2024年5月3日(金)~4(土)、本栖湖キャンプ場に泊まって富士芝桜まつりと竜ヶ岳に行ってきました。
きっかけ
「富士芝桜まつり」は毎年本栖湖の近くで行われている芝桜と富士山が楽しめるイベントです。
私がそれを知ったのは昔河口湖に遊びに行ったときだったと思います。河口湖駅でポスターかパンフレットか何かを見かけ、行ってみたいなと思ったのでした。とは言えそう思ってすぐに行けるわけではありません。開催されるのは当然芝桜が咲く時期だけです。その時は全く違う季節だったと思います。
開催されるのは毎年だいたい4月中旬から5月中旬頃にかけてのようです。花の見頃は年によって変わりますが、ゴールデンウィーク頃に満開を迎えることが多いようです。
ゴールデンウィークと聞くと休みが取れてちょうど良いと思う人もいれば、混み合うから嫌だと思う人もいるでしょう。私はどちらかと言えば後者です。できれば土日祝日を避けて平日に行きたいところです。
そして大事なのは天気。何しろ富士山と芝桜を組み合わせたイベントです。芝桜だけなら他にも有名なスポットはあります。ですから何としても富士山が見える日に行きたいところです。しかしこの時期は「春に三日の晴れなし」とも言われるように天気が周期的に変化して好天が長く続きません。
- 満開
- 休日(あるいは平日)
- 晴天
この三つが合致する日を狙うというのはなかなか大変です。もちろん他の予定との兼ね合いもありますし、なかなか行く機会が訪れずに時が経ってしまいました。
そして近年頻繁に登山をするようになって富士山が見える山を探していたときに出てきたのが竜ヶ岳でした。場所を調べてみると芝桜まつり会場のすぐそばではありませんか。となるとこの二つを同時に巡ろうと考えるのは必然でしょう。
しかし調べてみると、バスで本栖湖バス停まで行き、竜ヶ岳に登ってから富士芝桜まつり会場へ行くと着くのが15時くらいになってしまいそうでした。これだとあまりのんびり楽しむことが出来なそうですし、富士山に雲がかかってしまうことも考えられます。車で行って朝早くから行動するなら行けると思うのですが……(渋滞注意)。後は近くで一泊するか、それとも諦めて自宅から別々の日に訪問するか。
場所は本栖湖の近く。本栖湖の近くにはキャンプ場が複数あることはテント泊を始めた頃から知っていました。竜ヶ岳や芝桜まつり会場から近いのは「本栖湖キャンプ場」。湖に隣接しておらず富士山も見えないので積極的に行きたいとは思っていなかったのですが、良い評判は目にするキャンプ場でした。そこに泊まれば1日目は移動+芝桜まつり、2日目は早朝から竜ヶ岳に登ってチェックアウト時間(12時)前に撤収することが可能です。
キャンプ場の利用料金は2~3000円程度。自宅からの往復の交通費は6000円以上はかかってしまうので、いったん家に帰るより割安です。時期的に年度最初のテント泊(様子見)としてもピッタリでしょう。せっかくテントを持っているのだから使わない手はありません。
というわけで4月の行きたい場所リストに入って数年。なんやかんや理由を付けて結局行っていませんでしたが、今年ようやく行けました。平日を狙うのは諦めました。連休中の天気があまりに良すぎたので。
参考情報
交通手段
本栖湖を含めた富士五湖周辺のバスについては富士急バスのサイトが参考になります。
本栖湖へバスで行く場合は「新富士駅~富士山駅線」の時刻表もチェックしましょう。最近は周遊バス(のブルーライン)と同じ時刻表に載っていることが多くなりましたが(Sラインとして)、まだまだ載っていないことも多いので。この路線を使うと静岡県からのアクセスも可能です。
河口湖駅までのアクセスは、特急列車や高速バスも利用できます。ただし近年は外国人観光客が多く予約が取りづらい傾向にあります。
芝桜まつり会場へ直接行きたいのであれば富士本栖湖リゾートのサイトのアクセスページが参考になるでしょう。
期間中には河口湖駅からの直通バスが運行されており、2024年の場合始発は河口湖8:05発→会場8:45でした。
他にも各旅行会社でツアーが企画されているのでそれに参加するという手もあるでしょう。新宿・新横浜・静岡からの直通バスもあるようです。
富士芝桜まつり
富士芝桜まつりに関連した情報は公式サイトを見るのが一番でしょう。
右の上の「ライブカメラ」からYouTubeへジャンプして現在の会場の様子を見ることも出来ます。私もこれで開花状況をチェックしていました。
また、事前にオンラインチケットを購入しておくことをおすすめします。値段がお得なこともありますが、何より当日チケット購入列に並ばずに入場できるのが大きなメリットです。
キャンプ場
芝桜まつりや竜ヶ岳に近いキャンプ場としては次の二つがあります。
他にももう少し足を伸ばせば多数のキャンプ場があります。
もちろん周辺には普通の宿もあります。
経路
1日目:本栖湖キャンプ場~富士芝桜まつり会場
2日目:本栖湖キャンプ場~竜ヶ岳
旅の様子
1日目
立川→河口湖
2024年5月3日(金・祝) 朝6時前、立川駅にやってきました。いつもより少し遅めなのは河口湖駅発のバスの始発が遅いからです。
とりあえずベンチに座って朝食。
今年最初のテント泊装備。重量は12~13kg程度。単に寝るだけなので大したものは入っていません。水は不要ですし食料も最低限です。その代わりチェアゼロとミニテーブルを入れておきました。
6:09 立川駅発。1本後(6:17発高尾行き)でも大月で同じ電車に乗り継ぐことになりますが、こちらは高尾で乗り換える必要がありません。座席の1/3~1/2が埋まっているくらいの乗車率でした。

