2022年9月25日(日)~26日(月)、岐阜県と長野県の間にある乗鞍岳へ行ってきました。
悪天候ばかりの2022年の夏。それならばとインドア趣味ばかりして運動もしなければ体力はどんどん落ちていくのが当たり前です。今年の夏は沢山北アルプスの山々に行くつもりでしたが、行けたのは針ノ木岳の一回だけ。夏ももう終わりですが、最後にどこでもいいから北アルプスに行きたい。手っ取り早く体力が無くても簡単に行けるところ。そう、私の大好きな乗鞍岳。多少天気が悪くたって構いません。死ぬまでに何度でも行きたい山です。
前回乗鞍岳に行ったのは2020年でした。
最も楽な3000m、乗鞍岳でリハビリ登山(乗鞍白雲荘泊) | やまころ旅ブログ
今回も乗鞍白雲荘に泊まって剣ヶ峰に行くのは同じです。それだけなら新しく記事にする必要はないと思ったのですが、今回は歩いて乗鞍高原まで下山したのでその部分を中心に紹介できればと思います。
アクセス
公共交通機関でのアクセス方法(交通手段)については前回の記事をご覧下さい。変わっているところと言えば細かい発着時刻と、運賃が値上げされていることくらいだと思います。前回旅行直前で崩落したスカイラインは昨年に復旧しましたが、今年9月にまた崩落してしまいました。今回もエコーラインで行くしかありません。
前回は高速バスで松本まで行って前泊してから畳平へ行きましたが、今回はいきなり当日中に畳平まで行こうと思います。幸い私の家からは昼頃に到着できます。
旅の様子
電車・バスを乗り継いで乗鞍岳畳平へ
2022年9月25日(日) 6:10 JR高尾駅にやってきました。

乗車するのは6:14発 中央本線 松本行き。松本まで乗り換え無しで行ける便利な列車です(松本9:35着)。各駅停車なので時間はかかりますが、あずさ1号(松本9:38着)とほぼ同じ時刻に松本に到着します。時間を潰す自信さえあればわざわざ特急に乗る必要はありません。
6:14高尾駅発。
外はどんよりした雲が広がっています。
韮崎駅。右前方に見える山々は八ヶ岳だと思います。

韮崎から少し先に進むと次第に青空が広がってきました。

左手に見えるあの特徴的な山は甲斐駒ヶ岳です。

素晴らしい車窓を眺めながらの電車旅。幸先の良い出だしとなりました。

09:35松本駅着。

いったん改札を出てすぐ右の券売機で乗鞍観光センターまでの往復切符(4120円/2022年現在)を購入。

往復切符と言っても片道料金2060円のぴったり2倍なので割引はありません。前回(2020年)は往復割引ありで3400円だったのでかなり値上がりしています。上高地へ行く便も往復割引が無くなったので、そういう方針なのかもしれません。
お城口の方にあるNew Daysで飲み物とお菓子を購入してから再び改札の中へ。
電車はすぐにやってきました。

アルピコ交通上高地線 新島々行き。3005-3006号車編成はイメージキャラクター「渕東(えんどう)なぎさ」が描かれた通称「なぎさTRAIN」。ヘッドマークは渕東なぎさデビュー10周年(第2弾)です。
天気の良い日曜日ということもあって乗客もそれなりにいます。

10:10松本駅発。

10:40新島々駅着。

乗鞍高原行きのバスに乗り換えます。

10:50 新島々駅発。

11:52 乗鞍高原観光センターバス停着。このバスはもう少し先の休暇村まで行きますが、畳平へ行く人は通常ここで切符を買ってから乗り換えることになっています。一部の経路検索サイト(アプリ)はこの先の休暇村やすずらん橋で乗り換えるように案内してくるので注意して下さい。

いつの間にか自動券売機が導入されていました。

券売機で片道切符(1650円/2022年現在)を購入。こちらも往復割引が廃止され数百円値上げされています。往復券(片道2枚)も買えましたが、今回は調子が良ければ歩いて降りたいなと考えていたのでとりあえず片道にしました。割引が無いので後からバスで降りることにしても損はありません。

