台風一過! 紅葉を見にテント担いで涸沢へ

2018年9月30日~10月3日、涸沢へ行ってきました。

一生に一度は見に行くべきと言われる涸沢の紅葉。テント泊を始めたときに絶対に行きたいと思っていた場所でした。

当日は台風一過で天気も良く紅葉も見頃。

コースタイム片道約6時間の行程はテント泊を始めてから最長でしたが、思ったより歩きやすい道で無事に行って帰ってこられました。

前泊

台風の影響で夜行を取りやめ松本前泊へ

9月に入り紅葉の時期を今か今かと待っていました。 Twitter等で日々状況を調べていると、どうも9月の最後の週あたりが良さそうとのこと。

しかし今年の9月は秋雨前線と台風で天気が悪い日が多く、9月末も大型の台風24号が迫っていました。

台風が過ぎた後の予想天気図を見ると、前線が残っており微妙なところもありましたが概ね晴れそうです。 ということで、台風通過直後となる10月1日朝を狙って9月30日(日) 22:25新宿発の夜行バス「さわやか信州号」を予約しました。

9月30日21時の天気図(<a target="_blank" rel="noopener" href="http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/wxchart/quickdaily.html?show=20180930">気象庁より</a>)
図1: 9月30日21時の天気図(気象庁より)

9月30日から10月1日は台風24号が日本列島を縦断した日でした。 ちょうど夜行バスが走る30日夜から未明にかけて台風が関東を通過。 最大風速は50mとの予報。

30日は朝から高速バスの運休が増えており、さわやか信州号も運行出来るのか心配でした。 もし夜行が運休なら松本で前泊して朝一で上高地へ行くという方法もあります。 松本からの朝一だと7:05上高地BT着になるのでさわやか信州号の5:20着には劣りますがその差は1時間45分ですし、そこから出発しても昼頃には涸沢に着けるでしょう。 松本駅近くのホテルを探してみると安いホテルが空いていました。

というわけで予定を変更すべきか迷いながらヤキモキしていると、首都圏のJR各線が20時から運休とのニュースが。 これでは下手すると新宿にたどり着けません。着けたとしても、もし発車直前で運休したら家に帰れません。 この時点でさわやか信州号はキャンセルして松本前泊に切り替えました。

切り替え作業:

  • さわやか信州号(決済前)をキャンセル
  • 中央道日野~松本バスターミナルの高速バスを往復割引で予約・オンライン決済(5190円)
  • 楽天トラベルで松本ツーリストホテルを予約(3700円)

(参考:立川から上高地への行き方)

後で確認したところ、この日の「さわやか信州号」は結局運休になったようです。新宿~松本線も夜以降の便は運休。危ないところでした。

中央道日野~松本前泊

中央道日野を夕方に出る便に乗るべく家を出ました。

夕方甲州街道駅から中央道日野バス停へ。雨が降っていましたが折りたたみ傘を差して歩きました(大型ザックを背負って傘を差すのは実は初めて)。

中央道日野(下り)バス停入口
図2: 中央道日野(下り)バス停入口
中央道日野(下り)バス停
図3: 中央道日野(下り)バス停
松本バスターミナル行き高速バス(アルピコ交通)
図4: 松本バスターミナル行き高速バス(アルピコ交通)

17:26 中央道日野バス停発

19:57 松本バスターミナル着

松本バスターミナル(降車専用)バス停
図5: 松本バスターミナル(降車専用)バス停

20:02 松本ツーリストホテル着

松本ツーリストホテル
図6: 松本ツーリストホテル

今回泊まったのは松本バスターミナルのすぐ近くにある松本ツーリストホテル。なんと一泊3700円でした。寝て早朝に出発するだけにしては十分すぎる宿です。

松本ツーリストホテル室内
図7: 松本ツーリストホテル室内

ホテルに荷物を置いて夕食。近くの「盛よし」という洋食屋さんに行ってみました。

盛よし
図8: 盛よし

カニコロッケとトマト煮込みハンバーグチーズ焼き定食。気軽な雰囲気でとっても美味しい洋食屋さんでした。

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ホテルに帰ってテレビで台風ニュース等を見てから就寝。なかなか寝付けませんでしたが頑張って寝ました。