7:06大月駅着。立川~大月間の運賃は990円です。富士急行線へ乗り換え。
7:24大月駅発。出発時点では座席とドア前が埋まる程度、都留文科大学前まで来ると車内は多少混雑しました。

私が座った席からはあまり富士山が見えなかったのですが、時々綺麗な姿を見せてくれました。今日は良い天気です。

8:19河口湖駅着。大月駅から1時間弱、運賃は1170円(IC 1161円)です。

河口湖・西湖・本栖湖周遊 クーポン
もう一本後の電車でもバスの時刻には間に合うのですが、早く来たのには理由があります。

バスきっぷ売り場で周遊バスのフリークーポン券(2日間)を購入。

これは河口湖~本栖湖エリアのバスが乗り放題になる切符です。
価格は1日券が1500円、2日券が2000円。1日券はオンラインまたはバス車内で買えるのですが2日券は買えないので窓口に来ました。
通常、河口湖駅から本栖湖バス停までの運賃は片道1400円、往復2800円です。この切符を買うとそれが2000円になり800円お得になるという寸法です。さらにどこかに立ち寄るのも自由(とは言えGW中はそんな気が起きなくなるほど渋滞に巻き込まれますが)。
利用できるバス停はリンク先の地図を見れば分かりますが、西側は本栖湖観光案内所までです。(以前は同じ場所に富士急バスの「本栖湖レストハウス前」の標識も立っていましたが、今は「本栖湖観光案内所」に統一されたようです(路線バス停留所の名称変更のお知らせ(2023年4月3日より))。
また、エリア内を経由する富士急バスにも乗車可能なようです。具体的には新富士駅~富士山駅路線(S1・S4-Line)と甲府駅~富士山駅路線(K2-Line)が周遊バスのパンフレットに載っています。その他にもエリアを通る富士急バスはあるはずですが、それに乗れるのかはよく分かりません。少なくとも今回は新富士行きに乗れれば十分です。
もしエリア内を経由するバスに乗ってエリア外に出た場合は追加料金を支払えば良いそうです(窓口では差額と言っていたような気がしますが、エリア端からの通常運賃かもしれません)。
河口湖→本栖湖キャンプ場
8:25 無事に切符を購入できましたが出発(9:05)まで少し時間が空いてしまいました。
駅のお土産屋・軽食コーナーは既に営業していました。朝食はここでうどんを食べても良かったかも。

まる天の海老マヨ棒を購入。これ好き。ん? 500円もしたっけ?

