高畑山~倉岳山

2024年4月10日(水)、山梨県大月市の高畑山(たかはたやま)と倉岳山(くらたけやま)へ行ってきました。

ご無沙汰しております。この冬はどこかへ行く気もほとんど起こらず、体力を維持するために高尾山へ週一で通う程度でした。

春になって暖かくなり、先週は高尾山~陣馬山へ。登山靴も新調しましたし、まあまあ歩けそうだったので、今週は久しぶりに高尾山以外へ行くことにしました。

行き先は高畑山と倉岳山。大月市の秀麗富嶽十二景にも選ばれている山で、中央本線の鳥沢駅や梁川駅から徒歩でアクセスできる比較的行きやすい山です。

実は冬の間に行こうと思って行程表・地図も印刷してあったのですが、どうにも行く気にならず放置していたのでした。いつまでも机の上に無造作に置かれている邪魔な紙を処分するため、サッサとやっつけることにしました。

本日のルート

今回歩くのは、鳥沢駅(315m)からスタートして高畑山(982m)、倉岳山(990m)を巡り梁川駅(295m)へ降りる一般的なルートです。

  • 距離 : 12.3km
  • 累積登り : 1027m
  • 累積下り : 1050m
  • 最大標高差 : 708m (最高:倉岳山990m – 最低:梁川駅の南282m)
  • 所要時間(休憩込み) : 5時間58分 (内休憩約1時間)

鳥沢駅と梁川駅のどちらからスタートするか迷いましたが、鳥沢駅の方がわずかに標高が高いようだったのでそちらにしました。コースタイムで見ても鳥沢駅からのルートの方が短時間ですし、最初の山頂までの所要時間も鳥沢駅→高畑山の方が短いです。

ルートの選択肢はそれほど多くはありません。鳥沢駅~高畑山では、登山道に入った後に一箇所「石仏」と呼ばれている分岐があり、直接高畑山へ登るか穴路峠(高畑山~倉岳山の稜線上)に出てから高畑山へ登るか選べます。もちろん今回はルートの重複を避けるため直接高畑山へ登りました。

後はより遠くからのルートを選ぶかどうかでしょう。中には東の上野原や西の九鬼山の方と絡めて歩く(走る?)人もいるらしいです。南側から登るという選択肢もあるでしょう。

旅の様子

立川駅→鳥沢駅

2024年4月10日(水) 早朝、立川駅にやってきました。乗車するのはいつもの大月行きです。

05:25 立川駅発。

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今日の日の出時刻は5:16。冬だと駅に降り立ってもまだ真っ暗ですが、春だと車内ですでに明るくなっているのがいいですね。

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山間部は霧が立ちこめています。

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06:12 鳥沢駅着。立川駅から47分でした。

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鳥沢駅

駅のホームには高畑山と書かれた看板が立っていました。向こう(南側)に見える山のどれかが高畑山なのでしょうか?

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Googleマップと睨めっこして山座同定した限り、おそらく真ん中の奥が高畑山(982m)ではないでしょうか。左が倉岳山(990m)、右が大桑山(980m)。高畑山が一番低く見えるのは倉岳山や大桑山に比べて鳥沢駅からわずかに遠いせいかもしれません。

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裏側は扇山の看板になっています。

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扇山には去年行きました。その時にこの駅にも訪れています。

富士山と桜目当ての扇山~百蔵山(山谷バス停から猿橋駅まで) | やまころ旅ブログ

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鳥沢駅前。出入口は北側のみ。

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駅の外に綺麗な公衆トイレがあります。

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駅前の周辺地図。登山道についても詳しく書いてあります。

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鳥沢駅→小篠溜池

高畑山の登山口は駅の南にあります。しかし線路や桂川に遮られているので真っ直ぐは進めません。東の方から回り込んでいく必要があります。

登山口があるのは小篠(おしの)溜池(または貯水池)と呼ばれている場所です。

まずはそこへ向かいます。Googleマップによれば距離は2.3kmで徒歩32分だそうです。

06:19 鳥沢駅発。まずは北側の大通り(甲州街道)に出て右へ。ま、眩しい……。

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06:26 甲州街道を数分歩いたところで「高畑山→」「倉岳山→」の標識がありました。