1日目

松本~上高地BT

04:30頃起床。04:50チェックアウト。

バスターミナルそばのファミリーマートで食料品を購入。おにぎり6個、パンとドーナツ。

ファミリーマート松本駅東口店
図9: ファミリーマート松本駅東口店

5:00松本バスターミナル着。窓口は既に開いていましたが、入口にあった券売機で松本~上高地の往復乗車券を購入(4550円)。

松本~上高地 往復券
図10: 松本~上高地 往復券

バス乗り場にはすでに10人程度の人が待っていました。

ザックが並ぶ上高地行きバス乗り場
図11: ザックが並ぶ上高地行きバス乗り場

10分前にバスに乗車。05:30松本バスターミナル発。

上高地行き(直通)バス
図12: 上高地行き(直通)バス

06:57上高地バスターミナル着。

上高地バスターミナル
図13: 上高地バスターミナル

上高地BT~横尾

朝食としておにぎりを一つつまんでから07:03出発。上高地~横尾は6月にも歩いた道です。

おにぎり
図14: おにぎり
出発!
図15: 出発!

河童橋付近。梓川は増水して濁っています。

河童橋までの道
図16: 河童橋までの道
河童橋
図17: 河童橋
増水して濁った梓川
図18: 増水して濁った梓川

雨は最初気にならない程度でしたが次第に強くなってきました。 しかたないので明神館でザックカバーとレインウェアを装着。

明神館
図19: 明神館

徳沢着。小腹が空いたのでおにぎりを一つ。

徳沢
図20: 徳沢

09:25 横尾着。着く前に雨は上がりました。

横尾
図21: 横尾

上高地バスターミナルから2時間22分。

上高地バスターミナル 07:03→(5分)→07:08 河童橋 07:08→(35分)→07:43 明神館 07:48→(45分)→08:33 徳沢 08:39→(46分)→09:25 横尾

横尾~本谷橋

横尾の水場でペットボトルに水を補充。少し休憩してから09:33出発。ここから先は初めて。ドキドキわくわくです。

横尾大橋
図22: 横尾大橋
横尾大橋を渡る
図23: 横尾大橋を渡る

平坦な林の中を進んでいきます。

横尾~本谷橋(平らな林)
図24: 横尾~本谷橋(平らな林)
横尾~本谷橋(岩小屋跡付近)
図25: 横尾~本谷橋(岩小屋跡付近)
横尾~本谷橋(林の中の青空)
図26: 横尾~本谷橋(林の中の青空)

所々登るところもありますが、ほぼ平坦で岩も少なく歩きやすい道です。

横尾~本谷橋(最初の階段)
図27: 横尾~本谷橋(最初の階段)
横尾~本谷橋(左手に見える景色
図28: 横尾~本谷橋(左手に見える景色
横尾~本谷橋(歩きやすい道)
図29: 横尾~本谷橋(歩きやすい道)
横尾~本谷橋(撮影する人々)
図30: 横尾~本谷橋(撮影する人々)

1時間足らずで本谷橋が見えてきました。

本谷橋 左岸 涸沢まで2.4km 横尾まで2.8km
図31: 本谷橋 左岸 涸沢まで2.4km 横尾まで2.8km

10:24本谷橋着。横尾から51分。川は増水しています。

本谷橋と増水した水流に飲まれている小さな橋
図32: 本谷橋と増水した水流に飲まれている小さな橋

渡った先で少し休憩して10:28発。

本谷橋を渡ったところの川沿い
図33: 本谷橋を渡ったところの川沿い

本谷橋~涸沢

本谷橋を越えるとすぐに登りが始まります。

本谷橋近くの岩階段
図34: 本谷橋近くの岩階段

ここから涸沢まではコンスタントにずっと登りが続きます。 とはいえ白馬大池に行った後ではかなり歩きやすい道だと感じました。

綺麗に組まれた岩階段
図35: 綺麗に組まれた岩階段

岩で階段が作られていますが、段差が非常に小さくよじ登るような所は一切ありません。

淡々と登りが続く
図36: 淡々と登りが続く
谷間の景色
図37: 谷間の景色
曲がり角が見えてきた
図38: 曲がり角が見えてきた
曲がり角
図39: 曲がり角