本栖湖・新富士行きのバス乗り場はロータリーの島の部分にあります。

バス待ちの列はドンドン伸びて島の端で折り返し、入口の所まで戻ってきました。外国人ばかりで無く日本人の登山者のグループが多く目に付きました。
8:39の気温は15.8℃。暑くも寒くもないちょうど良い気温です。

9:10 少し遅れて新富士駅行きのバスが到着。こんなに沢山乗れるのかなと思いましたが、前方扉が自然に開け閉めできるくらいには収まりました(ほぼ満車)。

9:16 河口湖駅発(11分遅れ)。
9:35 国道139号線に入ったところで運転手から渋滞しているので30分くらい遅れるかもしれないとアナウンスがありました。前方には車の列がずらー。

この通り沿いには風穴や氷穴など多数の観光スポットがあり、その出入り口で渋滞が発生しているようです。Googleマップで渋滞情報を見てみると、さしあたって道の駅鳴沢まで渋滞しているようでした。
10:10 途中精進湖で多数の登山者グループが下車しました。この辺りの山にもそのうち登ってみたいですね。
車内から撮った子抱き富士。

そして本栖湖の手前(石塁の前後)でまた渋滞。ここから先は芝桜まつり会場まで渋滞しているようです。
バスは芝桜まつり会場の手前でいったん国道139号線を離脱して本栖湖に立ち寄ります。
10:45 本栖湖バス停着。本来の到着予定時刻は9:52なので、実に約50分もの遅れとなりました。

ちなみに新富士行きのバスはこの次の本栖湖観光案内所で折り返して反対車線側の本栖湖バス停を訪れた後、再び国道139号線に入って南下して静岡県へ入っていくことになります。その先には芝桜まつり会場だけでなくまだまだ観光スポット(白糸の滝など)があるので遅延時間はもっと延びたことでしょう。
それはともかく次の目的地は本栖湖キャンプ場です。本栖湖バス停の近くには下に降りる階段があるのでそれを使います。

ちなみに東京から本栖湖キャンプ場までのルートを検索すると本栖湖観光案内所バス停を勧められることがありますが、この階段があるおかげで本栖湖バス停の方が近いです。もし中ノ倉峠や浩庵キャンプ場など本栖湖の北岸へ行くならば本栖湖観光案内所で降りましょう。南岸なら本栖湖バス停です。(北岸を通って下部温泉に行くバスはいつの間にか廃止された?)
10:46 階段を降りると公衆トイレがあります。竜ヶ岳登山者へ最後のトイレだと告げる看板が立っていますが、キャンプ場利用者には関係ありません。

10:47 トイレを過ぎると左手に芝生の広場が見えますが、本栖湖キャンプ場の地図によればそこは既に敷地の中のようです。とはいえそこにテントを張っている人はおらず、張られていたのはそのすぐ隣の林からでした。もっともこの辺りは水場がかなり遠く不便ですけどね。

10:48 すぐに左側に東海自然歩道と書かれた標識が出てきます。この道はキャンプ場のど真ん中を通り受付のそばをかすめていきます。ちょうど良いので空いているスペースを探しながらこの道を歩くことにします。


ゴールデンウィークというだけあって全域にわたってほぼどこにでも人がいます。しかし私一人分の山岳テントであればどこにでもねじ込めそうです。

本栖湖キャンプ場
10:53 本栖湖キャンプ場受付着。

早速用紙に記入していたところ、他の利用者が係員に先に場所を確保してから来るように言われていました。なんでも今日は混雑しているので、張れずに後で返金するのも煩わしいからとのこと。
私も用紙を記入したら先に場所の確保に向かいました。
本栖湖キャンプ場の様子はYouTubeで検索すると色々出てくるので事前に予習しておくと迷わずに済むかもしれません。
今回私が選んだのは湖とは反対側の一番奥、バンガローエリアの近くの隅っこでした。ちょうど手頃なスペースが空いていたので。

11:19 設営完了。

張り綱は省略で。


それほど離れていないところにトイレも水場もあります。

受付に行って申込書を渡して料金を支払いました。

本栖湖キャンプ場→富士芝桜まつり会場
11:35 領収書兼許可証(?)をテントにくくりつけて、早速芝桜まつり会場に向かいます。予定よりもちょっと遅れてしまいましたね。お腹がすいた。
ええと出口はどっちかな? 東の方は林になっていて抜けられるか分からなかったので、南の方へ進みました。

バンガローエリアの脇に地理院地図の破線と符合する道がありました。

少し進むと舗装路が見えましたがロープで塞がれています。

右側に回り込んでロープが無いところから出ました。この舗装路は現時点で地理院地図に描いてありません。GoogleマップやOpen Street Mapsには描いてあります。

