2023年10月1日(日)~3日(火)、涸沢へ行ってきました。
秋の涸沢は今年で6回目です。
- 台風一過! 紅葉を見にテント担いで涸沢へ(2018年)
- 涸沢にテントを置いて奥穂高岳へ(2019年紅葉シーズン)
- 晩秋の上高地~涸沢カールテント泊(2020年)
- 秋の徳沢・涸沢テント泊(2021年)
- 秋の横尾・涸沢テント泊(2022年)
今年は7月に前穂高岳~奥穂高岳経由で涸沢に降りたので、涸沢は今年2回目でもあります。
去年(2022年)秋に訪れたときは紅葉の終盤で葉が全て落ちてしまっている木が目立ちました。これまでの山行を振り返って見ても、秋の涸沢へは紅葉の終盤に訪れていることが多いです(同時期の他の場所を優先するとそうなりがちです)。なので今年は少し早めに行ければと去年から考えていたのでした。
今年は紅葉の進みが大変遅い年でした。9月中旬以降日々現地の情報をチェックしていましたが、葉が青々としていてなかなか色づきません。
加えて9月15日頃には涸沢の水源が涸れ水の提供ができないとの知らせも入りました(涸沢ヒュッテ X投稿 9/15)。本谷橋付近では水が一切流れていないという話もありました(ハイカーKAZUさん X投稿 9/16)。その後の雨で水流や水の提供はとりあえず復活したようですが、紅葉だけで無く水の状況もチェックしなければなりませんでした。
9月の下旬になり一部の株が見頃を迎えたとの情報も見かけましたが、全体としてはまだまだ色づきが足りないように見えたので我慢(涸沢ヒュッテ X投稿 9/25)。9月の終わりになるとようやく紅葉した葉も増えてきました。元々少し早めに行くつもりだったので、天気が回復するタイミングで行くことにしました。
交通手段
立川から上高地までの交通手段については「立川から上高地への行き方(2023年版)」を参照してください。
今回の交通手段:
- 東京~松本
- 往路: 始発の普通列車(立川→松本:3410円)
- 復路: 高速バス新宿~松本線(松本→中央道日野:3400円)
- 松本~上高地 : アルピコ交通の電車・バス(2710円×2)
天気
10月1日は前線が通り過ぎた後天気が回復する局面でした。2日~3日は大陸からやってきた高気圧に覆われ良い天気となりましたが、4日になって高気圧が東の海上に抜けると天気が悪化しました。
旅の様子
1日目
立川駅→上高地バスターミナル
2023年10月01日(日) 立川駅にやってきました。今日は日曜日なので休日ダイヤです。今回も始発列車で上高地10:30着を目指します。
経路: 立川4:41→4:57高尾駅5:15→5:51大月5:54→6:41甲府6:46→8:31松本8:43→9:14新島々9:25→10:30上高地 (立川~松本:3410円, 松本~上高地:2710円, 計:6120円)
立川で始発列車に乗って高尾、大月、甲府と乗り換え。朝コンビニで買っておいたサンドイッチやおにぎりをつまんで朝食。松本駅直前で信号待ち2分遅延。松本駅ではダッシュで外に出て上高地までの切符(2710円)を購入し再び入場して上高地線に乗車。と、いつも通りに進行(松本駅直前で遅延するところも含めて!)。新島々駅では雨が降っていました。ザック(約14kg)はトランクへ。バスはほぼ満席でした。2分遅れて 10:32 上高地バスターミナル着。
上高地バスターミナル→徳沢
上高地はちょうど雨が上がったばかりのようでした。
近くの公衆トイレ(100円)に寄ってから 10:37 上高地バスターミナル発。
すぐに見えてきた梓川。雨で増水しています。
今年は少雪の上に雨もあまり降らず9月には梓川もかなり水が少なくなっていたと聞いていましたが、現時点では十分な水量があるように見えます。
続いて小梨平キャンプ場の入口。
つい先日話題になったのが岳沢湿原周辺での熊被害(上高地におけるクマによる人身事故の発生について – 一般財団法人 自然公園財団)。一時は梓川右岸(岳沢側)と小梨平キャンプ場が閉鎖されてしまいましたが、昨日9月30日(土)から再開となったようです(【9月30日開通】梓川右岸道及び小梨平キャンプ場のテントサイト利用再開について – 一般財団法人 自然公園財団)。
遊歩道沿いの川はかなり水が少なくなっています。毎年こうだったでしょうか?
