありません。ビジターセンターの中に入ってみましたが特に見るものも無く。しばらく中で座っていましたが外に。

再び栂池山荘でさるなしソフト。さるなしというのは小谷村で採れるキウイみたいなフルーツらしいのです。

さるなしソフト
図67: さるなしソフト
さるなしソフト
図68: さるなしソフト

雪解けサイダー。うん、どこの水で作ろうがサイダーはサイダーです。それと水で冷やされていましたがそれほど冷たくありませんでした。

雪どけサイダー
図69: 雪どけサイダー

うーん、やることがありません。我慢しきれずロープウェイの自然園駅へ。

13:48 自然園駅着。

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14:00発のロープウェイをスルーして14:20発に乗車。

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ゴンドラに乗り換え。

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14:55 麓の栂池高原駅に到着しました。

まだ1時間以上あるのですぐ近くのTSUGA BASEで時間を潰しました。

TSUGA BASE – 小谷村BAR

TSUGA BASE
図70: TSUGA BASE
TSUGA BASE メニュー
図71: TSUGA BASE メニュー
TSUGA BASE メニュー
図72: TSUGA BASE メニュー

BARということで微妙に立ち寄りづらい雰囲気を醸し出していましたが意を決してブルーベリーとアサイーのスムージーを注文。

TSUGA BASE ブルーベリーとアサイーのスムージー
図73: TSUGA BASE ブルーベリーとアサイーのスムージー

うん、冷たくて美味しいです。

飲み終わってもしばらく居座っていましたが、何となく落ち着かなかったので 15:35 バス停へ向かいました。

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15:55 頃新宿行きの高速バスが到着。

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16:10 栂池高原発。中央道日野で下車して帰宅しました。

感想

今年の目標は白馬岳に登ること。去年からそう決めていました。予想外のウィルス騒ぎでどうなることかと思いましたが、無事達成できて良かったです。

白馬岳からの稜線は少しガスが多かったですが十分良い景色を堪能できました。雷鳥にも出会えましたし。

大雪渓も大分雪は減っていたようですが一応は体験できました。大雪渓は予想以上に歩きやすいところでした。

ただ、大雪渓の後の登りで完全にへばってしまったのは残念でした。頂上宿舎に到着した段階で体力が残っておらず、もう少し白馬岳周辺を見て回りたかったのですがそれは叶いませんでした。今年の体力不足は特に心肺能力の低下が気になっていたので、その辺りがネックだったのかもしれません。自転車もあまり漕いでいないので蹴る筋力も弱まっているのかもしれません。

テント泊のザックが終始ずっしり重く感じられて仕方がありませんでした。小屋泊であればもう少しマシだったのでは無いかと思います。日本最大の山小屋と言われる白馬山荘の中も気になりますし、次は小屋泊で行ってみたいところです。もちろんもう少し雪がある時期に。

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“初秋の大雪渓を登る 白馬岳テント泊~憧れの稜線へ(猿倉→栂池)” への2件の返信

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