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地図ではもう一つ先で曲がった方が距離が短そうに見えたのですが、大人しく従っておきます。

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背の高さよりも低いトンネルをくぐって線路の南側に出ます。そして左へ。

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わぁ、良い雰囲気。

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06:28 踏切と合流。一本先で曲がるとおそらくここで合流すると思います。右奥へ。

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右(南)へ。

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どれが高畑山なんだろうなぁ……と思いながら歩いていました。おそらく三つある内の真ん中だと思います(手前に高い尾根があるので山頂は見えていないかも?)。

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道は緩やかに下っています。

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右(西)へ。

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しばらく歩くと橋が見えてきました。

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下に流れているのは桂川です。

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右へ。

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上にお寺が見えます。

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ここを左奥へ。

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この先の突き当たりを左へ。

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左へ。

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右へ。

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06:51 ゲートに到着。鳥沢駅から32分。どうもここが小篠溜池の入口のようです。登山口と呼んでも差し支えないかもしれません。右側の台形の部分が歩行者用の扉になっています。

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小篠溜池

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道の左には川が流れていて滝のようなものがいくつか見えます。水が落ちる大きな音が聞こえます。

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綺麗な桜がお出迎え。前日の雨で散った花びらが地面を覆っています。

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溜池の堰堤。(アースダム – Wikipedia)

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溜池の東側には勢いよく水が流れていました。

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しかし溜池自体には水が溜まっていません。

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水が流れ込めばすぐに溜まると思われますが、農業用水ということなのでまだ不要ということなのか、それともまだ真新しい導水路なので工事が終わったばかりということなのでしょうか。

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検索するとダム愛好家の訪問記がよく見つかります。

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小篠溜池→峠道文化の森入口

溜池の東側を奥へ進んでいきます。

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唐突に道の真ん中に現れた靴。え、何これ怖い……

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最近倒木をよく見ます。冬の間高尾山周辺を歩いていましたが、雪が降った日にあちこちで倒木が発生したようです。

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右側を流れる川。

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07:03 「峠道文化の森入口」と書かれた標識が現れました。鳥沢駅から44分でした。

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「峠道文化の森」とはなんぞやと思い検索してみましたがよく分かりませんでした。検索していて自分のブログの記事を発見。以前河口湖北の御坂山塊を歩いたときにも同じ標識を見ていました。

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峠道文化の森入口→分岐

07:03 峠道文化の森入口発。

岩が多く案外歩きづらい道です。

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登山道に水が流れています。ちゃんとした登山靴を履いてきた方が良いでしょう。

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枯葉が多く水との境目が曖昧で足の踏み場がよく分からない所もありました。

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鉄骨の橋。

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水に勢いがあって、苔の緑も鮮やかで、なかなか雰囲気がありますね。

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ここは真っ直ぐじゃなくて左なんですね。真っ直ぐだと奥に苔むした大きな岩がゴロゴロしています。

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いやぁ、いいねこれ。

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最高!

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ん? これはどこへ行けばいいのかな。ロープの末端を左? それとも水の流れを渡って右?

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とりあえず左に登ってあたりを見回したら右側に標識を見つけました。ああ、やっぱりあっち側か。

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ということはこれを渡れということか。

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という感じで少々分かりづらいところもありました。

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相変わらず倒木やら落枝やらが沢山あります。

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道は緩やかな上りですがスタスタ歩けば汗をかいてきます。

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いやぁ、美しすぎるでしょ。

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カメラマンの腕が悪くて全然表現できていませんが(泣)。

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一瞬石仏っぽく見えた三角の岩。

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そろそろ勾配が上がってくるかな?

