山のハゲたところを目指して富士山へ向かう絶景稜線を歩く(小金沢山・牛奥ノ雁ヶ腹摺山・白谷ノ丸)

2023年4月27日(木)、小屋平バス停から石丸峠、小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、黒岳、白谷ノ丸、白谷小丸、湯ノ沢峠、そしてやまと天目山温泉まで歩いてきました。

目的

目的は白谷ノ丸。富士山が見える場所としてかなり前から知ってはいたのですが、直接的に行こうと思ったきっかけは最近の大月山歩き。

どこの山に登っても北の方にハゲた場所が見えます。

お伊勢山付近から
図1: お伊勢山付近から
九鬼山から
図2: 九鬼山から
高川山から
図3: 高川山から
扇山の西から
図4: 扇山の西から

樹木が無くあちこちから見えるということは絶対景色が良い場所に決まっています。

ただ、少々山深い場所にあるのでバスでのアクセスには条件が付きます。

アクセス

注意:全ての情報は2023年執筆時点のものです。実際に乗車する際は必ず最新の情報をご確認ください。

通年で利用できるバス停は、ハマイバ前やまと天目山温泉です。どちらにせよその後長い長い林道歩きが待っているのであまりおすすめは出来ません。

4月以降であれば運行日に注意が必要ですが大菩薩峠へ行くときに使うバス(上日川峠行き)が利用できます。

バス路線一覧

富士急バス – 大月駅~上真木~桑西~ハマイバ前

JR大月駅から出ているバス路線です。通年運行ですが曜日や年末年始による減便に注意が必要です。

公式サイト
富士急バス – 大月駅~上真木~桑西~ハマイバ前
バス停

この路線は以前大月駅からお伊勢山へ行ったときに乗ったことがあります。

甲州市民バス – 甲州市(塩山・勝沼・大和)縦断線

JR塩山駅(南口)から出ているバス路線です。途中JR甲斐大和駅も経由します。通年運行ですが曜日や年末年始による減便・運休に注意が必要です。

公式サイト
甲州市民バス – 甲州市(塩山・勝沼・大和)縦断線
バス停

栄和交通 – 大菩薩上日川峠線

JR甲斐大和駅から出ているバス路線です。季節運行です。時期によって曜日も限定されているので注意が必要です。

2023年の運行期間は4/15~12/10でこの間の土日祝日は全て運行。平日については4/15~5/12、7/12~31、8/7~25、9/1~8、10~11月全日とかなり多くの運行日が設定されました。

公式サイト
栄和交通 – 大菩薩上日川峠線
バス停

(※時刻表に全区間自由乗降区間と書かれているため、バス停以外でも乗り降り可能と思われます(未確認))

バス停一覧

ハマイバ前バス停

JR大月駅から行ける比較的行きやすいバス停ですが、ここから先林道の分岐まで5.4km、山と高原地図のコースタイムで上り1時間40分かかります。その先は湯ノ沢峠まで2.1km、1時間30分です。計7.5km、3時間10分にもおよびます。

さらに湯ノ沢峠から白谷ノ丸まで登るのであれば40分程度かかります。

やまと天目山温泉バス停 (標高約1000m)

温泉施設やまと天目山温泉に隣接するバス停です。ここから先湯ノ沢峠まで6.2km、山と高原地図のコースタイムで上り2時間30分かかります。ハマイバ前よりは近いと言えるでしょう。

すずらん昆虫館前バス停 (標高約1370m)

牛奥ノ雁ヶ腹摺山へ直接登れる(1時間50分)登山口の前にあるバス停です。牛奥ノ雁ヶ腹摺山からは南へ1時間ちょっとで白谷ノ丸に着きます。

大菩薩湖入口バス停 (標高約1470m)

すずらん昆虫館前より一つ上のバス停です。すずらん昆虫館とほぼ同じ道で牛奥ノ雁ヶ腹摺山へ登れますが、標高が少しだけ高いので少しだけ楽に登れると思われます。

バス停より少し下ったところ(35.711931,138.834947)(標高約1455m)にある林道ゲートから登り始めます。栄和交通の時刻表には全区間自由乗降区間と書いてあるので、運転手に言えばそこで下ろしてくれるかもしれません(未確認)。

