2018年7月14日(土)~16日(月)、木曽駒ヶ岳でテント泊してきました。
木曽駒ヶ岳は昨年も行ったのですが、その時にテント場の様子を見てここにテントで泊まりたいなぁと思ったのでした。
交通手段
立川から高速バスで行くことにしました。
- 立川発の高速バスで中央道駒ヶ根インターバス停へ。
- すぐ近くの「女体入口」バス停で路線バスに乗ってしらび平駅へ。
- そこからロープウェイで千畳敷へ。

千畳敷カールきっぷというお得な切符(立川から全部合わせて9500円)もあるのですが、買い方がイマイチ分からなかったことと帰りのバスを当日柔軟に変更することを考えて今回は見送りました。
ハイウェイバスドットコムのクレジットカード決済で行きと帰りのバスを予約しました。
1日目
朝、立川で高速バスに乗る
駒ヶ根インター(女体入口)からしらび平(ロープウェイ麓駅)へ
しらび平からロープウェイで千畳敷へ
バスから降りるとすぐに整理券を手渡されました。

黄色の25番は12:55案内予定。1時間以上時間があります。

ちょうどよい時間なので昼食にしました。朝セブンイレブンで買った「鶏づくしセット」(鶏めしおにぎり×2、唐揚げ×2)。

食べ終わってもまだまだ時間があります。

建物の中に入ってみると改札の列とは別にきっぷ売り場が。

おっといけない、まだきっぷを買っていませんでした。
往復のロープウェイと帰りのバスの乗車券を購入。バスは途中下車できます。

切符売り場の前のベンチでボーッと待ちます。


12:55頃に改札のアナウンス。改札の列に並び、整理券を渡して乗車券にスタンプを押してもらい乗り場へ。


13:09しらび平発。
前回の反省を元に今回は進行方向(山側)に乗車しました。滝がよく見えます。

13:16千畳敷駅着。うーん曇ってますね。

すずしー!

この日私は家に帽子を忘れてしまったのでした。しかたないので千畳敷駅で2612キャップを購入。無いよりはマシでしょう。

千畳敷~八丁坂~乗越浄土~中岳~頂上山荘(テント場)
13:27千畳敷駅発。

少し視界が悪いですが回復しそうな雰囲気。

13:37千畳敷駅登山口通過。八丁坂に入ります。

花が咲いていて綺麗ですが虫も非常に多いです。
今回虫除けとしてハッカ油スプレーを導入。帽子の上から体に吹きかけたところ寄ってくる虫が少なくなったような? でも匂いは結構キツイ……。

人は多いですが渋滞と言うほどではありません。

ずんずん登ります。

14:03乗越浄土通過。

宝剣山荘

天狗荘の横を通って中岳へ。前回は雨で人気が無く視界も悪く、こっちで良いのかな……? と不安になりながら進みましたが今回は安心です。

中岳を登る。

14:18中岳山頂通過。

中岳を越えるとテント場が見えてきました。もうかなり埋まっています。


14:27頂上山荘着。千畳敷駅からちょうど1時間でした。

テント設営
頂上山荘でテント場の受付。一人一泊1000円。トイレの料金は含んでおり、トイレの洗面台の水が飲めるとのこと。テントにつける許可証等はありませんでした。
トイレとその洗面台:


早速テントを設営……と行きたいところですが、空いている場所を見つけるのに一苦労。テント場を一周した後、山荘に近い場所に張れそうな空間があったのでそこにしました。

多少石が気になりますがマットを敷けば問題ない程度。傾斜もありましたが左右方向にはほとんど傾いていないので高い方を頭にして寝袋を配置しました。
ペグは刺さったり刺さらなかったりですが、代わりの岩には困らないので問題なし。側面のペグは内側と外側に岩を置いて挟んで固定。内側に岩を置くとインナーとフライがくっつかないので好都合でした。
テントを張ると早速虫がひっついてきます。周りを見ても私のテントは多い気が。やっぱり黄色だからでしょうか……。そうでなくても、テントから離れてボーッと座っているだけでも虫が寄ってくる(ハチのようなのがホバリングしてくる)ので虫対策はしっかりした方が良いと思います。
15時過ぎにはテントを張り終えてまったり。

周囲を眺めているとまだまだ中岳からテント泊装備の登山者が降りてきます。テント場はいよいよギッシリ。テント場には収まらず、中岳~木曽駒ヶ岳の間の登山道まで何張りもテントが立ちました。
16時過ぎ、突然の強い雨。強風と雷まで。すぐにテントの中に待避。

強い風雨がテントを打ちます。
床に触れるとテントの下を水が川のように流れていくのが分かりました。
前室に置いたサンダルも少し水に浸かってしまいましたが、見ると赤茶けた砂が混じっていました。
これは下に敷いたグランドシートは泥だらけになっていそう。
その後、雨は1時間もたたずに止みました。
それにしてもテント泊で強い雨に降られたのは初めて。全く濡れずにやり過ごせました。テントって凄い!
2日目
木曽駒ヶ岳山頂でご来光
濃ヶ池へ(頂上山荘~八合目~濃ヶ池~駒飼ノ池~宝剣山荘~中岳~頂上山荘)
2日目は濃ヶ池へ行ってきました。
06:20頂上山荘発。
木曽駒ヶ岳へは朝登ったのでいいや、ということで、頂上山荘から直接馬の背へ。


10分ほどで馬の背へ合流。うーん絶景です。


しばらく歩くと右手の方に池が見えました。あれが濃ヶ池でしょうか。うーん、なんだか水たまりみたい?