既に停車していたバスに乗車。

11:57 乗鞍高原観光センターバス停発。
日曜日のお昼ということもあるのか自転車も数多く走っていました。後続の車両に無線で自転車の居場所を伝えながら走っていました。

向かいのバスは見慣れないなと思いましたが栄和交通のバスでした。栄和交通と言えば大弛峠(金峰山)や上日川峠(大菩薩峠)へ行ったときに利用したことがあります。応援に来てる?
バスの中からは所々紅葉も見られました。


12:51 乗鞍山頂(畳平)バス停着。

目の前の温度計は13℃を指していました。前回8月の朝に9℃、昼過ぎに12℃を指していたことを思えば、それほど低くはありません。

銀嶺荘の生姜焼き定食
お昼ご飯がまだなので、目の前にある銀嶺荘の2階へ。

乗鞍岳(畳平)での宿泊は、乗鞍山の宿 銀嶺荘(2,702mに宿泊)
券売機で食券を購入。注文。


数分で出てきたのがこちら。特製生姜焼き定食(1680円)!

生姜焼きに1680円なんてと思いながら肉を口に運ぶと……柔らかっ! ウマッ!!
Webサイトによれば「飛騨高山豚ロース生姜焼き定食」なのだとか。無駄に高いわけでは無さそうです。
美味しいご飯を堪能して外に出たのが13:15。

問題はこの後。剣ヶ峰までの往復はコースタイム約3時間ほど。行って帰ってくると16時過ぎになってしまうでしょう。というわけで先に宿にチェックインすることにしました。
乗鞍白雲荘にチェックイン
剣ヶ峰・富士見岳登山
13:30 乗鞍白雲荘発。
剣ヶ峰・富士見岳を巡るコースの詳細は前回の記事に書いたのでそちらをご覧下さい。
最も楽な3000m、乗鞍岳でリハビリ登山(乗鞍白雲荘泊) | やまころ旅ブログ
13:33 畳平の登山口。

秋ということもあってやはり少し寂しげですね。7~8月の方がみずみずしく鮮やかに感じます。
不消ヶ池。

降りてくる人たちと沢山すれ違います。今の時間から登る人はほとんどいません。

乗鞍岳はこの辺りの景色が一番綺麗たと思います。山頂から見える景色よりも、なだらかな山容そのものが魅力。


わずかに雪が残っています。あれは来年まで持ち越せるかもしれません。

13:56 肩の小屋通過。





今回は右から登ってみます。

14:34 剣ヶ峰着。畳平からちょうど1時間でした(コースタイム1時間30分)。
この辺りの景色も前回一杯載せたので今回はいいでしょう。
この時間は登ってくる人がほとんどいないので、しばらくすると山頂には誰も居なくなりました。その時に撮影したのがこちら。

またすぐに2~3名登ってきましたけど。
15:10 剣ヶ峰発。あまりゆっくりしていると夕食に間に合わなくなってしまいます。

太陽とは反対方向に雲が立ちこめているのでブロッケン現象が起きかけていました。

権現池に雲が映り込んでいて綺麗です。


この辺りではハッキリとブロッケン現象が見えるようになっていました。手前側に雲がないのであまり奥行きは感じませんでした。歩きながら手を振って遊んでいました(傍から見たら多分不審者)。


肩の小屋まで降りると上の方(摩利支天岳)から何か金属を叩くような音が頻繁に聞こえていました。何か工事をしているのかなとも思いましたが、ひょっとしたら風で何かが動いて金属板に当たっているのかもしれません。




摩利支天岳へ続く道にはロープが張ってあります。昔は無かったような気がするのですが、いつからだったでしょう。

不消ヶ池とこれから登る富士見岳。美しい。

富士見岳に入る手前あたりでもブロッケン現象が見られました。


16:08 富士見岳着。

畳平。本当に美しい場所です。かつて陸軍が航空機エンジンの試験場を建設したそうですが、単にバカンスがしたかっただけじゃないの? と疑いたくなります。



天辺だけぴょこっと頭を出している山がありますが何でしょう。富士山? にしては近すぎる?