ロープが張られていたところを表から見ると、登山者の立入を禁止する看板が立っていました。

この文言だとキャンプ場利用者でも竜ヶ岳登山をしたら立入禁止になってしまいそうですね。無視無視。
11:40 舗装路を東に進み左(北)に曲がっていくあたりで道標が現れました。東海自然歩道へ進みます。ヴィラ本栖コテージと書いてある方には明日登る竜ヶ岳の登山口があるはずです。帰りに寄ってみましょう。

東海自然歩道を進みます。

東海自然歩道の道標を見て割石峠の方へ向かいます。

右手側に山が見えるなと思ったらそちらへ曲がる道が見えてきます。

分岐を右へ。


緑が美しい……。

道はちょっと枯葉や枯れ枝が多くて荒れ気味ですね。



11:51 国道139号線との合流点を通過。

国道に出ることも出来ますが、山道を歩いていけるところまで行ってみようと思います。
ちなみに芝桜まつり会場方面の車線は渋滞しています。

まぁ富士芝桜まつりはゴールデンウィークと重なるイベントですから混み合うのが当たり前。それが通常の風景と言えるでしょう。であれば、混雑している風景を見なければ富士芝桜まつりを見たとは言えないのではないだろうか、などと考えながらこの辺りを歩いていました。結局それほど混んではいなかったんですけどね。
11:53 林道が国道とつながっています。ゲートの先は林道ですが、これを真っ直ぐ進んでしまうと竜ヶ岳の山腹に行ってしまうようです。よく見るとゲートを越えて左側に山道があります。そこを進んでみます。後から振り返るとここで国道に出てしまった方が良かったようです。

ニリンソウかな?

ゲートの先を進むととたんに道が荒れてきました。


分岐? できるだけ国道に沿って進みたいので左へ。

しかし藪が深くなってしまいます。無理矢理進むとさっき分岐した道と合流しました。

おかしい。ジオグラフィカをよく見ると国道から離れていく道に入ってしまっているようです。
少し戻ると国道沿いに進む分岐が左にありました。分かりづらい!

しかしこの道も結構荒れています。

土が軟らかく畑を歩いているみたいです。とても歩きづらい。


もう嫌だ。車道に出たい。でもいまいち道が分かりません。地理院地図にはこの辺りに破線があるのだけど……。

しかたないもう少し進むか……。

この辺りなら出られそう。

12:10 国道に出ました。最初から国道を歩けば良かった。


12:12 右に曲がって芝桜まつりの会場に入ります。

富士芝桜まつり
左側はチケット購入の列です。事前に購入している人は右側に待機している係員にチケットを提示します。

オンラインで購入したチケットをスマホのブラウザで見せるのですが、通信が安定せず少し手間取りました。フリーWi-Fiに接続するためのQRコードも用意してありました(starlinkと書いてありました)が、つなげてもすぐに切れてしまいました。モバイルデータ通信(ドコモ系)の方はアンテナは立つけれどインターネット接続が無い状態。混雑しているせいでしょうか? しばらくやり直していたら無事につながってチケットを見せることが出来ました。
入場すると池と芝桜が見えてきました。




いろんな種類があるんですね。


池を半周くらいして振り返ると富士山が。

なおも奥へ進んでいきます。


うわー、どピンクだー!


人はいますがそこまで混んでいるというほどではありません。都市部のお祭り(花火大会とか)の方がよほど混んでいるでしょう。

この列は展望台へ上るためのもののようです。とりあえずスルー。

いやはや、これは思っていた以上に良いものですな。






お腹がすいたので芝桜鑑賞はそこそこに食べ物エリア(うまいもんグルメエリア)にやってきました。先に各出店の横にある券売機で食券を買うシステムです。

見回してみると単体で食事になるようなものは限られますね……あれにしてみようかな。

牛タン丼(1100円)。

普通の牛タン丼なので美味しいんですけど、ちょっと小さいかな……。


焼きそばでも食べて腹を満たしておきますか。

桜えびやきそば(700円)。乾燥した桜えびが乗っています。

これもやや小さめ。

そして驚くことに他の具材がほとんど見当たりません。食べ終わるまでに確認できたのは1cm角くらいの紙のように薄い肉1枚と1×1~3cmくらいの小さなキャベツ?が2~3枚だけ。後は純粋なソース麺でした。