テンナンショウ、マムシグサでしょうか? それとも上高地にはカミコウチテンナンショウなるものもあるらしいので、それかもしれません。今回所々で赤い実が見られました。
相変わらず雲は多いですが青空も見られるようになってきました。
ノコンギク? 今回一番見かけた花はこれかもしれません。
明神館前の池もあまり水が無く濁っていました。
明神館のメニュー。去年はここでカレーを食べましたね。
明神館を過ぎるとすぐに明神登山口。いつかは徳本峠の方にも行ってみたいようなそうでもないような。
あまり多くの花は見当たらなかったのですが、よく目をこらしながら歩くと何種類かは見つかりました。
徳沢の公衆トイレが見えてきましたが、右側にも仮設トイレ(使用禁止の表示あり)が出来ていました。
検索してみると松本市が徳沢公衆トイレの工事に関する入札案件を沢山出しています。なんでも建て替え工事をするのだとか(徳沢仮設公衆トイレの供用開始 – 一般財団法人 自然公園財団)。
そして近くの小川にはなんと水がありません。大分前から涸れているとは聞いていましたが、一体全体どうしたのでしょうか。
今年は水不足と聞いていますしこれまで歩いてきた川沿いも水が少ないように見えました。渇水の影響なのでしょうか。
近くを見ると見慣れない土管がありました。
小川を跨ぐように道が作られています。こんなの前からありましたっけ? ひょっとして工事のために水流を止めているとか?
12:08 徳沢園着。上高地バスターミナルから1時間31分でした。
徳沢テント泊
今回1泊目は徳沢にテントを張ることにしました。健脚な人なら今日のうちに涸沢までたどり着くことも可能でしょうが、私はそんなせわしない山歩きをしたいとは思いません。横尾まで行っても良かったのですが、横尾山荘はテント泊のために夕食を提供していません。荷物を減らしたかったので今回は徳沢に泊まることにしました。
早速テント場の受付。大人1人1泊1500円。2021年に泊まったときは1400円だったのでいつの間にか100円値上がりしています。
適当な場所にテントを設営。
弱い日差しに涼しげな風が吹いていて快適です。
とりあえずお昼ご飯。野沢菜チャーハン大盛り(1500円・ランチ限定)。
個人的にはこのチャーハンはそんなに好きではないのですが、この徳沢園みちくさ食堂のメニューの中ではコスパが良い方です。味は家庭の焼きめしに近いと言いますか、リンガーハットのチャーハンにも似ています。今日は早朝にサンドイッチとおにぎりをつまんだだけなのですっかり腹ぺこなのでこれにしました。
外の自動販売機。水や小さい飲料が220円、大きい飲料が280円。
外の自動販売機の隣にあった「街角充電屋さん」なる機械(100円/10分)。
コネクタはいくつかの種類に対応しているようです。
Data Supportと書いてあるのでこれでしょうか。
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近くの小川に水が無いので、岸に腰掛けて食事を取ることもできます。
私も水の無い小川を歩いてみたり。
木によっては紅葉しています。
水場は「手洗い・食器洗い用」と「飲料水・炊事用」に分けられていました。前はこんな風に分かれていませんでしたよね?
再びみちくさ食堂に戻ってコーヒーを頼むついでに夕食を注文。
今年も残念ながらテイクアウトのカレー、おでん、ライスのみです。ウィルス騒ぎ以前のような夕定食スタイルにはもう戻さないのでしょうか?