坂の後半は景色もかなり良くなります。

見晴らしの良いガレ場
図40: 見晴らしの良いガレ場
振り返って見える本沢
図41: 振り返って見える本沢

この辺りからの紅葉が非常に綺麗でした。

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勢いよく流れている沢、カラフルな木々、切り立った山々。美しすぎる風景に何度も写真を撮らずにはいられません。

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涸沢の分岐。

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ここまでくればゴールはもう目の前です。どちらから行っても大丈夫ですが、テント場へ直接出るのは涸沢小屋の方。

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すぐにテント場の一番下の端に出ます。正面(右手)に見えるのが涸沢小屋、左手にテント場の受付があります。

テント場下部から見たテント場
図42: テント場下部から見たテント場
受付(左)と涸沢小屋(右)
図43: 受付(左)と涸沢小屋(右)

11:51 涸沢テント場(国設涸沢野営場)受付着。

本谷橋から1時間23分、横尾から2時間18分、上高地BTから4時間48分でした。頑張った!

横尾 09:33→(51分)→10:24 本谷橋 10:28→(1時間23分)→11:51 涸沢テント場

涸沢ってこんな所

涸沢全景
図44: 涸沢全景

受付の前にテントを設営。整地された場所ならコンパネは不要

扉の前の張り紙を見ると受付は14:30からとのこと(日によって異なるようです)。 「設営してお待ちください」と書いてあるので早速設営場所を探しました。

涸沢テント場受付
図45: 涸沢テント場受付

涸沢のテント場は岩だらけと聞いて心配していたのですが実際に見てみると整地された場所(大きな岩が取り除かれて平らになっている場所)が沢山ありました。 テント場は斜面に広がっていて、斜度がきつい下の方では一部段々畑のようになっていました。 かなり端の方まで整地された場所があるので、受付の近くが埋まっているからと言って諦めずに探してみましょう。

整地された場所の数々(涸沢小屋方面からヒュッテ方面へ撮影)
図46: 整地された場所の数々(涸沢小屋方面からヒュッテ方面へ撮影)

大きな板(コンパネ)をレンタルしていますが、整地された場所なら不要だと思います。 逆に整地されていない場所に張りたい(張らざるを得ない)場合はコンパネが無いとつらいと思います。 コンパネは受付建物の前に積まれているので設営時に持っていき、後でレンタル料を支払えばOKです。 混んでいるときは早々に無くなってしまうので、できるだけ早く到着して設営を済ませたいところです。

レンタルコンパネ 1泊500円
図47: レンタルコンパネ 1泊500円

この日は台風通過直後のせいかテント場は空いていて場所は選び放題でした。 どこにしようか迷いましたが、中央の道から二段下にある整地された場所にしました。あまり道に近いと通行人が気になりますし、遠いと不便ですので。

設営場所
図48: 設営場所
設営中
図49: 設営中

やや風が強くテントが横倒しになる一幕もありましたが無事設営完了。

設営完了!
図50: 設営完了!

テントから見える景色はこのようになっています。

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とっても便利な涸沢ヒュッテ

荷物を整理してから周辺を散策しました。

まずテント場のすぐ隣にあるのが涸沢ヒュッテ

涸沢パノラマ売店
図51: 涸沢パノラマ売店

ここのパノラマ売店が素晴らしいのです。絶景を目の前に飲食が出来ます。朝5時くらいから営業しているので、朝食にラーメンやカレー等を食べることも出来ます。おでんは仕込みがあるので9時くらいからのようです。カップ麺やパン、スナック菓子も売っていました。

涸沢パノラマ売店 メニュー
図52: 涸沢パノラマ売店 メニュー

早速おでんを頂きました。一つ100円(たまごだけ200円)。がんも、ちくわ、さつまあげ3種類で300円。うーん出汁が甘めで美味しい!