16:36 乗鞍白雲荘まで戻ってきました。

本日の移動経路:
乗鞍白雲荘の夕食
畳平からの日の入り
星空鑑賞
大黒岳からのご来光
乗鞍白雲荘の朝食
畳平(乗鞍白雲荘)~三本滝~乗鞍観光センター
ルート図
今回歩くのは、畳平からスタートして乗鞍観光センターまで降りるルートです。

畳平の標高が約2700m、乗鞍観光センターの標高が1450mなので単純標高差で1250m下る事になります。
今回は三本滝やその南(孫市平)まで巡ってから観光センターまで歩きますが、三本滝の手前で尾根から降りずに真っ直ぐ東へ進めばルートを短縮することも可能です。
数分~数十分程度の区間が多数あって分かりづらいですが、下山の総コースタイムは約6時間にもなります。一部を除き歩きやすい道がほとんどですが、それなりに体力を必要とするので注意して下さい。
ルート上(または付近)には多数のバス停があり、どこでも乗り降りすることが可能です。疲れたらバスに乗って帰ることもできますし、興味のある区間だけ歩く人も多いようです。
畳平からエコーラインを歩いて肩の小屋口へ
07:08 乗鞍白雲荘発。



07:18 標高2716mバス停を通過。

日本で一番高いところにあるバス停で、長野県と岐阜県の県境にあります。

畳平は岐阜県側のスカイラインの一部らしく、ここからが長野県側のエコーラインということになります。
まずは県境を越えてエコーラインを下り肩の小屋口バス停まで歩きます。肩の小屋を経由して登山道を歩くべきなのかもしれませんが、下山するのに登るのも馬鹿らしいのでエコーラインを歩いてゆるゆると下ることにします。





下の方には位ヶ原山荘が見えます。

道路の脇が崩れている場所がありました。スカイラインが使えない今、エコーラインだけが頼りです。こちらに問題が起きなければ良いのですが。


もう少しすると下のダケカンバが黄色く紅葉してくるそうです。上の方は低木しかありませんが、ナナカマドが色づき始めています。


紅葉を見下ろしたかったというのもエコーラインを歩くことにした理由の一つです。バスから綺麗に見えていましたからね。



ここもバスで登っているときに気がついた場所なのですが、宙に浮いてるのがちょっと怖い。







先の方につづら折りの道が見えます。

右手の方に見えるのはもちろん最高峰、剣ヶ峰です。


振り返ると道の脇に大きな岩かあることに気がつきました。そういえばGoole Mapsに「展望岩」という地点が登録されています。あの上に登れるのでしょうか。気がつかずにスルーしてしまいました。まぁ、登らなくてもこの辺りはどこからでも十分見晴らしが良いと思うのですが。

剣ヶ峰の東側の斜面。何だかザイテングラートに似ています。

肩の小屋口
肩の小屋口から位ヶ原山荘へ
07:46 ここからは登山道に入ります。といってもすぐには見つけられず一度素通りしてしまったのですが、引き返してよく見たらペンキのマークや下の方に看板がありました。




