2019年11月21日(木)、三ツ峠山(開運山、木無山)と河口湖もみじ回廊に行ってきました。
「もみじ回廊」は河口湖畔にある紅葉スポットとしてよく紹介されており、毎年この季節になると気になっていたのでした。しかしいつも気がつけば見頃を過ぎてしまい行けずじまい。今年はちょうど良い頃合いに行けそうだったので出かけることにしました。
ただ、もみじ回廊のためだけに河口湖まで行くのも勿体ないなと。なので前々から登りたいと思っていた三ツ峠山に登ってから帰りにもみじ回廊に寄ることにしました。
三ツ峠山には表登山道(三つ峠駅)から登りたくて去年の冬から計画だけは立てていたのですが、歩く時間が長く面倒くさいなと思って棚上げになっていたのでした。
なので今回はバスを使用して裏登山口からサッサと登り、もみじ回廊に近い河口浅間神社の方へ降りることにしました。公共交通機関使用では最も短いルートになると思います。
現地へのアクセス
三ツ峠登山口バス停
三ツ峠山へ最も簡単に登れるのが三ツ峠登山口バス停からの「裏登山道」です。
三ツ峠登山口バス停へは河口湖駅から富士急行バスの路線バスで行けます。
ただし、バスの本数は午前中の1往復(土日祝日は2往復)のみ。つまり午後にはバスが来ないので、帰りに利用することは出来ません。マイカーで行くのでなければ、別の登山口へ降りてそこから帰ることになります。
- 09:05河口湖駅発 → 09:30三ツ峠登山口着(※土日祝日のみ)
- 09:50河口湖駅発 → 10:15三ツ峠登山口着
片道740円。
平日であれば選択肢はありません。9:50河口湖駅発です。(2019年11月現在)
河口湖駅まで
東京方面から河口湖駅までの交通手段は主に高速バスか電車となるでしょう。
高速バスは安くて速いのでおすすめですが、事故や渋滞等で遅れる可能性が電車に比べて高いのが欠点です。それと人気路線のため予約が取りづらいことも。
電車だとJR中央線で大月駅まで行き、そこで富士急行線に乗り換えることになります。富士急行線が単線のためか、概ね高速バスよりも時間がかかる場合が多いようです(すれ違うために長時間駅で停車します)。運賃も普通列車で乗り通しても高速バスより高く付くようです。ただしバスよりも遅延の可能性が少ないのは良いところでしょう(とはいえ中央線は混雑や人身事故で遅れることもままありますが)。また、最近では特急 富士回遊という直通電車も便利です。ただし富士回遊1号は10:22河口湖着なので今回の用途にはつかえません。ホリデー快速は富士回遊開始に伴い廃止されたようです。
前回猪苗代駅への高速バスに乗ったときに霧で1時間遅れになったばかりなので、とりあえず行きは電車で行くことにしました。
天候判断
11月は天気の良い日が続いていました。21日も高気圧に覆われ概ね天気は良さそうです。22日以降になると天気が崩れるようだったのでその前に行くことにしました。
河口湖へ
11月23日(木) 朝の立川駅。立川始発の普通列車大月行きに乗車。06:54発。
07:49大月駅着。Suicaはそのまま改札せずに乗り換え。07:54大月駅発。
車内からちゃんと富士山が見える天気です。一安心。
08:53河口湖駅着。
朝食は吉田うどん
駅構内にあるゲートウェイフジヤマで朝食。
吉田のうどん(700円)。
朝河口湖駅に来るといつも吉田うどんを食べている気がします。吉田うどんは正直そんなに美味しいものだとは思わないのですが……。一度ちゃんとしたところのを食べてみたいものです。
ついでに山頂で食べるおにぎりを三つほど購入。
天下茶屋行きのバスで三ツ峠登山口へ
三ツ峠登山口へは天下茶屋行きに乗ります。
後から登山者風の方々が並んで最終的には10~20人くらいにはなったでしょうか?
09:48バスに乗車。後ろ乗り前降り。Suica/PASMOは使えるようです。
09:50河口湖駅発。駅前の温度計によると気温は10度くらい。
薄く雲がかかっていますが綺麗に晴れています。
山の紅葉の様子。上半分はほとんど葉が落ちていますね。
バスは山道に入っていきます。
10:23三ツ峠登山口バス停着(定刻10:15)。河口湖駅から約30分前後、運賃は740円でした。
三ツ峠登山口バス停~三ツ峠山頂(開運山)
バスを降りると目の前に分岐が。右へ。
10:34公衆トイレと登山口。
地図によると三ツ峠山方面への道は二つに分岐しています。一つは蛇行して上へ、もう一つは直登ルートでしょうか? いずれにせよ上で合流しているようです。現地でぱっと見た限り直登するルートは入口がよく分からなかったので大人しく普通のルートを進むことにします。
道は広く歩きやすいですが斜度はそこそこあります。
苔むしたベンチとテーブル。
所により奥にこんもりと二つの山が見えます。
直登ルート(?)との合流点。右下の方へ分岐しています。
つづら折りできつい坂が続きます。
ベンチ。
三ッ峠グリーンセンターの看板。ここからだと反対側の登山口にあります。表登山道を下りて三つ峠駅に至る前。風呂に入ってから帰れということでしょう。
尾根っぽい道。
道の脇に霜柱発見。
左に折れると急に道はなだらかになりました。
分岐。右へ登ると稜線上に出るようですがそちらは帰りに通ります。このままなだらかに三ツ峠山の山頂(開運山)へ向かいます。
山小屋が見える分岐。右の見えるのは四季楽園でしょうか。ここも左へまっすぐ。
道沿い左手に公衆トイレがありましたが使用出来ないようです。12月~4月と書いてありますが扉は開きませんでした。
富士見山荘(富士見荘?)と書かれています。かつて営業していた小屋でしょうか?