涸沢ヒュッテのおでん(がんも、ちくわ、さつまあげで300円)
図53: 涸沢ヒュッテのおでん(がんも、ちくわ、さつまあげで300円)

眺めも最高です。

涸沢ヒュッテから眺めるテント場と涸沢小屋方面
図54: 涸沢ヒュッテから眺めるテント場と涸沢小屋方面

携帯電話(ドコモ)の電波はこのテラスの上からのみ入りました。下の方へ吹き抜けになっているところに近づくとアンテナが立つので、小屋の中から漏れ出ているのを拾っているのでしょうか? 通信は安定せず、画像をアップロードするのも一苦労でした。

水場と公衆トイレもあります。

涸沢ヒュッテ水場
図55: 涸沢ヒュッテ水場
涸沢ヒュッテ公衆トイレ
図56: 涸沢ヒュッテ公衆トイレ
涸沢ヒュッテ公衆トイレ チップ入れ
図57: 涸沢ヒュッテ公衆トイレ チップ入れ

北穂高岳に近い涸沢小屋

涸沢ヒュッテからテント場を挟んで反対側にあるのが涸沢小屋です。

北穂高岳を背にする涸沢小屋と紅葉
図58: 北穂高岳を背にする涸沢小屋と紅葉
涸沢小屋のテラス
図59: 涸沢小屋のテラス

テント場からだと涸沢ヒュッテよりほんの少しだけ遠いですが、こちらも売店や公衆トイレが利用出来ます。

涸沢小屋公衆トイレ
図60: 涸沢小屋公衆トイレ
涸沢小屋売店メニュー
図61: 涸沢小屋売店メニュー

少々冷えてきたのでもつ煮(800円)を頂きました。うーん、温まる~。

涸沢小屋のもつ煮(800円)
図62: 涸沢小屋のもつ煮(800円)

カールの上部側(奥穂高岳方面)を散策

少しだけカールの上の方向へ行ってみました。大きな岩だらけで少し移動するのも一苦労でした。

上の方からの眺め(涸沢小屋方面)
図63: 上の方からの眺め(涸沢小屋方面)
上の方からの眺め(下の方へ)
図64: 上の方からの眺め(下の方へ)

池やヘリポートなんかもありました。

池
図65:
ヘリポート
図66: ヘリポート

テント場受付

そうこうするうちに14:30を過ぎていたのでテント場の受付へ。

キャンプ場利用料 1泊大人1000円 小人500円
図67: キャンプ場利用料 1泊大人1000円 小人500円

キャンプ届に必要事項を記入して料金を支払うと設営許可証と領収書を渡されます。

キャンプ届
図68: キャンプ届
テント設営許可証
図69: テント設営許可証

許可証はテントの見えるところに取り付けて、帰るときに返却します。

夕食

夕食はおにぎりの残りとフリーズドライの豚汁。

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夜のテント場

テントの明かりも綺麗と聞いていたので撮影してみました。とはいえこの日はこの時期にしては本当にテントが少なかったみたいです。

夜のテント場
図70: 夜のテント場
夜のテント場
図71: 夜のテント場

星も一瞬だけ見えましたが、すぐに雲に覆われてしまいました。

テント場からの星空
図72: テント場からの星空

この日は風が非常に強く、寝ている間もテントが強く煽られて何度も起きてしまいました。フライシートの辺側を引っ張るペグが何度も抜けてカランカランと音がしたので、その都度外に出て直したりしました。

気温もかなり低く手袋とマフラーが欲しくなるほどでしたが、寝袋は例によってモンベルダウンハガー800の#2(リミット温度-6度、コンフォート温度0度)なのでくるまっている分にはそれほど寒くありませんでした。まさに涸沢に行くためにこの寝袋を選んだのです。

2日目

モルゲンロート

朝5時頃起床。風はまだ吹いていますが大分弱くなりました。なぜかフライシートは全然結露していませんでした。強い風に吹かれたせいでしょうか?