小屋平(石丸峠入口)バス停 (標高約1575m)

大菩薩湖入口より二つ上のバス停です。ここから石丸峠まで上り1時間10分です。石丸峠から南へ1時間10分で小金沢山、さらに35分で牛奥ノ雁ヶ腹摺山です。

上日川峠バス停 (標高約1585m)

路線の終点です。ここから大菩薩峠まで1時間15分、大菩薩嶺まで1時間35分です。大菩薩峠から南へ30分で石丸峠です。

バス停地図

小金沢山連嶺隣接バス停地図

どこから登るか

4月以降であれば、いきなり長い林道歩きから始まるハマイバ前やまと天目山温泉は除外して良いでしょう。やまと天目山温泉は白谷ノ丸との間を往復するだけなら候補には上りますが、それならすずらん昆虫館大菩薩湖入口から登って下山だけやまと天目山温泉を使った方が有意義でしょう。栄和交通の大菩薩上日川峠線が運行している期間であればできるだけそれを利用すべきです。

となると問題は大菩薩上日川峠線のどこから登り始めるかになります。

健脚で長距離歩きたい人ほど北から登り始めるのでしょう。

私の目的は南の白谷小丸ですし、歩きたいというよりもゆっくりその場の景色を堪能したいというところにあります。もちろん体力もそれほどあるわけではありません。なので最初は大菩薩湖入口の下にあるゲートから登り始めようと思いました。

しかし数日前に高尾陣馬スタンプハイクに行って調子が掴めてきたこと、小屋平の標高が高いこと、小金沢山も景色がよさそうなことから小屋平から登り始めることにしました。小屋平は大菩薩湖入口より100mほど高くその点で有利です。ただ石丸峠~牛奥ノ雁ヶ腹摺山にもアップダウンがあるので累積標高差では大菩薩湖入口の方が依然有利なようです。もちろん距離やコースタイムも延びますが、陣馬~高尾縦走程度には収まるようです。

どこへ下りるか

降りる場所はやまと天目山温泉くらいしか選択肢がありません。健脚な方であればそのまま滝子山を経由して中央線まで行ってしまうようです。検索すると湯ノ沢峠でテントを張るような人もいるみたいですが、まぁ、止めておきます。

本日の山行ルート

旅の様子

八王子駅→甲斐大和駅

2023年4月27日(木)の朝、JR八王子駅にやってきました。

本日乗る列車は6:35八王子始発松本行き。

バス第一便の出発時刻は甲斐大和駅8:10発ですが、それに間に合う列車には次のものがありました。

  • 高尾5:15 → 6:12甲斐大和
  • 大月6:25 → 6:42甲斐大和
  • 高尾6:15 → 7:12甲斐大和
  • 八王子6:35 → 7:39甲斐大和
  • 高尾7:07 → 8:02甲斐大和

8:02では直前過ぎますし、7:12は少々早すぎます。ということで7:39に到着できるこの列車を選びました。大分前に大菩薩峠に行った時に乗った列車もこのくらいの時刻でした。

6:35 八王子駅発。

八王子市発松本行き

ロングシートの座席が8割程度埋まるくらいの乗車率。車内には数多くの登山客が乗り込んでいました。平日なので通勤・通学らしき人たちもいます。

7:38 甲斐大和駅着。

甲斐大和駅着

5号車2番目のドアから降りて目の前の階段を上り……

甲斐大和駅の階段を登る

駅を出て右へ。すぐにバス停が現れます。すでに数人がザックを並べていたので私もその続きに並べました。

甲斐大和駅バス停(栄和交通 大菩薩上日川線)

甲斐大和駅→小屋平

バス停のそばにはトイレもあります。

甲斐大和駅バス停(栄和交通 大菩薩上日川線)