その右側に登山道が続いています。
さらに右を見ると富士山が!
登山道は整備工事中でしたが脇を通ることが出来ました。
途中からは整備が終わっていて綺麗な階段が上まで続いています。
途中階段の脇に別の道が。うーん、こっちからでも山頂に行けそうな気がするけどどうなのかな。
うーんダメそうなのでやっぱり戻る。
あともうちょい。
11:35三ツ峠山頂(開運山)着。バス停から1時間10分(コースタイム1時間50分)でした。
三ツ峠山(開運山)山頂
山頂には三ツ峠と書かれた立派な石碑があります。海抜1786.1mと書かれています。
三角点。国土地理院の地図には1785.2mとあります。
展望盤。
北西の尾根とその向こうに見える冠雪した山。
遠くの紅葉。甲府盆地方面。
富士山。
南東の方向。
ちょうどお昼時と言うこともあって食事をする人たちで賑わっていました。
私も河口湖駅(ゲートウェイフジヤマ)で買ったおにぎりで昼食。
Google Photosが勝手にエフェクトをかけてくれた写真。逆光で見づらかった文字がよく見えます。
下山開始
予定よりも早く着いたのでついついのんびりしてしまいましたが、日が落ちる前にもみじ回廊にも行かなければならないのでそろそろ下山します。
12:22山頂発。まずは階段を下りて富士見山荘(富士見荘?)のところまで戻ります。
右の方から来ましたが帰りは左で。
四季楽園
すぐにあるのが山小屋「四季楽園」。
ここを左に降りると表登山道、三つ峠駅に至ります。今回はそのまままっすぐ。
自動販売機。300円。動くのでしょうか?
四季楽園入口。
木無山へ続く広い稜線を歩きます。
三つ峠山荘
すぐに三つ峠山荘。
山小屋が二軒も並んでいますがどういった人が利用するのでしょうね。
木無山
坂を下って
右に行くと最初の登山口に戻ってしまうので左へ。
母の白滝へ向かいます。
文字が読める!
これまでの道中このような金属製の看板があちこちにあったのですが、どれも一面真っ茶色。何かが書かれていたのか、それとも何か別の目的のものなのかさっぱり分からなかったのです。とりあえず文字が書かれていたことは分かりました。「 の自然を 愛しましょう 」
休憩にちょうど良さそうなベンチ。
林の中に唐突に展望盤が。そんなに展望は良くないと思うのですが……。
すぐに分岐。
ラミネートされた紙に「木無山 標高1732m 有志山の会 NBROT」と書かれています。一応ここが山頂なのでしょうか? (三ツ峠(開運山)山頂から約20分経過。コースタイム25分)
左に行くと天上山。河口湖富士パノラマロープウェイの方ですね(昔はかちかち山ロープウェイだった気がするのですがいつの間にか変わったのでしょうか?)。
右に行くと母の白滝。今回はもみじ回廊へ行きたいのでこちらへ。
木無山~尾根取付~送電鉄塔~母の白滝
12:42木無山発。
ここからは急な下り坂が続きます。道が分岐しているように見える場所も多々ありますがほとんどは合流します。基本的に尾根に沿ってまっすぐ下っていきます。
浸食によって歩きづらくなっているところも。
かなりの急勾配の上にやや湿った固い黒土で滑りやすいので注意。
途中自転車を担ぎ上げて登っていく二人組が。なんでも木無山から天上山の方へ下っていくのだとか。
ピンクのリボン。
「この付近は勾配が急なため注意して歩いてください」
所々丸太の上にゴムを敷いたようなものがありますがベンチなのでしょうか?