岩場が続きますが怖いところはありません。途中道を間違えて怖いところを降りそうになりましたが、引き返してよく見たら緑のロープ沿いにちゃんと普通の道がありました。危ない危ない。



途中からはハイマツの間を進んでいきます。

07:22馬の背八合目(濃ヶ池分岐)着。

1時間くらい歩いたでしょうか。疲れたので少し休憩して7:25発。
樹木の生い茂る中を進んでいきます。


15分ほど進むと木々の間から池が見えてきました。

07:38濃ヶ池着。着いた~。

思ったより綺麗なところじゃないですか。



07:50濃ヶ池発。水が流れているところを歩いて行きます。

お花畑のようになっている場所も。


天狗荘・宝剣山荘が遠くに見えます。

と、ここで雪渓が。
一つ目の雪渓は難なくクリア。

二つ目の雪渓。

ここの出口で足を滑らせて雪の上に尻餅。足が川の中へ!

幸い滑り落ちることなく復帰。危ない危ない。
このあたりハシゴを登る所もあります。
08:34駒飼ノ池通過。

さあ、あとはこれを登るだけ。


う、思っていたよりも長い、つらい……。


08:58宝剣山荘通過。


中岳を登って……

ようやくテント場へ。

09:17頂上山荘着。ふひー、つかれたー。

あまりに暑いのでクレープ(アイス)と綾鷹を購入。450+300=750円。

ついでに今日の分の幕営料1000円を支払い。
テントに戻ると昨日の朝マクドナルドで一緒だった方がテントの片付けをしていたので挨拶。その方も馬の背経由で濃ヶ池へ行って帰ってきたとか。まだテント泊をはじめたばかりで木曽駒ヶ岳も二回目と私と共通するところが多く、テントの撤収の仕方や山での食事のことなど色々話して頂きました。今日はこれから宝剣岳に登ってから下山してこまくさの湯に入ってから帰るとのこと。
頂上山荘~木曽駒ヶ岳~馬の背~頂上山荘
特にやることもなくテント場でのんびりしたいところだったのですが、この日はとにかく暑い。真夏の日差しが真上から降り注いできます。頂上山荘付近は日差しを遮るものが一切ありません。頂上山荘は休憩1時間300円ということですし。テントの中も相当な暑さです。
仕方がないので少し周囲を歩くことにしました。
11:00頂上山荘発。

11:09木曽駒ヶ岳山頂着。

うーんここにも日を遮るものがありません。
そういえば山頂から馬の背へは降りていませんでした。馬の背経由でテント場に戻ることにしました。
11:23木曽駒ヶ岳山頂発。




11:44頂上山荘着。ダイレクトに降りるよりも少し時間がかかりますね。

疲れたので日除けは諦めてテント場の付近でじっとしていることにします。
お昼ご飯は今日消費期限のカレーパンやスティック状のパン、菓子などをつまみました。
夕食はカレー等
木曽駒ヶ岳山頂からの日没
そういえば昨日は日没を見ませんでした。ご来光を見て日没を見ないのは一貫性に欠けるかな? と思ったので山頂へ。18:09頂上山荘発。18:17木曽駒ヶ岳山頂着。
うーん、ちょっと雲が多いですね。

時々太陽が見えてもすぐに次の雲に隠されてしまいます。


山頂を包み込む雲が作る幻想的な風景。


手前側の速い雲が流れたら見えるかなと思いきや……

遠くの雲に隠れてしまいました。遠くの雲はほとんど動きません。


それでも山頂から見える夕暮れ時の雲の様子はいつまで見ていても飽きませんでした。



19:30頃テント場へ下山。月と一番星。


21時頃中岳へ登って山の向こう側の景色を見てみました。


22時頃テントに戻って就寝。
3日目
3日目朝
頂上山荘~中岳巻き道~宝剣山荘
乗越浄土~千畳敷
ロープウェイでしらび平へ
こまくさの湯
明治亭でソースかつ丼
すずらんハウスでジェラート
帰りの高速バスを手配
立川行きのバスは15:10発ですが、中央道日野でいいなら13:50発新宿行きがあります。もう少し決断が早ければ12:50があったのですが仕方がありません。
感想
課題:
- 美味しいご飯
- 日差し対策
- 体力
今回のテント場は連休と言うこともあってギッシリ。それは別に良いのですが、食事時の匂いがたまりません! 美味しそうな山飯が群れをなしているようでした。私ももう少し何とかしたいのですが、普段料理をしないので難しいです。
頂上山荘のテント場は景色は良いのですが遮るものが何もありません。調べてみると今度行きたいと思っている雷鳥沢も昼間暑いらしい。考えてみれば当たり前の話ですが、森林限界を超えた場所は景色は良いですが木陰もありません。雷鳥沢へ行った人のブログを読むとタープを持参しているみたい。場所によっては検討すべきでしょうか。
2泊3日だと2~3日目には足が痛くなってしまいますね。3日目は帰るだけで精一杯。重いテントを担いで危険な箇所を通るとふらついて滑落してしまいそうです(宝剣岳とかとても無理だと思いました)。こればかりは体力をつけるしかありませんが、計画段階でも最後に危険な場所を通らないようにした方がいいなと思いました。前回の谷川岳から新しい登山靴にしているのですが、まだ若干サイズが小さいのかも。前の靴よりは大分マシなのですが。