甲斐大和駅。なかなか山深いところにあります。

甲斐大和駅の南東の山
甲斐大和駅の南西の山

7:50 バスが到着。乗り込みました。

上日川峠行きのバスに乗り込む

終点まで乗る人は奥へ。途中で降りる人は手前に乗車。既に待っていた人たちが乗っただけで満席一歩手前。

上日川峠行きのバス車内

8:02着の列車で来た人たちが乗り込み始めると車内はあっという間に満席になってしまいました。

補助席を使うと全員乗れないため、残りの人たちは立って乗る事に。

何とか全員乗って08:09甲斐大和駅発。

甲斐大和駅を出発する上日川峠行きのバス車内

ちなみに以前ゴールデンウィーク初日に来たときは駅に着くなり臨時の増発便に乗れて全員着席できました。

すずらん昆虫館前で2人下車。

08:52 小屋平(石丸峠入口)バス停着。

小屋平(石丸峠入口)バス停

このバス停で降りたのは10人くらい。

小屋平→石丸峠

道路と直角に登山道が交わっています。上に向かっている方が石丸峠、下に向かっている方が上日川峠と書かれています。

小屋平(石丸峠入口)バス停にある登山道

08:55 小屋平発。

小屋平からの登り

急勾配の道をヨイショ、ヨイショっと登っていきます。相変わらずあっという間に息が切れてしまいますが、激しい呼吸のまま頑張って登ります。

小屋平~石丸峠

右手には木々の隙間に大菩薩湖が見えます。

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09:09 林道に出ました。

小屋平~石丸峠

看板には「石丸峠登山道口が崩れた為、登山道入口を250m先に変更しました。」と書かれています。右へ。

小屋平~石丸峠

09:11 上へ続く登山道入口に着きましたが、先の方に富士山の頭が見えています。ちょっと覗いてみましょう。

小屋平~石丸峠

わー、素晴らしい眺め!

小屋平~石丸峠

地図を見ると林道はこの先で行き止まりのようです。

小屋平~石丸峠

09:13 さて、登山道に入りましょう。

小屋平~石丸峠

霜柱が残っていました。

小屋平~石丸峠 霜柱
小屋平~石丸峠

「登山道 を変更しました。」と書かれています。元々は下の同種の看板があったところにつながっていたのでしょうね。

小屋平~石丸峠
小屋平~石丸峠
小屋平~石丸峠
小屋平~石丸峠

急な区間は過ぎたので後は緩やかかなと思いきや、1~2mくらいの細かいアップダウン(段差)がいくつもありました。

小屋平~石丸峠

右側にはこれから歩く稜線が見えます。

小屋平~石丸峠
小屋平~石丸峠
小屋平~石丸峠
小屋平~石丸峠
小屋平~石丸峠
小屋平~石丸峠

この辺りで間違って上へ進んでしまったのですが、あまりにもザレて歩きづらい急斜面だったのでおかしいと思い戻ったら……

小屋平~石丸峠

まっすぐ進む普通の道が続いていました。

小屋平~石丸峠

石丸峠が見えてきました。

小屋平~石丸峠

「大菩薩嶺へ来られた皆様へ この柵は、シカによる亜高山性植物の食害調査を行うために設置してあります。中には立ち入らないようご協力をお願いいたします。」とありますがもはや柵があるようには見えません。

小屋平~石丸峠

09:42 石丸峠着。小屋平から47分でした(山と高原地図で1時間10分)。

石丸峠
石丸峠

大菩薩峠の方向。大菩薩峠まではそれほど遠く無いようです。

石丸峠

富士山が今にも隠れてしまいそうです。左の山がこれから向かう小金沢山です。

石丸峠
石丸峠

石丸峠→小金沢山

09:44 石丸峠発。

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09:48 分岐。左は牛ノ寝通りと書かれており道の駅こすげ(小菅の湯)の方まで続いているようです。右へ。

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少し登ると見晴らしの良い場所に出ました。

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ただし富士山はちょうど山の向こうに隠れてしまいました。しばらくおあずけです。

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右手には南アルプスの山々がまるで世界の壁のように立ち塞がっています。

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右手の方に岩があって休憩している人がいました。

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そっちの方へ続く道があったのでちょっと寄り道。

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稜線沿いに歩けば元の道と合流。

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下りきって道は登りに。

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歩いていると盛大にスリップしました。なんてことの無いように見える場所で何度も滑りました。

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道が少し分かりづらかったのですが右へ。尾根の右手側(西側)に道があります。