10円パンなるものが目を引きましたが、これは10円の形をした大きなパンのようです。600円くらいだったと思います。笑うべきなのか呆れるべきなのかよく分かりません。

うーん、肉、肉が食べたい。高いな……

でも買っちゃう。牛カルビ串焼き(1000円)。

普段はこういう高いわりにどこでも食べられるようなものは避けているのですが、前の二つがあまりに物足りなかったので誘惑に負けてしまいました。
ペットボトル飲料もややお高めでしょうか。いや、昨今はインフレでこの手の飲み物の価格はよく分かりません。それでもキャンプ場で買った方が良さそう。

というわけで今日のお昼ご飯代は1100+700+1000=2800円!
近くにはピーターラビットにちなんだ英国風のメニューを提供するカフェもありました。高いし私なんかが入っても場違いでしょうから遠慮しましたが、結局そこで食事ができそうなくらい使ってしまいました。
他にもピーターラビットにちなんだ庭やショップがあるので、好きな人には魅力的だと思います。確か私の姉が好きだったような。
ピーターラビット™ イングリッシュガーデン|富士本栖湖リゾート【公式】
ふと上を見ると人がいました。塔の上に登れるみたいでしたが、並んでいたのでやっぱりスルー。

さて、お腹も落ち着いたので、ゆっくり芝桜を見るとしましょう。



サンドイッチを持ってきてこういう所で食べるのも良いかもしれませんね。






この手の撮影スポットは並ぶ列さえ会場地図に書き込まれています。



















時間もありますし、一応展望台に登っておきましょうか。近くにいた人たちが「回転が速いからそれほど待たない」と話していました。




並ぶこと約16分。展望台の上に到着しました。







360度パノラマ:


降ります。





南側の出口にあるお土産屋で桃抹茶を購入(800円)。ポリタンクに入った冷えた桃抹茶を紙コップに注いでは通りすがる人々に次々と渡していく係員。これが桃ジュースのような味わいで結構美味い。ついつい買ってしまう人が続出するというわけです。

芝桜が生えていない一角もまた綺麗。これがピーターラビットイングリッシュガーデンなのかな?








ザッと一通り見たのでそろそろ帰りましょうか。滞在時間は2時間半くらいだったでしょうか。
富士芝桜まつり会場→本栖湖キャンプ場
14:45頃会場発。

帰りは大人しく国道139号線を歩くことにします。

気温は18℃。快適な温度です。この温度計、なかなか数字が写らなくて何度も撮り直しました。

ここからは左側にも歩道あり。

15:00 キャンプ場へ向かうならここからは東海自然歩道に入らなければなりません。



左へ。

15:10 キャンプ場南の舗装路に出ました。

そのすぐ近くに竜ヶ岳登山口に向かう分岐もあります。明日は日の出前から登りたいので、事前に登山口を確認しておこうと思います。「ヴィラ本栖コテージ」と書かれた方向へ進みます。

地理院地図だと入ってすぐに登山口があるように見えたのですが、実際には少し先でした。
15:12 竜ヶ岳(石仏ルート)登山口着。

うん、分かりやすいですね。明日迷うことも無いでしょう。

本栖湖キャンプ場へはこのまま真っ直ぐ進んでも行けるようなので、戻らず進んでみます。

竜ヶ岳登山口の近くにもテントが張られていますがここは本栖湖キャンプ場ではありません。

本栖湖スポーツセンター内に設けられた本栖湖SUMIKA CAMP FIELDと呼ばれるキャンプ場です。最低価格はバックパッカー用ソロプランで2530円。悪く無さそうです。
15:15 東海自然歩道の道標を見て本栖湖方面へ。この道標の緑のラインは見覚えがありますね。


15:20 ここを右に曲がれば本栖湖キャンプ場です。左にもテントが見えますがこれはどこの敷地?