下に降りるとわずかながら綺麗な水が流れていました。沢に沿って下りていくようです。

一部の低木は紅葉していてとても綺麗です。


岩の上を歩かなければならず少々歩きづらい所もあります。

それでもゆっくり気をつけて歩けば問題ないでしょう。沢が増水することがあるのかは不明です。

なかなか雰囲気が良い道です。なんだか少し涸沢も思い出します。








この日一番の紅葉はこの辺り。

青空と相まってとても綺麗です。





チングルマの綿毛でしょうか? 群生しています。





08:04 車道に出ました。

左へ。基本的に車道に出たら下り方向へ進んでいきます(東大ヒュッテ口付近で例外あり)。

急カーブの出口付近、外側に登山道に戻るためのペンキの印があります。ちなみにこのまま車道を進むとすぐに(N-39)宝徳霊神バス停があります。


降りると少し樹木が邪魔な場所に出ます。

少し岩が多いところも。

しかしすぐにこれまでと同じような道になります。



少し道幅が狭い下り。


この辺りから沢から離れていきます。

この辺りには分岐に見えるような少し紛らわしい場所もあったので、良く周りを見て進みましょう。


そして登山道は樹林の中へ。







木道なんかも出てきます。


08:40 車道に出ました。



08:44 位ヶ原山荘着。肩の小屋口から約1時間ほどでした(コースタイム50分)。
位ヶ原山荘
位ヶ原山荘から冷泉小屋
08:47 位ヶ原山荘発。
小屋のすぐ下側、右手に登山道があります。







08:51 車道に出ました。下へ。


少し歩いて左に曲がったところ。

右側の崖はかなり高さがあるので登山道はまだ先だろうと油断していたら通り過ぎてしまいました。少し戻ると階段が設置されていました。

08:55 下へ。


09:00 車道へ。



09:01 登山道へ。



09:04 車道へ出ると左手側(上り側)に建物とバス停(N-37冷泉小屋前)が見えました。位ヶ原山荘から17分(コースタイム20分)。

そこにあるのは冷泉小屋。
長らく閉鎖されていた小屋でしたが、近代的な宿に改装して今年7月から営業を開始したようです。喫茶や売店があるかは不明。
上り側にあるので立ち寄らずに通過しました。
冷泉小屋から摩利支天バス停
少し長めに車道を下ります。



09:10 登山道の入口がありました。


09:14 車道へ。

09:15 登山道へ。





09:16 車道へ。


09:17 登山道へ。


09:19 車道へ。



09:20 登山道へ。

ここの区間はやや長め。





トイレかなと思ったら携帯トイレブースでした。「携帯トイレをお持ちでない方は屋内にて販売していますのでどうぞご利用下さい」と書かれています。中で売っているということなのでしょうか。開けて確認はしませんでした。



09:36 登山道へ。

09:37 (N-36)摩利支天バス停を通過。冷泉小屋から33分(コースタイム35分)。

本当にバス停が多いですね。エスケープし放題です。
摩利支天バス停から三本滝

09:40 登山道へ。


摩利支天の先は目に見えて尾根道になります。山と高原地図には鳥居尾根と書かれています。





09:56 唐突に「キケン注意」と書かれた黄色いテープが現れました。

左を見ると緑のロープが。右の方には長い板が立て掛けられていました。何かが壊れて迂回路でも作ったのでしょうか?



09:59 三本滝分岐点(鳥居尾根上)着。摩利支天バス停から22分でした(コースタイム35分)。

このまま尾根上を真っ直ぐ進むと1時間ほどで(N-32)すずらん橋バス停のあたりに出るようです。手っ取り早く帰るならそれも良いのですが、もう少し欲をかいて色々見て回るべく右手前の三本滝の方へ向かいました。



地図を見れば分かるとおりこの辺りは結構な急斜面です。つづら折りで降りていきますが、道が狭く歩きづらい所もあるので滑り落ちないように注意しましょう。




降りていくと木々の隙間から滝が見えてきます。あれが三本滝かな? と思いますが全然違います。


かなり道が細いところ。

今回のルートで唯一の鎖の設置箇所だったと思います。斜めになった岩の上を進む少し嫌らしいポイントがあります。落ち葉もありますし、これまでの調子で歩こうとすると滑り落ちかねないので注意しましょう。


