2019年7月29日~30日、志賀高原へ行ってきました。石の湯ロッジでホタルを見るのが目的でしたがついでに横手山にも足を伸ばしました。山歩き無し。長い梅雨ですっかり体力が衰えてしまった私にはぴったりの楽々絶景旅行でした。
7年前
志賀高原へは7年前にも訪れました。そのときは東館山ゴンドラリフトに乗ったり池巡りコースを歩いたりしました。東館山の高山植物、エメラルドグリーンに輝く大沼池、美しい四十八池の湿原などはとても印象に残っています。
そのときはホテル志賀サンバレーに泊まったのですが、チェックインの時にホタルを見に行きませんかと言われ、8月中旬にホタル?? と驚いた私はすぐに参加を申し出ました。 夜、真っ暗な道を走るマイクロバスで連れて行かれた先では沢山の蛍が飛んでいました。 こんなに沢山のホタルは見たことがなく、ついつい長居して同行の人たちを待たせてしまったほどでした。
帰ってから調べてみると志賀高原は日本最高所にあるゲンジボタルの生息地らしいです。特に石の湯というところにあるゲンジボタルは国の天然記念物に指定されているとか。夜連れて行かれたのはそこなのでしょうか?
そして今年の6月。ひょんなことからホタルの話題を目にした私はこのときのことを思い出し、また見に行きたいなと石の湯ロッジに予約を入れたのでした。
また、前回は行けなかった横手山・渋峠方面にも足を伸ばそうと計画しました。
旅程
7/29(月)
バスタ新宿 07:55発(定刻) ↓ 京王バス 3時間54分 2800円(往復割引) 11:49着(11分遅れ 11:38着予定) 長野バス停 11:50発 ↓ 徒歩5分 11:55着 そば八 : 昼そば907円 11:27発 ↓ 徒歩4分 12:31着 長野電鉄 長野駅 : ながでん鉄道・バス2DAYフリーきっぷ 3200円 13:02発(定刻) ↓ 長野電鉄 特急ゆけむり 44分 13:46着(定刻) 湯田中駅 14:00発(定刻) ↓ 長電バス 渋峠行き 43分 14:43着(4分遅れ 14:39予定) 平床バス停 14:45発 ↓ 徒歩 12分 14:57着 石の湯ロッジ 18:30夕食 19:30~ ホタル、星空鑑賞
7/30(火)
07:30 朝食 石の湯ロッジ 08:16発 ↓ 送迎バス 08:18着 平床バス停 ↓ 徒歩2分 平床大噴泉 ↓ 徒歩2分 08:28着 平床バス停 08:51発(3分遅れ 08:48発予定) ↓ 09:06着(2分遅れ 09:04着予定) のぞきバス停 ↓ 徒歩0分 09:10着 横手山スカイレーター乗り場 : 周遊券1300円 09:11発 ↓ 横手山スカイレーター 7分 09:18着 09:22発 ↓ 横手山スカイペア(リフト) 7分 09:29着 横手山展望台(2307満天ビューテラス) 09:36発 ↓ 徒歩 09:43着 横手山山頂標識 ↓ 徒歩 09:48着 横手山神社 09:51発 ↓ 徒歩 10:03着 横手山ヒュッテ : コーヒー450円、カスタードパン300円 10:43発 ↓ 徒歩 10:55発 ↓ 渋峠ロマンスリフト 10:11着 ↓ 徒歩 11:15着 渋峠バス停 11:20発(定刻) ↓ 長電バス 志賀高原山の駅行き 11:47着(定刻) 志賀高原山の駅 11:51発(定刻) ↓ 長電バス 湯田中行き 12:16着(5分早い 12:21着予定) 湯田中駅 12:31発(定刻) ↓ 長野電鉄 特急 13:15着(1分早い 13:16着予定) 長野電鉄 長野駅 ↓ 徒歩 13:18着 らぁめん みそ家 : 味噌らぁめん 670円 13:35発 ↓ 徒歩 ファミリーマート : お茶 ↓ 徒歩 長野駅バス停 14:00発(定刻) ↓ 京王バス 2800円(往復割引) 18:08着(27分遅れ 17:41着予定) バスタ新宿