本栖湖キャンプ場の売店の自動販売機。うん、やっぱり大分安いですね。

ファンタを購入(160円)。

本栖湖
本栖湖キャンプ場で過ごす
本栖湖キャンプ場入口。

キャンプ場の中からでも富士山が見える場所はあるんですね。

15:46 自分のテントに帰ってきました。

今回久しぶりにチェアゼロを使いましたが、やっぱり良くある簡易的な折りたたみ椅子よりは座り心地が良いですね。でも地面が柔らかいせいで足が盛大に沈み込みます。何か板でも持ってくるようにしようかな……と、同じような悩みが無いか検索したところ、ヘリノックス純正でボールフィートなるものが発売されていたんですね。なるほど足を大きくしてしまうわけですか。サードパーティー製のもあるようです。長野アウトドアスタイル チェア脚カバー4個セットなんか良さそう。でも重くなってしまうのは考え物ですね。グランドシートというのもあってそっちの方が少し軽いみたい。
おやつ。

水くみ。

夕食は賞味期限切れの尾西の赤飯。何年か前に買って、唯一残ってしまったやつです。

110mlのお湯を入れて良くかき混ぜて15分で出来上がり。塩の袋もついています。

みそ汁。

魚肉ソーセージ。ほっけを使ったとありますが違いなど分かるはずも無く。

いわし蒲焼缶詰も追加しちゃいます。

半分くらい赤飯と混ぜてみたり。蒲焼きのタレの味で赤飯の味なんて吹っ飛んでしまいますね。時々あずきの食感がする程度。しかしなんともみすぼらしい食事だ。

最後はお茶。

19時くらいにもなると辺りはだいぶ暗くなります。

しかしキャンプ場には他の利用者も沢山いますし、トイレや水場には照明もあるので何も見えないというほどではありません。
一番困ったのはインターネットにつながりづらいということ。電波強度は十分なようですがなぜか「!」マークがついてインターネットにはつながりません。利用者が多いからでしょうか? この現象は結局本栖湖付近を離れるまで断続的に続きました。
明日は早朝から竜ヶ岳に登って、戻ってきたら撤収して帰るだけ。荷物を整理して撤収しやすくし、明日使うサブザックの準備をして寝ました。

2日目
本栖湖キャンプ場→竜ヶ岳登山口
竜ヶ岳登山口→ベンチ
ベンチ→東屋(石仏・展望デッキ)
04:54 ベンチ発。
緩い下りが数分間続きます。

まだまだあそこまでは時間がかかりそうです。


04:57 登りへ転じます。

もう太陽が出てきますね。見晴らしが良いところで日の出を迎えたかったけど。

この辺りから道はまたつづら折りになります。

04:58 日の出。

ちょうど富士山が広く見えるようになりました。







お、下に芝桜まつりの会場が見えます!




太陽と富士山と芝桜の欲張りショット。おはよう富士山!



少し登る毎にどんどん見晴らしが良くなっていきます。




こちらの景色もなかなか幻想的。

眼下に広がる青木ヶ原樹海と、霧が立ちこめているのは西湖の方向でしょうか?



05:11 東屋が見えてきました。


斜面にはつづら折りの道がハッキリ見えます。

うへぇ、あれを登るのか……。

この斜面は航空写真で見てもかなりハッキリ道が見えます。
05:13 東屋(展望デッキ・石仏)着。登山口から43分でした。コースタイムは地図にもよりますが1時間~1時間15分程度のようです。



展望デッキがあるだけあって見晴らしが良いです。



この東屋にはベンチはありません。

座るなら柱の足のコンクリート部分か、もしくは地面の上か。あくまで展望台という位置づけなのでしょうか? せっかく作るならベンチくらい用意すれば良いのに、今ひとつ意図が分かりません。
竜ヶ岳の方向には小さな小屋のようなものがあり、その中に石仏があります。


東屋(石仏・展望デッキ)→分岐
05:19 東屋発。下から見えたとおり急斜面に作られたつづら折りを登っていきます。少々狭いですが斜度は抑えられており歩きやすい道ではあります。

最初の方は笹の背が高く富士山が見える所は限られます。


多少岩で歩きづらかったり段差が大きかったりする場所もありますが、運動靴で十分なレベルです。









今回一番見かけた花はスミレでしょうか。種類は分かりませんが。




笹の背の高さが低くなって上の方が見えるようになってきました。








ほぼ登りきりましたね。

と、そこで現れたのが分岐。

05:43 分岐着。東屋から24分でした。コースタイムは35分~1時間と地図によってかなり差があります。
分岐の右側は「湖畔登山口」と書かれているとおり本栖湖のすぐ近くに至ります。
歩いてきた道は「石仏ルート」。

ここまで来たら山頂はあと少し(コースタイム15分ほど)です。
分岐→竜ヶ岳山頂
竜ヶ岳山頂

そこそこ広い山頂です。みんなでお弁当を広げるのにはちょうど良さそうです。

テーブルは三つあります。

竜ヶ岳は山梨百名山の一つです。

三角点……じゃないな、何でしょう?