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突然キィという甲高い鳴き声が聞こえ、遠くの樹間にピョコピョコ跳ねる物体が見えました。よく見ると真っ白なお尻が三つ。首だけ振り向いてこっちを見ています。鹿でしょうか。すぐに上の方へ飛び跳ねて去って行きました。

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いいなー、私もあんな風に軽快に跳びはねて登っていきたい。

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そのすぐ後に標識が見えてきました。

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07:25 分岐着。入口から22分でした。

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ここは大月市観光協会の地図では石仏と書かれているのですが、現地で特にそれらしきものには気がつきませんでした。今写真を見てみると、ひょっとしてこの枝の後ろにあるのがそう?

まっすぐ行くと高畑山と倉岳山の間にある穴路峠に出るようです。右は高畑山へ直接登ります。右へ。

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分岐→仙人小屋跡

07:26 分岐発。倒木のせいで少し道が分かりづらいですが、それらしき跡をたどるとすぐに登っていく道が現れました。

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さて、ここからは勾配が上がります。

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急斜面上に作られたつづら折りの道を、右へ左へ行ったり来たりしながら登っていきます。

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左へ~

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右へ~

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街が見える高さまで登ってきました。

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道を塞ぐ倒木。

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くぐったり跨いだり。

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谷側は急斜面なので気を使います。

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百蔵山~扇山。

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右から左へ~

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左から右へ~

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谷側は結構急斜面なので、集中力が切れてボーッと歩いていると転んで落ちるかもしれません。年々体力が落ちていて疲れやすく意識薄弱、視野も狭くなりがちなので危ないです。

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斜面を登り切ると道は少しなだらかになります。

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地理院地図だとこの辺りに704mと書かれている点があるのですが、特に何も見当たりませんね。この左の大きな岩の辺りかな?

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一度奥に行ってから折り返して戻るように上ると……

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7:45 尾根のような場所に出ました。

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おそらくこの辺りが704mでしょう。

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休憩! 今回は650mlの麦茶と水を持ってきています。最終的には水の方はほとんど残りました。まだそれほど暑くありませんしね。

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7:51 行動再開。

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尾根を登るのかなと思いきや右側を巻き気味で進んでいくようです。

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右側が急斜面なので少し怖いです。

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微妙に荒れてて歩きづらいです。

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左側の斜面。尾根との差が開いていきますが良いのでしょうか。

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しかし道はなんと下り坂に。

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様々な標識がある場所に出ました。

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「仙人小屋跡地」と書いてあります。

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08:03 仙人小屋跡着。分岐から37分でした。

なんでもここには「高畑山の仙人」と呼ばれていた人物が終戦後に隠遁生活をしていたのだとか。

仙人小屋跡→高畑山

08:04 仙人小屋跡発。ここから再び急登。この急斜面を登っていきます。

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若干道が不鮮明な所もある気がします。

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急斜面を登りきって、尾根の下を少し奥まで進んでから……

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折り返すと……

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尾根上に出ます。前に休憩したところと同じパターンですね。登山道の作り方に癖のようなものがあるのでしょうか。

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少しなだらかに進んだ後……

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再び登り。しかし左右の空の見え方からするとゴールはそれほど遠くは無さそうです。

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またなだらかになって……

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あとちょっと。

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08:25 高畑山着。仙人小屋跡から21分、鳥沢駅から2時間6分でした。

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コースタイムは大月市の地図(2014)で2時間20分、大月市観光協会のトレッキングマップで2時間40分、ヤマケイ(ヤマタイム)で2時間30分、山と高原地図で2時間25分、YAMAPで2時間50分、ヤマレコ(らくルート)で3時間19分となっています(いずれも休憩時間含まず)。

高畑山(標高982m)

出ました富士山! 今日ようやく見られました。

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しかし予想はしていましたが大分窮屈な富士山ですね。

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近くの山としては御前山九鬼山の前例もありましたから、このあたりの山からではあまり良い眺めは期待できないだろうなとは思っていたのでした。

雨上がりの晴天で少し肌寒い日。富士山自体は綺麗に見えます。

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この良い天気の日にこの場所は少し勿体なかったような気がしてしまいますね。せめて高川山くらいの眺めが欲しい所。

高畑山(標高982m)。大月市が選定した秀麗富嶽十二景の九番山頂です。

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この看板ずいぶん綺麗ですね。作り替えている?