新宿-長野 高速バス
今回は新宿-長野間の高速バスを利用することにしました。新幹線は高いので。
調べたところ東京-長野の高速バスはWILLER EXPRESS、京王バス、昌栄交通が運行しているようです。昌栄交通は比較的安いですが池袋発着。WILLER(2500円)もありましたが使い慣れている京王バスで行くことにしました。往復割引だと片道2800円。クレジットカード払いだと2740円。highwaybus.comで予約、決済しました。
そして当日朝、電車でバスタ新宿まで行きました。
バスは3列シート。便(時間)によって4列だったり3列だったりするようです。
07:55定刻通りバスタ新宿発。
横川SAで20分弱くらい休憩。
11:49長野駅着(11分遅れ)。アルピコ交通の長野駅前総合案内所の前に到着しました。バスタ新宿から3時間54分でした。
昼そば
ちょうどお昼時。電車まで少し時間があるのでお昼ご飯にしました。
平日ランチタイムの駅前でよりどりみどりですが、長野に来たのでそばでも食べてみましょうか。駅近くで評価の高かったそば八というお店に行きました。
昼そば907円(税込み)。
サラダ。
揚げたての天ぷらを次から次へ皿の上に乗せていきます。
そしてそば。
揚げたての天ぷらが美味しく、パリッとしたそば。そばつゆも鰹節が効いていました。
「ながでん鉄道・バス2DAYフリーきっぷ」を購入
食べ終わったら駅へ。地下鉄の入口のようなところを降りると長野電鉄の長野駅があります。
一番右の窓口で切符を購入。 今回は長野電鉄と長電バスが乗り放題になる「ながでん鉄道・バス2DAYフリーきっぷ」を購入しました。
各種乗車券 | 鉄道・駅の情報 | 快適生活サポート事業グループ ながでんグループ
価格は大人3200円。志賀高原方面へは普通だと片道2000円、往復4000円は最低でもかかります。一番奥にある渋峠までだと片道2600円くらいかかります。それが2日間乗り降り自由で3200円のみ。それだけでも圧倒的にお得なのが分かります。
その上乗り降りするときにはこのきっぷを見せるだけ。料金を調べたり小銭を用意する煩わしさもありません。
特急電車も追加料金無し(通常は+100円)、急行バス(長野から志賀高原まで直通)にも乗れるので安心して好きな時間の電車・バスに乗れます。
志賀高原方面の路線構造
それで長野から志賀高原へはどうやって行ったら良いのでしょうか。
長野から志賀高原方面の電車・バスは概ね次のような構造になっています。
長野から志賀高原エリアに行くには電車と路線バスを乗り継ぐか、または急行バスを使います。どちらが良いかは時間帯によります。急行バスは乗り換え無しで目的地まで行けますが時間帯が合わなければ諦めて電車で行くよりありません。
志賀高原山の駅で路線が二方向に分かれます。乗車しているバスの行先によっては乗り換えが必要です。このバス停では乗り継ぎのための待ち合わせが数多く設定されているのであまり待たずに済む場合が多そうです。
長野~湯田中~平床~石の湯ロッジ
目的地は石の湯ロッジの最寄りとなる平床バス停、到着時刻はチェックインの15時くらい。となると電車で湯田中、湯田中から渋峠行きの路線バスを使うのが良さそうです。
13:02長野駅発。
13:46湯田中駅着。
駅を出ると目の前に渋峠行きが止まっていました。念のため窓口で確認してから乗車。
14:00湯田中駅発。
温泉街を抜けると山岳路線に入りぐんぐん標高を上げていきます。
志賀高原山の駅で数分停車。ここから渋峠方面へ。
14:43平床バス停着。ここから石の湯までは徒歩10分ちょっと。呼べば石の湯ロッジの方が迎えに来てくれたらしいのですが、それほどの距離でもないので歩きました。
ホタル公園案内図と普通車駐車場。乗用車で来た場合はここで降りて歩いて行くみたいです。