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少々歩きづらい道が続きます。

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あちこちに小さな白い花が咲いていました。

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おそらくバイカオウレンという花ではないでしょうか。

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10:37 小金沢山着。石丸峠から53分でした(山と高原地図で1時間10分)。

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小金沢山(標高2014m)

小金沢山山頂の様子。

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富士山がまた見えるようになりました。

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小金沢山は大月市が選定した秀麗富嶽十二景の二番山頂に数えられています。

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山梨百名山でもあります。

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大月市観光協会 Otsuki Tourism Association – 体験する – 小金沢山

小金沢山 – Wikipedia

三角点(2014.4m)。

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山頂は広く休憩はしやすいでしょう。

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私もパンを一つつまみました。

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東側。奈良倉山~権現山のあたり?

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今いる稜線の東隣にある山は雁ヶ腹摺山です。

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ほぼ真南に見えるのが富士山。これから歩く稜線が見えます。牛奥ノ雁ヶ腹摺山から黒岳までが見えているのだと思います。

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西側には南アルプス。

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八ヶ岳。

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秀麗富嶽十二景の看板は富士山と一緒に写しづらいものも多いですね。

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次は牛奥ノ雁ヶ腹摺山です。

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小金沢山→牛奥ノ雁ヶ腹摺山

10:57 小金沢山発。

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小金沢山~牛奥ノ雁ヶ腹摺山間はアップダウンが少なく歩きやすい道でした。

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11:23 牛奥ノ雁ヶ腹摺山着。小金沢山から26分でした(山と高原地図で35分)。

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牛奥ノ雁ヶ腹摺山(標高1990m)

牛奥ノ雁ヶ腹摺山山頂の様子。

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牛奥ノ雁ヶ腹摺山も秀麗富嶽十二景の一つです。小金沢山と同じく二番山頂となっています。

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この看板も富士山と一緒に撮るのはやや厳しめですね。

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すずらん昆虫館前から登って来る方が多いようでした。

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大月市観光協会 Otsuki Tourism Association – 体験する – 牛奥ノ雁ヶ腹摺山

牛奥ノ雁ケ腹摺山/富士山眺望コース/やまなしハイキングコース100選

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 – Wikipedia

牛奥ノ雁ヶ腹摺山→黒岳

11:34 牛奥ノ雁ヶ腹摺山発。

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出発してすぐにすずらん昆虫館前へ降りる道との分岐があるのですが少々分かりづらかったです。

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結構下ります。牛奥ノ雁ヶ腹摺山が1990mで最低鞍部が約1840mなので約150mほどストーンと降ります。

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風の通り道なのでしょうか。鞍部だけ綺麗に樹木がありません。

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上りが続きます。く、苦しい……。

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12:02 勾配が落ち着いたところ。ここは「川胡桃沢の頭」という場所らしいです。地図を見ると西の方へ下りていくことも出来るようなのですが、現地で分岐には気がつきませんでした。

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薄く「川胡桃沢の頭」と書いてあるような気がします。(1940m?)

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大きめな段差もあります。

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黒岳手前の分岐。東へ行くと大峠に降ります。その先には雁ヶ腹摺山があります。

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12:29 黒岳(標高1988m)着。牛奥ノ雁ヶ腹摺山から55分でした(山と高原地図で1時間)。

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そこまで狭くはありませんが樹木に囲まれていて見晴らしはありません。

黒岳→白谷ノ丸

12:35 黒岳発。

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しばらく下ります。

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何やら緑色の植物がニョキニョキ生えていました。バイケイソウの類でしょうか?

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「やまなしの森林100選 黒岳の広葉樹林」と書かれています。

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山梨県/やまなしの魅力ある森林スポット100選

その辺りから少し登ると……

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大展望が待っていました。

12:47 白谷ノ丸着。黒岳から12分でした。

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白谷ノ丸(標高1920m)

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黒岳側(北側)には山頂標識が立っています。

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そして南側には富士山と大展望。

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右手側には南アルプスの山々。

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左手、すぐお隣に見えるのは雁ヶ腹摺山。

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雁ヶ腹摺山の右奥にある下に湾曲したアーチのように見える稜線は左が権現山、右が扇山のようです。ということは扇山の右手前が百蔵山になりそうです。

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富士山左手。写真左の側面がハゲている山が高川山。ハゲているのは砕石場です。その右手前にもハゲている山がありますがそれはよく分かりません。Google Mapsではハゲていないので最近伐採された?