一方解説の看板は大分痛んでいます。扇山のものよりはマシですが。

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根元には「高畑山」と書かれています。

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それにしてもこの写真はどこから撮ったのでしょうね。

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いろんな角度から写真を撮ってみましたが、樹木を避けるのは容易ではありません。

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木登りでもしないと同じように撮るのは難しいのではないでしょうか。それともどこか近くに見える所がある?

山頂の様子。広くはありませんが人がいないせいか狭さも感じません。ベンチ無し。

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360度パノラマ。

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小腹が空いたので岩に腰掛けてパンをつまみました。

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標高約1000mというだけあって動かないでいると肌寒さを感じますが、我慢できないほどではありませんでした。時間はたっぷりあるので長時間休憩しました。

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高畑山→天神山

08:47 高畑山発。尾根伝いに東へ進みます。

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少し下るとまたすぐに上って1~2分ほどで高畑山と同じような高さのピークに着きました。

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雛鶴峠と書かれた標識が落ちていました。

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ここは分岐になっていて南の方にも道が続いており、その先に雛鶴峠という場所があるようです。

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無視して真っ直ぐ進みます。

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振り返ると樹木の間に一応富士山が見えます。

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進行方向やや左に尖った山が見えます。あれが倉岳山?

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頻繁に急な下りが現れます。

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ん、何か咲いていますね。

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左右はかなりの急斜面です。樹木で視界が遮られていなかったら怖いでしょうね。絶景でもあるでしょうが。

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09:09 天神山(876m)着。高畑山から22分でした。

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北側の景色が少し見えます。

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左が百蔵山、右の横長なのが扇山だと思います。

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標高は両方とも1000mを越えているので向こうの方が高いです。百蔵山と扇山の間は結構凹んでいますが、最低部は760mくらいだったので山頂から250~350mくらいの高低差があります。麓の方は標高400~500mくらいなので、下から上までは500~600mくらいといったところでしょうか。だいたいスカイツリーが建っているようなものでしょう。

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天神山→穴路峠

09:10 天神山発。

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少し下るとすぐに峠が見えてきました。

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09:14 穴路峠(あなじとうげ)着。

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「峠道文化の森」について書かれた看板がありました。平成8年(1996年)と書かれているので設置されたのはかなり前のようです。それにしては綺麗ですね。山梨県林務部と書かれています。

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峠の南東側は上野原市の秋山地区に続いています(秋山 (上野原市) – Wikipedia)。

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北西側は最初の方で通った分岐に続いています。帰ろうかな~などという考えが頭をよぎりましたが、まぁ、まだ9時ですし、せっかく来たので登りますよ。

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穴路峠→倉岳山

09:15 穴路峠発。

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ここで道迷い。しばらく間違った道を進んでしまいました。

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戻って正しい道から振り返った図。奥やや右から来て、左手前側へ進んでしまっていました。

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尾根を登っていきます。

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登りきるとしばらくなだらかな尾根歩き。

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この辺りからまた登り。

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この斜面を登っているところで右か左か迷うところがありました。左で良かったようです。

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右に進んでいてもここで奥の方から合流できたかもしれません。

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倉岳山は右の方のはずですが、尾根に向かって真っ直ぐ登らされます。斜めに緩やかに歩かせてくれてもいいのに~。