あ、この看板とトイレ見覚えがある! やっぱり前に来たのはここでした。
色々と禁止事項があるのでホタル見学の際は注意しましょう。ホタルを保全するためにかなり苦労しているようです。
石の湯ロッジが見えてきました。
坂を下って右がホタル生息地、左が石の湯ロッジ。
14:57石の湯ロッジに到着しました。
石の湯ロッジとホタル生息地
チェックイン。
部屋は2階一番手前の和室。
部屋はやや暑め。基本的にこの辺りの宿には冷房がないので風が通らないと日中は暑くなります。
外に出て散歩。風が涼しい。
暗くなる前に下見。ホタルの生息地はそれほど大きくはありません。サッサと歩いてしまえば一周10分もかからないと思います。
部屋に戻ってお風呂に行って汗を流して、部屋に戻ったらまた汗をかいたので外で涼んで、なんてことをしながら夕食を待ちました。
夕食
18:30から夕食。コース料理とビュッフェの組み合わせでした。とっても美味しかったですよ。
ホタルと星と
食べ終わってから外へ。
19時過ぎのまだ明るいうちはホタルもそれほど飛んでいません。川の奥の暗がりにチラホラ見える程度。
19:30~20時と暗くなっていくにつれて少しずつあちこちで見えるようになってきました。それでも歩き回って見えたのは数十匹程度でしょうか。以前来たときは数百匹程度(石の湯の記録によれば232匹)はいたと思うので、それよりは少ないと思います。今年は気温が上がらずようやく梅雨が明けたところなのでまだまだこれからなのかもしれません。
それではここでホタルの写真を……といきたいところですが、残念ながらこの生息地は撮影禁止。スマホやライトなど光が出る物は一切禁止ですし、三脚を使った撮影も暗がりの中では危なそうです。ただ、8月1日からは一部の時間帯で制限付きで写真撮影が許可されるとのこと。うーん、やはり来るのが少し早すぎたか。
石の湯ロッジの敷地内であれば撮影してもよいとのことだったので狙いを駐車場での星空撮影に切り替えました。
最初は曇り空でほとんど星は見えませんでしたが、次第に雲が薄くなって天の川も見えるようになりました。
肉眼だとうっすらと見える程度ですがカメラだと良く写ります。
時々一匹で迷い込んでくるホタルがいたのでその都度撮影を試みたのですが、思ったよりすばしっこくすぐにフレームの外に出てしまうので無理でした。
唯一撮れたのはこれ。右下に映り込んでいる緑の線はたぶんホタルだと思います。
ゆっくり明滅を繰り返しながら飛んでいきます。
朝の散歩
朝食
07:30朝食。サラダと卵料理とパン。ビュッフェでお茶漬けやおかゆ、各種ジャムや飲み物あり。
食べ終わったら早々とチェックアウト。
平床~のぞきバス停
ちょうど他のお客さんを硯川の登山口まで送っていくというので一緒に平床バス停まで乗せていってもらうことに。
8:15石の湯ロッジを出発。
すぐに平床に到着。バスの時間は8:48なので近くにある平床大噴泉へ。バス停から歩いて1~2分ほど。勢いよく蒸気が噴き出していました。
道ばたにはアザミやニッコウキスゲなどが咲いていたので暇つぶしに撮影。
08:51渋峠行きのバスに乗車。
バスは坂道をぐんぐん登っていきます。
横手山
09:06のぞきバス停着。
すでに良い景色。
右に写っているのがバス停。左がスカイレーターです。
ニッコウキスゲが咲いています。
片道800円、周遊券1300円。山頂へ行ってリフトで渋峠へ降りたいと言ったら周遊券が必要と言われました。片道は山頂までだそうです。
09:11発。スカイレーターはエスカレーターと呼んで良いのでしょうか? 階段(段差)のないベルトコンベア状です。動く手すりはあります。
09:18スカイレーターの上に到着。下から7分ほど。ここから上はスカイリフトです。
あ、これ栂池パノラマウェイで見たやつだ。なんだっけ??