山に囲まれた涸沢では日の出時刻になっても日が差すことはありません。

10月2日 朝5時16分のテント場
図73: 10月2日 朝5時16分のテント場
10月2日 朝 テント場中央の道
図74: 10月2日 朝 テント場中央の道
10月2日 朝 テント場受付付近から涸沢小屋方面
図75: 10月2日 朝 テント場受付付近から涸沢小屋方面
10月2日 朝 涸沢ヒュッテからの景色
図76: 10月2日 朝 涸沢ヒュッテからの景色
10月2日 朝 涸沢ヒュッテからの景色
図77: 10月2日 朝 涸沢ヒュッテからの景色

涸沢ヒュッテではモルゲンロートを見ようと沢山の人が集まります。

涸沢ヒュッテ(パノラマ売店)のテラスに集まった人々
図78: 涸沢ヒュッテ(パノラマ売店)のテラスに集まった人々

5時40分頃、山の上に赤い帯が広がり始めました。

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この日は雲が多く全体が赤く染まることはありませんでした。

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06:19 朝食は昨日コンビニで買ったパンとドーナツ。

朝食のパンとスープ
図79: 朝食のパンとスープ

涸沢テント場で過ごす一日

帰るのは明日にして今日はテント場でゆっくり過ごすことにします。

とはいえ何もすることがないので、この日も周辺をぶらぶら散策してみることにしました。

テント場から眺めるカール
図80: テント場から眺めるカール
赤い実をつけ紅葉するナナカマド
図81: 赤い実をつけ紅葉するナナカマド
下山方向
図82: 下山方向
涸沢ヒュッテ下のパノラマコース入口
図83: 涸沢ヒュッテ下のパノラマコース入口

涸沢ヒュッテの下にパノラマコースと書いてありました。上級者向けなので初心者は入らないようにと注意書きがありましたが、少しだけ先に進むと涸沢一帯が見渡せる場所がありました。

パノラマコースから見た涸沢全体
図84: パノラマコースから見た涸沢全体

それ以上は進まずヒュッテに戻りました。

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涸沢小屋のすぐ下辺りを散策。涸沢小屋の横を水が勢いよく流れているのですが、その行き着く先が今ひとつよく分かりません。できるだけ辿ってみたのですが、植物が覆い茂っているところで消えています。おそらく岩だらけの地面に吸い込まれて地下水になっているのだと思いますが……。

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再びヒュッテの方へ。

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11時頃。お腹がすいたので涸沢ヒュッテでラーメン(1000円)を食べました。コーンが良いアクセントになってますね。

涸沢ヒュッテのラーメン(1000円)
図85: 涸沢ヒュッテのラーメン(1000円)

テントに戻って一休み。

テント付近
図86: テント付近

テントの入口を全開にしてみると寝そべりながらでも良い景色が拝めます。ちなみに虫は全くいないというわけではありませんが、それほど多くはありません。

テントの中からの眺め
図87: テントの中からの眺め

横になっているうちに少しだけウトウト。

また涸沢ヒュッテに行ってインターネット接続を試みたり、おでんセット(全部入り700円)を食べたり。

涸沢ヒュッテのおでんセット(6種類全部入り700円)
図88: 涸沢ヒュッテのおでんセット(6種類全部入り700円)

午後2時頃。気がつけばテント場はすでに暗くなっていました。カール上部の山の裏に太陽が隠れてしまうため、太陽が差している時間はとても短いです。

10月3日 14時05分 日が落ちたテント場
図89: 10月3日 14時05分 日が落ちたテント場

登山客も続々到着。昨日よりもかなり人もテントも多いです。

賑わう涸沢ヒュッテ パノラマ売店
図90: 賑わう涸沢ヒュッテ パノラマ売店
昨日よりも混んでいるテント場
図91: 昨日よりも混んでいるテント場

受付時間は昨日よりもやや早く、コンパネも早々に無くなっていました。

16時頃すでにコンパネなし
図92: 16時頃すでにコンパネなし
整地されている場所に空きあり
図93: 整地されている場所に空きあり
薄暗くなったテント場
図94: 薄暗くなったテント場

そして日も暮れて18時頃夕食。暗い中ヘッドランプをつけてアルファ米とレトルトカレー、フリーズドライのなめこの味噌汁。

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昨日より密度が上がった夜のテント場。

テント場の夜景
図95: テント場の夜景
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一度寝て深夜0時頃起床。今日は昨日と打って変わってほとんど風がありません。寒いことには変わりませんが。