カレーライスを注文(1200円)。
これを見越してお昼はチャーハンにしておいたのです。一昨年はお昼にカレーを食べてしまったので、夕食はおでんとご飯だけというちょっと寂しい物になってしまったのでした。
そして後はテントでのんびりするだけです。
ここは松本市のフリーWi-Fi(Matsumoto City Free Wi-Fi)もつながりますし、やることには事欠きません。上に登らず明日もここで過ごしてもいいなとすら思いました。
そういえばこのテント場で私と同じテント(オクトス アルパインテント)を以前使っていたという人に声をかけられました。なんでも10年ほど使っていて、昨今のウィルス騒ぎで3年使わなかったら加水分解でダメになってしまったので今年買い換えたのだとか(実質7年使用)。長年使っていて愛着があるテントなので声をかけてくださったとのこと。このテントは安物というイメージがありますが十分使える性能を持っていて過小評価されているということで意見が一致しました(笑)。その方の新しいテントはポールの末端が止めづらかったり何かと設営に手間がかかって前のテントの方が楽だったとおっしゃっていました。
このブログでは私のテントについてあまり詳しく書いたことがありませんでしたが個人的な感想を言うと、全体的には低価格ながら十分実用的なテントといったところでしょうか。一番の欠点は重量ですが、それはしっかりとした素材を使っているということでもあります。他に感じた不満としては、立て付けが少々悪い気がする(張り綱の角度によってファスナーが開きづらくなったり、フライがインナーにくっつきやすかったり)とか、黄色で虫が寄ってきやすいとかくらいでしょうか。良い点はなんと言っても購入当時安かったこと。ただし円安によってそのメリットも薄れ、昨今はメーカーもどこまで本腰かよく分からない状況になっていました。前室が大きいのも良い点でしょう。良くも悪くも安定したスリーブ式でしっかりしたテントです。今オンラインショップを覗いてみたところ3代目モデルの訳あり品が激安で売られているだけのようでした(かなりお買い得では?)。やっぱりもう撤退なのでしょうか。私も次買うならもう少し軽いのがいいなぁとは思ってしまいますが。
17:40 夕食を取りにみちくさ食堂へ。
カレーライスを受け取って中の席で食べました。
もちろん量は大したことはありません。大盛りにすれば良かった。おでんを付けても良かったかも。
あまりに物足りなかったのでクッキーを買ってテントで食べました。
今回はコールマン ハンギングEライトを持ってきました。
簡単に吊るせてテントの中を均一に照らせて快適です。
21時くらいには寝たと思います。
2日目
徳沢の朝
2023年10月2日(月) 朝4:15頃起床。
空には月が浮かんでいました。
トイレに行ったり荷物を整理してからテントの片付けを開始。
残念ながらフライシートは結露でぐっしょりでした。外にあるもの全てに水滴が付くような有様だったので仕方ありません。濡れたまま畳んでビニール袋に入れました。しかし一昨年のように凍り付くほど寒くはありませんでした。
05:34 撤収完了。
徳沢園前でコンビニおにぎりを一つ。
気が付くと明神岳~前穂高岳が朝日に染まっていました。
徳沢→横尾
それを見て 05:52 徳沢発。
赤さが残っているうちに見晴らしの良い場所に行けたらなと思いましたが無理でした。
06:39 横尾着。徳沢から47分でした。
おにぎりを一つ追加。昨日の夕食が物足りなかったせいかお腹がすきます。
ここ横尾では水を2L補給。スポーツドリンク(500ml)も持っていたので計2.5Lになります。水不足はおそらく解消されているとは思ったのですが、念のため多めに持っていくことにしました。結果的には全くの不要で無駄に重い荷物を担いだだけとなりました。
横尾→本谷橋
横尾から涸沢までのコースタイムは3時間。今日は涸沢で泊まるだけですから急いでも意味がありません。のんびり行きましょう。
06:56 横尾発。
上の方は霧に包まれています。でもこれはすぐに晴れると予想していました。
川の水量は少し少なめでしょうか。枯れそうというほどではありません。
何組かのグループを追い越しながら歩いて行きます。
岩小屋跡を通過するとすぐに道が狭くなり緩い登りが始まります。
ゴゼンタチバナの実。
この辺りの紅葉はまだまだです。
この辺りがもっと色づいているようだと上の方は大分葉が落ちてしまっていると思います(参考: 晩秋の上高地~涸沢カールテント泊(2020年))。
予想通り上の方が晴れてきました。
うーん、やはりこれまで秋に来た中では一番紅葉していませんね。
07:46 本谷橋着。
この付近は一時期水が涸れていたそうですが、すでに水流が戻っていました。
少しだけ紅葉。
渡った先で少し休憩。
本谷橋→涸沢野営場
07:50 本谷橋発。涸沢まで約520mの上り。