道標と思いきや展望盤の代わりですね。



来た道と反対側にも道は続いていて、その先は端足峠を経て雨ヶ岳と毛無山へ続いています。毛無山と言えばふもとっぱらキャンプ場がある所ですね。


少しだけ進んでみると南アルプスの山々がよく見える場所がありました。










うっすら見える山は何でしょう。八ヶ岳?

朝食。

時刻はまだ6時過ぎです。正直それほどお腹はすいていません。
竜ヶ岳山頂からの富士山は下が見えない分やや迫力に欠ける気がします。

ともすれば低く感じるような不思議な富士山ですね。手が届きそうな、頭をナデナデしてやりたくなるような、親しみやすい富士山と言っても良いかもしれません。




360度パノラマ:

竜ヶ岳山頂→分岐
06:22 竜ヶ岳山頂発。元来た道を戻ります。







この辺りは時々枝の隙間に本栖湖が見えます。




富士山に向かって歩いて行きます。いやぁ、絶景絶景。



左手に木に遮られること無く本栖湖が見えます。行きには気がつきませんでした。

浩庵キャンプ場が見えます。まだ日が当たっていませんね。

と、そのすぐ先が分岐でした。06:33着。

湖畔登山口の方へ少しだけ降りてみましたが、本栖湖が大きく見えるような場所はありませんでした。



今回、下山ルートをどうしようか迷いましたが、やまなしハイキングコース100選のルートが石仏ルートのピストンだったのでそれに倣いました。
戻って6:35分岐発。
分岐→東屋(石仏・展望デッキ)
東屋(石仏・展望デッキ)→ベンチ
登山口→本栖湖キャンプ場
本栖湖キャンプ場→本栖湖バス停
山頂で食べなかったパンを食べました。

時刻はまだ8時過ぎ。予定よりも大分早く終わってしまいました。
本栖湖キャンプ場のチェックアウトは12時まで。長くて良いのですが、そこまで滞在する理由もありません。一番の問題はネットがつながらないこと。電波が悪いわけでは無いような気がします。輻輳しているのかな。ネットがつながればもう少しノンビリしても良いのですが。いや、別にここでノンビリする必要はありませんね。片付けて湖が見える所にでも移動した方がいいです。
というわけでサッサと撤収。テントはほとんど乾いていました。グランドシートが一部わずかに濡れていたくらいですが乾かす必要もないくらいでした。

09:14 撤収完了。

いったん売店によって昨日買ったペットボトルを捨てました。
本栖湖キャンプ場ではゴミも回収してくれますが、発生したゴミはごく少量でわざわざ大きな専用の袋に分別する方が面倒なので持ち帰りました。

帰りは東海自然歩道より一本奥側の道を使いました。




ここが一番端っこです。

この芝生の広場は場内図によればキャンプ場の敷地の中だと思うのですが張っている人がいませんね? 設営禁止なのでしょうか?


そして広場のすぐ隣がトイレ、そして階段。

登ると本栖湖バス停の近くです。

この辺りにはお土産屋・レストランが複数営業しています。
予定ではここでお昼ご飯を食べるつもりでしたが時刻は9時半。とてもお昼という時間ではありませんね。

09:32 本栖湖バス停着。すでに複数の人がバスを待っていました。大きなバックパックを持っていましたがキャンプでしょうか?


本栖湖バス停→帰宅
ええと次のバスの時刻は……あれ? 10:46? 1時間以上もある。1時間に1本くらいはあると思っていたんだけど……あ、それはお昼前後の話で今はちょうど2時間くらいバスが無い時間帯なんだ! うわぁ、どうしよう……。
どうしようも何も待つより他にありません。
そして困ったことにインターネットにも全くつながりません。経路検索すらできません。例によって電波は入っているようなのですが「!」マークが表示されて通信が出来ません。
仕方ないので本栖湖を眺めたり……

本栖湖の紹介を読んだり……

龍神様の由来を読んだり……

しても全然時間が経ちません。
自動販売機を眺めても何も飲みたいものが無かったり、かといってお店に入ってもすることが無いのにはかわりありません。
ベンチに座っていると本栖湖入口の方から富士急のバスが来て目の前を通り過ぎていきました。
9:52に新富士駅行きが通る予定になっているのでそれだろうと思いましたが、ひょっとしたらと思い出口側のバス停で待っていると折り返してきたバスが戻ってきました。