星が見えたので撮影に行こうと思ったら……

涸沢ヒュッテからの星空
図96: 涸沢ヒュッテからの星空

すぐに雲が出て見えなくなってしまいました。

雲の多い月夜
図97: 雲の多い月夜

3日目

2回目のモルゲンロート

朝5時頃起床。

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朝5時すでに営業している売店
図98: 朝5時すでに営業している売店
少し明るくなってきたテント場
図99: 少し明るくなってきたテント場

この日は山の近くに雲はありませんでしたが、太陽側に雲があるのか時間になっても薄ら明るくなるだけ。

10月3日 5時48分 山頂が薄く照らされる
図100: 10月3日 5時48分 山頂が薄く照らされる

少し経ってから急に光が強くなりました。

10月3日 5時50分 山頂が急に明るく照らされる
図101: 10月3日 5時50分 山頂が急に明るく照らされる

朝食

6時過ぎくらいまで見てからテント場に戻って朝食にしました。

カップヌードルリフィルだけ。

カップヌードルリフィル作成中
図102: カップヌードルリフィル作成中

テントの片付け

今朝はテントがかなり結露していました。ぐっしょりです。やはり風が無かったせいでしょうか?

結露してフライがインナーにべったり張り付いているテント
図103: 結露してフライがインナーにべったり張り付いているテント

今日はバスの時刻に間に合わせる必要があるのであまりゆっくりは出来ません。日が差すまで待っていられないので、最低限の水分を拭き取って軽く乾かしてから畳みました。

撤収完了7:37(ちょうど日が差してきたテント場)
図104: 撤収完了7:37(ちょうど日が差してきたテント場)

許可証を受付前のボックスに返却してテント場を後にしました。

許可証返却箱
図105: 許可証返却箱

下山

涸沢ヒュッテで水を汲んでから07:50下山開始。

涸沢ヒュッテ下山開始
図106: 涸沢ヒュッテ下山開始

涸沢ヒュッテの少し下くらいの紅葉が綺麗です。明るさに差がありすぎるせいかうまく撮影出来ませんでしたが。

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気がつくと沢に水が流れていません。登りの時は結構流れていたのですが。

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本谷橋へ向かう途中、何人もの人を追い越し、また、すれ違いました。

団体とのすれ違い待ち
図107: 団体とのすれ違い待ち

所々すれ違えない場所で渋滞発生。

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特に本谷橋の手前は待たされました。

本谷橋直前の渋滞
図108: 本谷橋直前の渋滞
本谷橋直前の渋滞
図109: 本谷橋直前の渋滞

今日の本谷橋付近は1日目に比べて水量が減り下の道も通れるようになっていました。

水量が減って通行出来る本谷橋下の小さな橋
図110: 水量が減って通行出来る本谷橋下の小さな橋

本谷橋から先も所々団体の列を追い越すのに苦労しました。

本谷橋~横尾は平坦な道多し
図111: 本谷橋~横尾は平坦な道多し
見えてきた横尾大橋
図112: 見えてきた横尾大橋
横尾大橋着
図113: 横尾大橋着

09:50横尾着。今日は登山者が沢山います。ほとんど休まずサッサと先へ。

10月3日 9時50分の横尾
図114: 10月3日 9時50分の横尾

新村橋付近でサルの群れに遭遇。

サルの親子
図115: サルの親子

10:40徳沢着。うー、足が痛い。少し休憩。

徳沢園
図116: 徳沢園

徳沢園の食堂でコーヒーソフト(500円)。シナモンが良いアクセントです。体は冷えますが。

テラスでコーヒーソフト
図117: テラスでコーヒーソフト

10:57徳沢発。徳沢公衆トイレに寄ってから先へ。

11:41明神館通過。

明神館
図118: 明神館

小梨平キャンプ場の中を通って川沿いを通り。

小梨平キャンプ場から見える梓川
図119: 小梨平キャンプ場から見える梓川
小梨平キャンプ場から見える梓川
図120: 小梨平キャンプ場から見える梓川

12:20河童橋着。

河童橋
図121: 河童橋

水の濁りも消えていました。

濁っていない梓川
図122: 濁っていない梓川

涸沢テント場 07:41→07:49 涸沢ヒュッテ 07:50→(1時間12分)→09:02 本谷橋 09:07→(43分)→09:50 横尾 09:55→(45分)→10:40 徳沢 10:57→(44分)→11:41 明神館 11:41→(39分)→12:20 河童橋

テント場から4時間39分でした。

昼食~帰宅

12:26~12:57 河童食堂で山賊定食。

河童食堂
図123: 河童食堂
河童食堂入口メニュー
図124: 河童食堂入口メニュー

高いけどパリパリで美味しい!