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尾根まで登って右へ。

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尾根上を真っ直ぐ歩いて行くとすぐに奥に標識が見えてきました。

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09:39 倉岳山着。穴路峠から24分、高畑山から52分でした。

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倉岳山(標高990m)

もちろんここも富士山がドーン。

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ってやっぱりちょっと木が邪魔ですね。もう少し左かな。

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もう少し南側に寄るとこんな感じです。

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360度パノラマ。

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倉岳山(標高990m)。こちらも大月市が選定した秀麗富嶽十二景の一つ。高畑山と同番で九番山頂に数えられています。

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そしてこちらは山梨百名山にも数えられています。

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三角点。

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山頂全体の様子。

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ベンチもあって富士山も見やすくて高畑山より若干居心地が良いです。

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北西側も少し見えます。

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あのハゲているところはもちろん白谷ノ丸でしょう。

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ほんとどこからでも見えますね。あそこからの眺めはなかなかでした。

北東側は「この先行き止まり」と書かれていました。

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南側の斜面。

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ベンチに座って富士山を見ながらお茶を飲むのには良い場所です。

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でも今日は綺麗に見えるから、やっぱりもうちょっと全体が見える場所に行きたかったですね。この後河口湖にでも行こうかな。

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倉岳山→立野峠

10:04 倉岳山発。急坂を下って行きます。

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かなりの急勾配です。

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道が不鮮明でよく分かりません。というかここ降りたら戻ってこられるかどうか……

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という場所は大抵何かの間違いです。少し戻ったらリボンが付いた比較的緩い道がありました。

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このあたりは地理院地図に書かれている道よりも大分南側を巻いています(そのうち地理院地図も訂正されるかもしれません)。

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小さな分岐が富士山の方へ続いていたので少し寄り道。

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見晴らしはそれほど良くありませんね。戻ります。

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この辺りではすでに地理院地図の線に戻っています。無理矢理降りたとしてもここにはたどり着けるのかもしれません。

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そろそろ富士山ともお別れかな?

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ちょっと登って……

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サヨナラ。

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下り。

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右奥に見えるのは大岳山? 真ん中にわずかに頭を出しているのは御前山(奥多摩)?

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おっと、まだ富士山見えますね。

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三三五?

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またちょっと登り。なんで登りがあるんだよー、とブツブツ文句を言いながら歩いています。

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ここで本当に最後ですね(肉眼だとちょっと見える)。

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標識が見えてきました。

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10:37 立野峠(たちのとうげ・たてのとうげ)着。倉岳山から33分でした。

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このまま真っ直ぐ進むと約1時間30分で寺下峠という所に着くそうです。地図で見ると結構距離ありますよ。そんなにアップダウンは無いのかな?

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細野山というのもあるみたいです。調べてみると寺下峠(711m)までの間に細野山(838m)、鳥屋山(808m)、舟山(818m)があり、途中に727mと書かれたポイントもあるのでそれなりにアップダウンはありそう。

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南側の道路にはバス(無生野~釣場~上野原駅)が走っているようですが一日一本な上に季節運行?

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まぁ、もう帰りたいんで梁川駅へ向かいますよ。駅まで約1時間10分と書いてありますが、これはちょっと短すぎるのでは?

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立野峠→倉岳山登山道入口

10:41 立野峠発。

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道が細い。

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10:48 沢っぽいところまで降りてきました。

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下を水が流れているみたいです。

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ほとんど源流ですね。

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10:50 ベンチ。

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あちこちから水の流れが集まってきています。

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徒渉あり。

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こちらも苔がいい感じ。

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徒渉。

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また徒渉。沢の左右を行ったり来たりしながら降りていきます。

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この辺りで一人のハイカーとすれ違いました。今回登山道上で会ったのはこの一名だけでした。

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川幅が広くなってきました。

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いったい何回徒渉があるんだろう。

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倒木。

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小さな蝶が足下を頻繁に行き交っていました。

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徒渉や倒木箇所を除けば歩きやすいところが多く、下る分には容易に走ることも出来そうな道です。しかし距離が長い。