緑が目立ちます。
左へぐーっと曲がっていくところ。ここまで来ると少し傾斜が緩くなります。
横尾本谷の方もまだまだ。
とは言え所々黄色い葉が鮮やかです。
まだ完全に色が変わっていない葉っぱが目立ちます。
青ガレを通過。
この辺りはダケカンバがまた綺麗なんですよね。
奥に見える吊り尾根。7月にあそこを歩きました。
奥穂高岳のあたりが見えてきます。
Sガレ。
Sガレからの奥穂方向。
ナナカマドの赤い実。
09:06 沢の近くを歩く場所に出ました。
ちょうど日が当たる時間帯。もう少し早い時間だとまだ日が当たらず写真が撮りづらいので出発時間やペースを調整しました。狙い通り。
雨の直後ということもあって沢には水が流れています。
しかし色づきの方はサッパリ。赤はおろか黄色ですら今ひとつ。まだまだ緑が目立ちます。
もちろん綺麗ではあるのですが、ここが本気を出したらこんなもんじゃありません。
2018年に来たときは赤い葉もあってそれはもう綺麗でした。もう一度あのくらいの景色を見たくて今年は少し早めに来たのですが、今年は想像以上に紅葉の進みが遅いようです。
緑~オレンジ色のまま枯れてしまっている葉。
こういうのはもう仕方がありません。残っている緑の葉がこの後どうなるかでしょうね。といっても今年もう一度来るつもりはありませんが。
チングルマの紅葉。
日が透けると本当に綺麗です。緑であっても。
緑だなぁ。
09:33 涸沢分岐着。
この辺りも例年かなり綺麗に色づく場所ですが、全然色づいていなくてびっくり。
分岐を右へ。直接テント場の方へ向かいます。最後の登りがきつい。
今回、いや、例年この辺りが一番安定して綺麗に色づいている気がします。
今回一番鮮やかだったのは文句なくここでしょう。
09:41 国設涸沢野営場に入りました。本谷橋から1時間51分、徳沢から3時間49分でした。
平日のこの時間ならまだまだ空きが多く場所は選びたい放題です。どこに張ろうかなと思いながら階段を登っていきます。
いつも中央通路のすぐ下側に張っていたので、今回は中央通路の上側、やや涸沢小屋寄りに張ることにしました。涸沢小屋寄りは水場やトイレがあるヒュッテからは遠くなりますが、整地されている場所が多いです。
09:46 設営場所決定。
涸沢で過ごす
ぐっしょり濡れたグランドシートをいったん乾かしてから設営。どうせ明日にはまた濡れているとは思いますが一応。
10:20 テント設営完了。穂高側の景色が良く、ペグも刺さりやすくて良い場所ですね。
今日の受付は14:30から。
コンパネもまだ残っています。
昨日(1日)から今日(2日)にかけては思ったよりも天気が悪くならなかったようです。
そろそろシーズンも終わり。北アルプス南部地区の山岳遭難は、死亡8、負傷26、無事20。
そして定番の涸沢ヒュッテからの眺め。手前の木はまだ緑も残っています。
黄色~オレンジ色。
涸沢ヒュッテのメニュー。
今年の目玉はこの「涸あげ」。ビッグフランクなんてのも増えています。
何はともあれ定番のおでん(1000円)。お疲れ様でした。ジャガイモが入ってないよ?
気になっていた水の提供ですが、特に制限はありませんでした。
ちょうどこの日、涸沢ヒュッテのX投稿で水不足の解消が伝えられていました(涸沢ヒュッテ X投稿 10/02)。
さて、もう一軒行きましょう。
涸沢小屋のメニュー。
チャーシュー麺(1200円)。
チャーシュー美味しい。麺は少し硬めかな。でもちゃんとラーメン専用のざるで湯切りをしていましたよ。
食べながらインターネットにアクセス。例によって今年もフリーWi-Fiを提供していたので、ありがたく使わせていただきました。おかげでXで紅葉の最新状況を投稿できました。
この涸沢小屋の左側の紅葉がまた美しいのです。
この斜面は2020年の時(10/13~15)のような晩秋でも最後まで紅葉が残っていましたから、まだまだ長く楽しめることでしょう。
涸沢小屋から見たテント場。
どんどんテントが増えていきます。
涸沢小屋の右側にはちゃんと水が流れていました。
360度パノラマ:
涸沢ヒュッテ裏の池まで来てみました。
ちゃんと水がありますね。
うーん、あまり反射して見えません。
池のまわりをぐるっと一周。大きい岩が多いので時間がかかります。
吊り尾根側から水が流れてきます。
上の方の水は岩の下から流れ出しています。
ヘリポート。
谷側の景色。
遠く中央に見えるのは東天井岳のはず。右側台形で巻くように登山道があるのが横通岳。左側大天井岳はたぶんギリギリ見えていないと思います。あそこを歩いたのもちょうど去年の今頃でした。歩いていてずっと涸沢カールが見えていましたからね。
12:48 テントまで帰ってきました。
素晴らしい景色を見ながら寝そべってダウンロードしておいた動画を見たり。
太陽が直接当たると案外暑かったので日除けを作ってみました。