所々左手側に河口湖や富士山が見える場所があります。葉が落ちる前の夏場はもう少し見づらいかもしれません。
13:14尾根取付着。木無山から32分(コースタイム45分)。
登山道と車道が交差している場所になります。ここから車道を北へ進むと最初の登山口に着きます。車道を南の方へ行くと天上山の近くを通って河口湖駅や下吉田の方へ出るみたいです。
登山道にはゲートがあるのですがどのようなときに閉まるのでしょうか。ストリートビューを見ると閉まっているので注意が必要かもしれません。
ゲートを通って南東の登山道を下ります。
このあたりいくつか林道との分岐がありました。クマ出没注意。
この辺りから左下の方から水の音が聞こえていたと思います。このまま沢の方へ降りていくのかと思いきや……
ここで登山道が通行止めに。右に迂回しろとの表示。
しばらく退屈な林道をまっすぐ歩きます。
しばらくすると空が見えてきました。
空を送電線が走っています。
この辺りを航空写真で見ると帯状に木が伐採されている事が分かります。送電線の保守のためでしょうか?
ここまでが迂回路のようです。ロープの中は作りかけの階段になっていて、柔らかそうな土が盛られていてとても歩ける感じではありませんでした。
すぐ近くに送電鉄塔があります。
13:35送電鉄塔着。尾根取付から21分(コースタイム15分)。
脇に登山道が続いているのでそこを下ります。
所々まだ紅葉が残っていました。
邪魔な丸太。
木々の奥には河口湖が輝いて見えることも。
まだ真新しい鎖で出来た柵に沿って階段を降りていくと徐々に沢が近づいてきます。
以降沢を左下に見て進んでいきます。
これは母の白滝……ではなさそうですね……。
母の白滝
神社、でしょうか?
ここが母の白滝でしょうか?
と、さらに階段を降りていくと
ここが正真正銘、母の白滝のようです。
14:14母の白滝着。送電鉄塔から39分(コースタイム30分)。
母の白滝~河口郵便局
14:18母の白滝発。
このまままっすぐ行くのかと思いきや、ふと脇に目を落とすと「←母の白滝」の標識が。
地図を確認すると、登山道はここを降りるようです。
あとは沢沿いをずーっと一本道。
河口浅間神社の脇を通過。
右へ。
14:40河口局前バス停着。母の白滝から22分(コースタイム30分)、山頂から2時間18分(コースタイム2時間25分)でした。
河口郵便局~もみじ回廊
本来であればここからバスで帰るのですが、今回はもみじ回廊へ。西へ湖畔の方へ歩きます。
西日が眩しい。
14:57もみじ回廊着。
もみじ回廊
もみじ回廊は河口湖の北岸、梨川沿いの170mほどの区間に設けられたもみじの遊歩道です。
2019年11月1日から2019年11月23日まではこの付近一帯で河口湖紅葉まつり開催されており、多数の出店も並んでいました。
もみじ亭でほうとう
小腹が空いたので近くの「もみじ亭」へ。
きのこほうとう(1430円)。
麺は吉田うどんほどではありませんが少しモソモソした感じ。全体的には具だくさんで美味しかったです。
帰宅
店を出て出店を眺めながら通り沿いに歩いていると猿回し劇場の看板の前にバス停が。時刻表を見ると間もなく河口湖行きのバスが来るようです。歩き疲れましたしそろそろ帰ることにしましょう。
16:00河口湖猿まわし劇場木の花美術館バス停発。
車内にてダメ元で新宿行きの高速バスを検索したところ16:55発の便に1席空きがあったので予約・決済。
16:25河口湖駅着。
この時間帯の高速バス乗り場は人でごった返していました。新宿行きの便は16:40発のバスが3台、続いて16:50発1台、16:55発1台という超過密ダイヤ。最初に40分発の3号車が到着。大半は外国人観光客なので呼びかけも英語の方が多いです。「sixteen forty. car number 3~」みたいに呼んでいました。40分発の3号車が40分くらいに出て、続いて2号車が入線・乗車・出発、最後に1号車が入線し50分過ぎくらいに出発、その後50分発が入線して17時前後に出発。
やれやれどうなることやらと思いましたが案外すぐに55分発も17:01入線。17:08河口湖駅発。
18:26中央道日野バス停着。
甲州街道駅まで歩いて立川経由で帰宅しました。
今日のルート
感想
下山は標高差1000m弱くらいあり意外と疲れました。天上山へ下るのとどちらが楽なのでしょう。天上山へは距離は長そうですがロープウェイがあるので標高差は少なく足への負担は少ないかも?
バスで裏登山道から登ったのは正解でした。楽に良い景色が見たい! というのがこのブログの趣旨なのでそれにも合致していると思います。表登山道を使うとどうしても長くなってしまうので、迷っている方はとりあえず裏登山道から登ってみることをおすすめします。のんびり山小屋に泊まるのも良いのでしょうか?
山頂からの富士山は綺麗でしたが、少しガスが多めだったのが残念。もみじ回廊ではもみじと一緒の富士山を撮影したかったのですが夕方には大分霞んでしまっていました。
三つ峠は富士山のすぐ北側の山になりますが、この時期は逆光が厳しいですね。写真を撮るのにかなり苦労しました。かといってバスだと早朝には来られません。夏場のお昼頃なら一応順光になるでしょうか。
去年の冬から富士山が見える場所を巡っているのですが(「富士見スポット」タグ参照)、この冬もその続きが出来ればいいなと考えています。
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