行き先を見ると何と「富士山駅」行き。「新富士駅」と「富士山駅」で紛らわしすぎるので何度も見直しましたがやっぱり富士山駅行き、河口湖駅経由です。

近くにいた人も新富士駅行きだと思っていたらしく混乱していましたが、富士山駅行きだと分かると皆慌てて乗り込みました。
10:13 本栖湖バス停発。
これはいったいどういうこと???
時刻表を見ると河口湖方面へ行く一つ前のバスは、8:35発の(新富士駅発)富士山駅行きです。まさか……8:35発のバスが遅れて10:13に来たということ!? ということは1時間38分遅れ!?
今日日臨時便を出す人員なんて無いでしょうし、おそらくそうなんでしょう。
まぁ、はるばる静岡の海沿いからやってくるバスです。観光地も色々経由してきます。芝桜まつり会場の前でも相当渋滞したことでしょう。そこまで遅れても不思議では無いのかもしれません。行きだって1時間近く遅れましたしね。
そうこう考えているうちにこのバスも再び渋滞に巻き込まれていくのでした。

ちなみにスマホのインターネット接続は精進湖の手前で復活しました。
後ろに座っていた子ども連れのお父さんもつながらないからドコモショップに行かないとと言っていたのが精進湖でつながるようになったと言っていたので同じ現象が発生していたのでしょう。やはり本栖湖周辺でつながりにくくなるような問題があったのだと思います。
そして国道沿いの渋滞を抜けてようやく河口湖へ。
11:43 河口湖駅着。

このバス本来の到着時刻は9:22のはずなので、このバスとしては実に2時間21分遅れということになります。これがゴールデンウィークの恐ろしさか……。
私としては本栖湖からの所要時間が47分のところ1時間30分かかったということで43分遅れと見ることもできますし、本来乗車するはずだった本栖湖10:46発のバスを基準に考えると河口湖は11:45着なのでむしろ2分早く着いたと見ることもできます(まぁ、そのバスも渋滞で遅れるでしょうからそんな時間に着くわけがありませんが)。私個人としては一本前のバスが遅れてくれたおかげで得をしたと見るべきでしょう。
ちょうどお昼時なので何か食べるところが無いかと駅前を少しウロウロしましたが良さそうなものは見当たりませんでした。そういえば河口湖駅の近くはそんなに良い食事処が無かったような記憶があります。天ぷら忍者の跡地はカフェに変わっていましたね。
駅構内のゲートウェイフジヤマ(?)も吉田のうどんくらいしかありませんでした。後はパック詰めの焼きそば等。カレーライスくらいありませんでしたっけ?
仕方が無いので事前に購入した残りのクリームパンをつまみました。

12:07発は特急(400円増し)だったのでスルーし、12:27発に乗車。

13:23 大月駅着。
いろり庵きらくでミニかき揚げ丼セット(780円)。

13:48発 中央特快東京行きに乗って帰りました。

感想
富士芝桜まつりは思っていた以上に見応えがある場所でした。白い芝桜は少し少なめ(散りかけ?)でしたが、概ね満開で辺り一面の花畑でした。富士山もしっかり見えて良かったです。
心配した人混みも思ったよりは大したことはありませんでした。やはりアクセスの悪さや道路が渋滞していることが影響していたのでしょうか? これが駅から歩いて行けるような場所だったら大変な人混みになる事でしょう。
本栖湖キャンプ場からの徒歩アクセスもほぼ問題ありませんでした。ただし下手に車道を避けようとすると道に迷うかもしれません。
竜ヶ岳は朝早くから登ったので人も少なく気温も低く快適なハイキングが楽しめました。これはキャンプ場に泊まったおかげでしょう。
逆光を心配したのですが太陽の方角がだいぶ北に傾いているのでそれほどでもありませんでした。多少写真を撮るのに失敗してしまいましたが。
竜ヶ岳の山頂は予想通り富士山の眺めは下の方が見えないので今ひとつ。でも富士山へ向かって歩いていく下りは最高でしたね。登りでは気がつかなかった景色も多々あったので、ピストンで良かったです。
テント泊装備も特に不具合は見当たりませんでした。これを担いで今年はどこへ行こうかな。