フライとインナーの間に傘(モンベルのトラベルサンブロックアンブレラ)を挟み込んでみました。それなりに日を遮ってくれますし、テントポールのある所にがっちり挟まっているのでちょっとやそっとじゃ抜けません。まぁ、あまり風が強いときはやめておいた方が良いでしょう。
14時頃、涸沢小屋でソフトクリーム。
14:36 太陽が奥穂高岳の裏へ隠れました。一気に寒くなります。
寒いのでもつ煮を追加。
テントに戻ったのが15時。ふと辺りを見ると受付に人が並んでいました。おっと、もう受付が始まっていますね。忘れていました。
2泊で4000円。今回は2泊して明日、北穂高岳へ登るつもりで来ました。
17時頃、山岳総合相談所の前の掲示が更新されました。
明日(3日)の天気は悪く無さそうですが、明後日(4日)の天気があまり良くなさそうです。明後日天気が悪いと雨の中での撤収や下山になるかもしれません。うーん、それは嫌だなぁ。
前穂が赤く染まっています。
17時半頃に夕食。
特上カップヌードルとみそ汁。
あとチーカマを一本。今日は色々食べたのでこのくらいで。
18時過ぎ、涸沢ヒュッテからは沢山のテントの明かりが見えました。
気温は4~5度くらい。
3日目
涸沢の朝
2023年10月3日(火) 4時頃起床。奥穂高岳方向には月が見えました。
涸沢ヒュッテの温度計では2~3℃くらい。後に池やテントに氷が張っていたことを考えると0℃くらいには下がったのでしょう。
まだ4時過ぎだというのにテント場は明かりがいっぱい。
穂高岳山荘とザイテングラートに明かりが見えます。
ネットに接続して天気予報をチェック。今日は晴れそうですが明日は雨が降る予報が出ていました。SCW天気予報も確認したところ、明日はこの辺り一帯でそれなりの期間雨が降りそうです。相談所の掲示板にも明日の天候不良について書かれていました。
明日雨の中テントを片付けたり下山したりするのは嫌です。
元々水不足の知らせを聞いたときに上へ登るのは諦めていました。水を沢山背負って涸沢まで上がり2泊するというのは想像できなかったので。しかし水が大丈夫そうだったので一応ヘルメットまで持ってきたのですが、どうも何だか気分が乗りません。8月、9月とあまり運動していないこともあるかもしれません。
というわけで、今日はこのまま降りてしまうことにしました。幕営料を二日分払ってしまいましたがそれは諦めます。
そうと決まればゆっくり朝食。スーパーで買ったパンをつまみました。
そして日の出の時刻。今回は池の近くで見ようと歩き出しました。
05:41 まだ池に着く前に稜線が赤くなってきました。
池に到着。
360度パノラマ:
涸沢小屋の上にジグザグと切られた登山道が見えます。予定ではあそこへ向けて登っているところでしたが、ゆっくりこの素晴らしい景色を眺めることができてかえって良かったです。
テントはほぼ結露していませんでしたが、1面だけわずかに水滴が付いていました。タオルで拭いてみると水滴のように見えたそれは氷の粒でした。
07:25 テントに日が差してきました。
色々乾かしながらゆっくり片付け。
08:26 片付け完了。
許可証を返却。
最後にもう一度池を見に来ました。
うひゃー、これはもう日本じゃないね。
360度パノラマ:
ちょうど池だけが日陰になっているのが良いのでしょうか。
08:44 涸沢ヒュッテ。
今朝の紅葉状況を確認。今朝はかなり冷えましたが、それでも一気に色づいたりはしていないように見えます。
気温は10℃くらい。
涸沢→本谷橋
名残惜しいですがそろそろ出発しましょう。上高地までは途中でご飯を食べたりしながら歩くとそれなりに時間がかかります。あまり出発が遅いと夕方になってしまいます。
08:53 涸沢ヒュッテ発。
下の方はもう水が流れていませんでした。
10:06 本谷橋着。
ちょっと休憩してパンをつまみました。
本谷橋→横尾
10:17 本谷橋発。
11:02 横尾着。
少し早いですが今日は横尾山荘で昼食にしてみましょう。
牛カルビ丼(1200円)。
うーん、ちっちゃい。
横尾→上高地
11:32 横尾発。
12:22 徳沢着。
いつものコーヒーソフト。
12:42 徳沢発。
13:24 明神館を通過。
水が少ない梓川。
14:00 河童橋着。涸沢ヒュッテから5時間7分でした(休憩込み)。
ベンチで休憩しつつ、発車オーライネットに接続して帰りのバスを予約。新宿行きの高速バスにも乗れましたが1万円超えなので却下。別に急いで帰る必要もありません。次の新島々行きも見送って、その次を予約しました。
14:16 河童橋発。
14:26 上高地バスターミナル着。
上高地→中央道日野
15:15 上高地バスターミナル発。
16:14 新島々駅着。
16:42 新島々駅発。
17:14 松本駅着。
小木曽製粉所。
18:20 松本バスターミナル発。
21:16 中央道日野バス停着。
HELLO CYCLINGで自転車を借りて帰りました。