山賊定食(1680円)
図125: 山賊定食(1680円)

13時前に出て、バスの時刻までベンチで梓川を眺めながら時間を潰しました。

梓川
図126: 梓川

14時前に上高地バスターミナルへ。

上高地バスターミナル
図127: 上高地バスターミナル

一昨日出発前にもらっておいた整理券番号は1。見事予定通りです。

乗車券と整理券
図128: 乗車券と整理券

整理券番号順に呼ばれてバスに乗車。

14:30上高地バスターミナル発。

14:30発新島々行きバス
図129: 14:30発新島々行きバス

15:32新島々駅着。電車に乗り換えます。

新島々駅
図130: 新島々駅

16:04新島々駅発。

16:33松本駅着。

松本駅前
図131: 松本駅前

予約したバスまで少し時間があるのでバスターミナルがある建物のカフェ・ド・クリエで休憩。

17:08バス乗り場へ。すぐにバスがやってきて乗車。

17:20発バスタ新宿行きバス
図132: 17:20発バスタ新宿行きバス

17:20松本バスターミナル発。

20:14中央道日野着。多摩モノレール甲州街道駅まで歩き、そこから帰宅しました。

中央道日野(上り)バス停
図133: 中央道日野(上り)バス停

感想

涸沢には「この景色卑怯だろ!」と言いたくなるようなスポットがあちこちに転がっていました。

紅葉だけなら日本にはもっと派手なところは沢山あるかもしれません。 しかし元々このカールが持つ美しさと組み合わさることで特別な風景を生み出しているのだと思います。 また、平地ではまだまだ紅葉が遠いこの時期に見られるというのもお得感があります。 重い荷物を背負って片道5時間歩くのは楽ではありませんでしたがその価値は十分ありました。

長い行程でしたが登山道は思ったよりも歩きやすかったです。 横尾までは道幅も広いですし、横尾~本谷橋もまだ十分広く雰囲気もそれまでの延長線上といった感じです。 問題の本谷橋~涸沢ですが、足下にある岩と岩の段差が非常に低く組まれているのが印象的でした(先日白馬大池(白馬乗鞍岳)に行った直後だから余計にそう感じるのかもしれません)。 特に難所も無く斜度も極端にキツくなるような場所も無く一定のペースで登っていけます。 人気のスポットだけあってよく手入れされているのだと思います。 何より後半の景色が素晴らしく疲れなど吹っ飛んでしまいました。 ただ、下山の日は人(団体)が多く渋滞でイライラさせられる場面はありました。

一生に一度と言わずまた来たいところですが先のことは分かりません。 穂高岳にも登ってみたいですが、もう少し色々調べてみる必要がありそうです。

登山ルートまとめ

登り

上高地バスターミナル 07:03→(5分)→07:08 河童橋 07:08→(35分)→07:43 明神館 07:48→(45分)→08:33 徳沢 08:39→(46分)→09:25 横尾 09:33→(51分)→10:24 本谷橋 10:28→1(時間23分)→11:51 涸沢テント場

上高地バスターミナル→涸沢テント場 4時間48分

下り

涸沢テント場 07:41→07:49 涸沢ヒュッテ 07:50→(1時間12分)→09:02 本谷橋 09:07→(43分)→09:50 横尾 09:55→(45分)→10:40 徳沢 10:57→(44分)→11:41 明神館 11:41→(39分)→12:20 河童橋

涸沢テント場→河童橋 4時間39分

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“台風一過! 紅葉を見にテント担いで涸沢へ” への7件の返信

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