折り返して下って……


橋を越えます。


階段を下って……

登って、ここが分岐かなと右に行こうとしてしまいましたが勘違い。分岐はまだ先です。もう少し普通の道を進みます。



10:21 三本滝下分岐着。三本滝分岐点(鳥居尾根上)から21分(コースタイム20分)。

右の三本滝へ。
木道が壊れかけているのか木道の左を歩くように指示がありました。近くには真新しい構造物もあるので、そのうち修復されそうな気もします。



右手には立派な滝が見えますがもちろんこれも三本滝ではありません。



吊り橋を越えて……

左へ曲がり真っ直ぐ。


右手に滝が見え、左手に三本滝を説明する看板が現れます。

看板やその右の岩の裏へ回り込むと、高い壁に囲まれた狭い空間に出ました。
10:26 三本滝着。三本滝下分岐より5分(コースタイム10分)。
三本滝
三本滝から三本滝駐車場
三本滝駐車場(三本滝レストハウス・三本滝バス停)
JOYFUL WALKS NORIKURA
近くにはJOYFUL WALKS NORIKURAと書かれた看板がありました。

今回私が歩くコースは、「三本滝トレイル」というコースと大部分が重なっているようです。

公式サイトはここでしょうか。
乗鞍高原のトレッキングコースとして三つのルートが掲載されています。が、非常に分かりづらい。ルートはRIDE WITH GPSの「View Full Version」を押して確認するよりありませんが、非常に情報量が少ない地図が表示されるだけです。この看板の地図・情報をそのまま載せた方が良いのではないでしょうか。S-1等の標識は現地で見かけましたが、それだけではあまり意味があるとは思えません。番号が記載してある地図が印刷できる(またはスマホで表示できる)ようになっていて、それを見ながら歩けるのなら意味があるでしょう。
とは言え始まったばかりの取り組みのようなのできっとまだ作り途中ということなのでしょう。こういったコースを設定して見所を教えてくれたり、コース整備もしてくれるのはありがたいことです。今後に期待してわずかですが整備協力金を支払っておきました(……はずですが、GPayで支払った記録がどこにも表示されないので本当に支払えたのか不明)。
三本滝駐車場から東大ヒュッテ口バス停
11:12 三本滝駐車場発。
続く登山道がどこにあるのかすぐには分からなかったのですが、道の向かいのスキー場の左手に何か看板があるように見えたので近づいてみると見つかりました。


「子りすの径 孫市平・東大ヒュッテ口まで1.8km 徒歩40分」と書かれています。

右手にはスキー場。

所々木道が整備されています。

少し草が伸びてきている道。


何かシダ植物のようなものが紅葉しています。

1.8km 40分ということなのでそれなりに距離があります。


非常に歩きやすい道です。

ちょうど半分を過ぎたくらい。S-23の標識がありますが、これだけでは数字を数えて進めるくらいの意味しかありません(数える意味は無いので数えません)。きっと何かに使うつもりで配置しているのだと思うのですが、どうなんでしょうね。


11:35 突然道の前に倒木が現れました。

左右を見回しましたが迂回して通れそうもありません。左側は枝葉で鬱蒼としています。右側は幹の上に乗れば飛び越えられそうだったのでそうしました。


途中にあったベンチ。

11:39 孫市平(?)分岐着。三本滝駐車場から27分(コースタイム40分)。
ルートは左ですが近くに見晴台というのがあるみたいなので寄ってみます。



11:41 見晴台着。

確かに見晴らしの良い場所です。

乗鞍高原のこの下の方はまだ歩いたことがありません。そのうち歩いて見たいものです。先ほどのJOYFUL WALKS NORIKURAのコースにもなっていましたね。


11:45 見晴台発。


ヤマドリゼンマイ。

この紅葉しているやつでしょうか。

11:47 分岐まで戻ってきました。夜泣峠・ロッジと書かれている方向へ進みます。


トウヒ(まつ科)。


根上りコメツカ。


11:53 (N-34)東大ヒュッテ口バス停着。分岐から6分(コースタイム5分)。

東大ヒュッテ口バス停から牛留池
いったん車道に出ますが、ここだけ上り側に歩きます。

11:54 すぐに右側に登山道の入口がありました。

地理院地図を見るとここには道が記載されていません。そのうち記載されるでしょうか?