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そして堂々たる富士山。右手前から左奥へ延びていく稜線は滝子山へ続いています。その一つ奥に見えるのは三ツ峠山。そして富士山。

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ここが今日の目的地です。ゆっくりお昼ご飯を食べましょう。

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猿橋の方向。

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リニア実験線。

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ここから少し下ったところすぐ左側に少し膨らんだ場所がありますが、それが白谷小丸です。

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13:36 そこへゆっくり下って行きます。

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白谷小丸(標高1890m)

13:41 白谷小丸着。

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白谷小丸はこのハゲたエリアの南東にある小さなピークです。ヤマレコやYAMAPには地点が登録されていますが、白谷小丸という名称がいつからあるのかはよく分かりませんでした。

Google検索で2016年より前を検索すると「白谷小丸(仮称=白谷丸南東1890m圏の無名峰) (1890m)」と書かれたものがヒットするだけです。そもそも白谷ノ丸自体も白谷丸や白谷ヶ丸と表記に揺れが見られます。

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時刻は13:48。白谷ノ丸に着いてから1時間ほど経過しました。正直まだまだ見たりないのですが、やまと天目山温泉までは2時間以上あります。そろそろ出発しなければなりません。

白谷小丸→湯ノ沢峠

13:49 白谷小丸発。

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少しだけ登って……

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後はずっと下りです。

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このあたり道が幾つにも平行に走っているように見えます。

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できるだけ富士山が見えるように左側(東側)を歩きたいなと思ったのですが……

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気がつくと右側にロープとその向こうにしっかりとした登山道が見えます。

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こちら側も道に見えるのですが、どちらかと言えばきっと向こうなのでしょう。ということでロープを跨いでそちらへ移りました。航空写真で見ると左側は崩れていたりもするので危ないのかもしれませんね。

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ガンガン下って行きます。

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14:15 湯ノ沢峠分岐着。白谷小丸から26分でした。山と高原地図によると黒岳から40分ということです。

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湯ノ沢峠

左(東)は大月市の真木地区につながっています。真木地区にはハマイバ前バス停があります。山と高原地図によればバス停まで(下り)2時間30分だそうです。今14:15なので今から行くと着くのは17時前。ハマイバ前発のバスは17:15と18:30があるので実は間に合います。

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まっすぐ行くと大蔵高丸、ハマイバ丸、大谷ヶ丸、滝子山へと続きます。大谷ヶ丸の手前でやまと天目山温泉へ降りることも出来るようです(3時間45分)。滝子山を越えて初狩駅まで降りると5時間31分。夜間登山になりますね。

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もちろん私はそんなところへは行きません。直接やまと天目山温泉へ降りれば1時間50分の道のりです。

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14:16 分岐を右に曲がるとすぐに二つの建物と駐車場が見えてきました。

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左手前の建物は避難小屋のようです。

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奥にあるのはトイレ。

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冬期閉鎖中となっていました。

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駐車場があると言うことはもちろん車でここまで来られるということです。車が通れる林道は勾配が緩やかで歩くには遠回りです。登山者は避難小屋の脇から沢沿いを降りていきます。

避難小屋に戻ります。

湯ノ沢峠→舗装路出合

14:21 湯ノ沢峠避難小屋発。

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道を降りるとすぐに沢に当たります。

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沢沿いということで少し湿り気があるためかネコノメソウの類が咲いていました。

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沢に沿って下りていきます。

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もっと何か咲いてないかなと目を配りながら降りていきます。

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が、この道はそんな余裕を続けられるような道ではありませんでした。

道を塞ぐ倒木を上へ下へと跨いだりくぐったりしなければなりません。

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沢の右岸へ左岸へと何度も何度もいったりしながら下って行く必要があります。ほぼ橋は無いので飛び石で渡ります。川を渡るために川岸の段差を降りたり渡った先で登ったりしなければならない所もあります。

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歩きやすい道になって標識が出てきたからもう大丈夫かなと思いきや、まだまだでした。

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14:55 ようやく歩きやすい道に出ました。バンザーイ!