09:22発。リフトは急勾配をぐんぐん登っていきます。
振り返るとうひゃー!!
09:22山頂駅着。
上に展望台があるようなので登ってみました。
なかなかの見晴らし。雲が無ければもっと遠くの山々も見えるらしいです。
展望台の外に出てみます。
横手山の紹介。
トンボがスマートフォンに着地。慌てて別のカメラで撮影。
横手山の山頂はとても広々しています。どこがピークなのか今ひとつ分かりません。
山頂標識。渋峠側のリフトの近くにありました。
リフトの右側に神社への入口が。
渋峠と神社の分岐。渋峠まで歩いて降りられるようです。
横手山神社。小さな祠と三角点があります。
戻ります。
リフトとリフトの間くらいにあるのが横手山頂ヒュッテ。
ここには有名な雲上のパン屋さんがあります。
飲み物や食事は自動販売機でチケットを買います。 パンは別途レジで会計。
お昼にはまだ早いのでコーヒー(450円)とカスタードパン(300円)。
40分ほどのんびりして外へ。
ヒュッテの前には白線で行き先案内がありました。のぞきまで1.5km、四十八池まで6kmと書いてあります。
創業者でしょうか?
トンボが非常に多いです。
10:55渋峠ロマンスリフト。
こちらのリフトは緩やかです。これなら時間があれば歩いて降りるのもいいかなー。
後ろ(山頂側)を見ると綺麗な青空。
前(渋峠側)を見るとどんよりした雲が。
11:11リフトの下に到着。16分程度かかりました。
渋峠と言えば国道最高地点として有名です。実際の最高地点はここより少し南に行ったところにあるようです。思ったより時間がギリギリだったので今回は諦めてバス停へ。
11:15渋峠バス停着。
現在の気温20度。さすがに涼しい。
帰宅
11:20渋峠バス停発。
それにしても凄いところに道を作るもんですよね。
11:47志賀高原山の駅着。いったん降りて湯田中行きを待ちます。
湯田中行きに乗車。
11:51志賀高原山の駅発。
12:16湯田中駅着。
12:31湯田中駅発。
13:15長野駅着。さすがに下界は暑い!
13:18~13:35。お昼ご飯は近くのラーメン屋。信州味噌を使った味噌ラーメンらしいです。暑いのに。
近くのファミリーマートでお茶を購入してからバス停へ。バス停は到着したときと同じアルピコ交通の案内所の前です。
13:52バスが到着したので乗車。
14:00長野駅発。
練馬~新宿はいつも通り渋滞。
18:08バスタ新宿着。27分遅れでした。
感想
前に来たときほどホタルが見られなかったのは残念でした。前に来たときは偶然良い日に当たったのかもしれません。
新月近くを狙ったのでしっかり天の川も見られました。
遅れる梅雨明け、台風通過、天気予報が二転三転を繰り返していてどうなることかと思いましたがなんとか晴れてくれて良かったです。
志賀高原は冬はスキーで有名ですが、こういうところは夏はリフトやロープウェイで楽に高いところへ行けます。苦しい山歩きをせずに気楽に絶景を楽しみたい方に是非オススメしたいエリアです。
もちろん山歩きと組み合わせるとより素晴らしい景色が楽しめます。
石の湯ロッジがあるのは標高1600mくらいだそうで、冷房がないので日中室内は暑く避暑としては微妙かもしれませんが、室外に出て日光を避け風が当たれば十分涼しいです。横手山(2307m)まで行けば(日光を避ければ)文句なく涼しいです。
渋峠を越えた先には万座温泉(標高1800mの温泉地として有名)がありこちらも私オススメの避暑地ですが、草津白根山の火山警戒レベル2が続いており間にある白根火山バス停が使用不能。マイカーであっても付近の道路を通過出来るか微妙な状況が続いているようです。
もし警戒が解かれれば白根火山までバスで行って湯釜を見学してから万座や草津に立ち寄って帰るというのも魅力的なプランですが当面は難しそうです。
“志賀高原 石の湯ロッジでホタル鑑賞。ついでに横手山へ” への1件の返信