案外急な下り坂です。

12:00 車道を横断。すぐ向かいに再び登山道があります。

「原生林の小径 休暇村まで740m 牛留池まで850m」と書かれています。



確かにちょっと原生林っぽい雰囲気です。

少し道が分かりづらいためか順路看板も複数ありました。




12:14 幅の広いしっかりした木道に乗りました。左は休暇村乗鞍高原に続いているようです。右の方には牛留池という池があって東岸に展望台があるようです。右へ。


12:15 牛留池を周回する道に出ました。右へ。

お、これが展望台かな?

12:17 牛留池展望台着。東大ヒュッテ口から24分(コースタイム20分)。

牛留池
牛留池の展望台からは奥に乗鞍岳が見えました。

「何でこんな遠回りしなきゃいけない方向に展望台を作るんだ……」と思っていたのですがなるほど、池越しに乗鞍岳を見るためだったんですね。


ベンチもあるので座って一休み。スタートからすでに5時間以上。かなり疲れました。お昼なのでお腹もすきましたし。
New Daysで購入した小さなクリームパンをつまみました。一つ一つがちゃんとクリームパンになっていましたし、ジッパーの付いた袋で行動食に最適でした。(写真は残り一個になったところです)

逆さ乗鞍と言うにはちょっと邪魔なものが多い気がしますね。今は秋なので水量によってはもう少し綺麗に見えたりするのでしょうか?


畳平はあのあたりみたいです。あそこから降りてきました。

牛留池から善五郎の滝
12:24 牛留池発。

地理院地図を見ると池の北側に道が描かれていなかった(2022年9月現在)ので戸惑ったのですが、現地ではちゃんと池を周回するコースが案内されていました。池の北側を休暇村の方向(西)に歩いて行きます。
途中にあった特徴的な木。

分岐が多く迷いやすいですが、ここからは「善五郎の滝」を目指して進んでいきます。






休暇村の近く。車道まで出ずに右に折り返します。






マウンテンバイクのコースもあるようです。

綺麗なシラカバが立ち並んでいます。

白い樹皮が太陽に照らされて真っ白……なのですが写真だと結構陰影が出ますね。これはこれで綺麗ですが。

シラカンバとダケカンバの違いを解説した看板。

脇にはちょうどその二つが並んでいました。

こうして比較すれば分かりやすいですが、結構曖昧な色をしている場合もあるんですよね。葉で見分けると言われても低いところにはあまり葉がありませんし。


急な下りが続きます。下からは川の流れる大きな音が聞こえてきます。


滝が見えてきました。

善五郎の滝
善五郎の滝から観光センター
感想
悪天候のため今年は思ったほど山に行けませんでしたが、夏の終わりに大好きな乗鞍岳に行けて満足です。
今回は歩いて高原まで下山してみました。上部の沢沿いは青空やナナカマドの紅葉と相まってとても綺麗でした。下部にある滝もそこそこ見応えがありました。
ただ、今回のコースは時間も体力もそれなりに必要だと感じました。乗鞍岳と言えば初心者が観光気分で簡単に登れてしまう山ですが、歩いて高原まで下山ともなると6時間くらい歩ける体力が必要です。感覚としては高尾陣馬の縦走が出来るくらいといったところでしょうか。日頃いろんな山へ行っている方は大丈夫だと思いますが、場所が場所だけに様々な人が行くと思うので一応。しっかりコースタイムを計算して計画を立ててから行きましょう。
エスケープできるバス停が非常に多いです。事前にバス停の位置を把握しておくとトラブルが起きたときに助かるかもしれません。
三本滝から観光センターまでが思いのほか長く感じました。その辺りは乗鞍高原に宿泊してゆっくり散策するのも良さそうです。
乗鞍岳はついつい山頂付近ばかりに目が行ってしまいますが、その下にもまだまだ魅力が隠れているようです。山頂から始めて、逆に下へ下へと探索範囲を広げていくのも面白いかもしれません。