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車が通れそうな道にも見えますが

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こういうのがあるのでまだのようです。

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上の方に桜?か何かが咲いてます。

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15:04 ようやく舗装された道に出ました。湯ノ沢峠から43分でした(山と高原地図で40分)。

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舗装路出合→やまと天目山温泉

近くの案内図には湯ノ沢峠まで40分、湯ノ沢峠から30分と書かれています。うーん……。

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15:06 発。

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後はこの舗装路をただひたすら歩いて行くだけです。

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風が吹くと砂埃が舞う林道工事現場。

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この斜面からモワッと砂が舞い上がります。

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登山の最後に来る舗装路歩きというのはいつだって嫌なものです。自転車さえあれば。

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いや、自転車なんて贅沢は言いません。この林道、傾斜はかなり緩いのでインラインスケートでもあれば滑って降りられそうです。

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ヤマブキの蕾ちゃん可愛い!! 等とはしゃぎながら歩いてもみましたが、すぐに飽きてハイハイ、ヤマブキねってなもんです。

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国道20号7km、嵯峨塩6km、木賊2km。どこも知らない地名です(やまと天目山温泉がある所が木賊(とくさ)という地区のようです)。

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あまりに退屈なのでTwitterでも見ながら歩こうかなと思ったのですが、全く電波が入りません。入ったのはやまと天目山温泉のすぐ近くになってからでした。

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15:43 ゲートを通過。

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15:46 廃屋が現れ始めました。

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昔はここにも人が住んでいたんでしょうね。

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樹木の緑が鮮やかになってきました。

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せせらぎ山荘。まだ営業しているのでしょうか。

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16:06 やまと天目山温泉バス停着。

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次のバスは栄和交通が16:16、甲州市民バスが16:24、17:32、18:47。ちょうどバスの時刻が近くなったためか建物から登山者風のご婦人方がバス停に近づいてきました。私は入れ違いに建物へ。

やまと天目山温泉

16:07 やまと天目山温泉(やまとふれあいやすらぎセンター)着。舗装路出合から1時間1分でした(山と高原地図で1時間10分)。疲れた!

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市外、大人、3時間券で520円。

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体を洗って露天風呂と内湯に入ってサッサと出ました。高アルカリ性のお湯だそうでぬるっとした感触でした。

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何か食べるものでもあれば早めの夕食にしようと思ったのですが、飲食コーナーは14時までのようでした。

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甲州クラフトコーラぶどう。結構高いです。

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シナモンやコリアンダーなんかのスパイスが入っていて何とも独特な味。正直ぶどうの味は分かりませんでした。

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次のバスは17:32。その次は18:47なので乗り逃したくはありません。バス停へ。

やまと天目山温泉→甲斐大和駅

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17:33 やまと天目山温泉発。

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17:43 甲斐大和駅着。

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18:17 甲斐大和駅発。高尾行きに乗車して帰りました。

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感想

予想通り白谷ノ丸からの景色は素晴らしいものでした。ついでではありましたが秀麗富嶽十二景の二番山頂を見ることも出来ましたし、稜線に咲いていた白い花も綺麗でした。

ただ、小屋平からスタートした弊害ではありますが、白谷ノ丸であまり時間が取れなかったのは残念でした。到着時刻も遅くなったので空の霞み具合の点でも不利だったことでしょう。お弁当を持って敷物を敷いてただそこでボンヤリ過ごしたいような場所でしたが、それだけのために行くにはかなり行きづらい場所でした。これで行きやすかったらもっと人気があることでしょう。

ここまで来ると湯ノ沢峠から南の山々も気になるところですが、行くとしたらどうするのが良いんでしょうね。やまと天目山温泉から湯ノ沢峠まで歩いてからスタートするのでしょうか。結構ゾッとしますけどね。まぁ、諦めてタクシーで行ってしまえば良いのかもしれません。もしくは介山荘に泊まって朝早く出ればゆっくり歩いて初狩まで体力が持つでしょうか?

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