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11:07 疲れてきたので現在位置を確認するもまだまだ半分も進んでいません。スマホのバッテリー残量が20%くらいになってきたので、休憩してモバイルバッテリーを接続。

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ハチがスミレを見ながらホバリングしているのですがこの写真じゃ全然分からないですね。

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『タバコたき火は必ず消しましょう』

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『登山者にお願…此処は荷物置…です。石の上…火を…ないで下さい…梁川町恩賜…』

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んー、ここはちょっと越えづらい。慎重に足場を選んでからジャンプ。

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あちこちからの流れがどんどん合流してきます。

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川幅が広くなると本流の右岸を歩くようになり徒渉は少なくなります。

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しかし右側から合流してくる水を渡る場所は度々出てきます。

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ふと振り返ると川が滝のよう。

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もう少し樹木が少なくて見通しが良ければ五段の滝とか七段の滝とか名付けてしまいたいところ。

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赤いマークが付いていますがここもちょっと渡りづらい。下流側を渡りました。

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ここも右から流れてくる水を越えるところ。

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今回一番困ったのがここです。

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これはどうやって渡るんだろう。乗れそうな岩は限られています。対岸へ線状に伸びているのはおそらく葉っぱが堆積したもの。踏めば沈むでしょう。しばらく考えた後、手前の岩から右へジャンプして、右側の斜面を1~2回蹴って奥にある道へ進むことに。

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しかし右側の土だと思っていた斜面はほとんどが枯葉が堆積したものでした。二歩目で足が沈んでバランスを崩し右手をついた時に軽く手首をひねり、それでも痛みを堪えて何とか踏ん張ってジャンプしてどうにか対岸に渡ることが出来ました。

振り返ったところ。左側から行けば良かったのかなぁ……。

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こりゃ立派な苔むした岩!

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恩賜林。

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そもそも山林が皇室の所有物になるというのはどういった経緯なんだろう。皇室財産 – Wikipediaの『これを嫌った岩倉具視は、国会開設前に国有財産の相当部分を皇室財産に移し、国会から遮断することを考えた。そこで、1898年(明治22年)頃にそれまでの官有林(国有林)は大部分が御料林にされ、他の形でも国の財産が皇室財産に大規模に転換された。』のあたり?

橋を渡って左岸へ。

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わー、こりゃまたいい感じ。

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長時間露光。

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左岸に渡っても相変わらずあちこちから水が合流してきます。

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ここも徒渉。

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11:52 ついに橋が現れました。徒渉はもう終わり!

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右下に道路が見えます。

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やっと終わりだ~。

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11:56 倉岳山登山口着。立野峠から1時間15分でした。疲れた!

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何やら短歌が刻まれた石碑。『乳房恋ふ 母にも似たる 倉岳を 里の子今日も 胸に焼付け』(社協顧問 甘利暉)

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向かい側には登山者カウンターもありました。

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倉岳山登山道入口→梁川駅

11:56 倉岳山登山道入口発。

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トタン沢の橋? トタンの沢橋?

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肢体不自由者、80才以上高齢者で漁(釣り?)をする人はどのくらいいるんだろう。

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この辺りで一台の車とすれ違いました。登山道入口から甲州街道までの間で会ったのはそれに乗っていた人だけでした。

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少し高いところに咲いているヤマブキ。

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円通寺。

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奥に尖って見えるのは矢平山だと思います。寺下峠の次の次くらい。

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ちょうど桜が満開ですね。

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吊り橋の跡でしょうか。

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上流側。奥に横たわっている山は扇山。左にちょこっと百蔵山。

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下流側。倉岳山から東へ続く山々が見えます。

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梁川大橋から後ろを振り返ります。白線の先、奥の高い山が倉岳山です。その左に降りた所が立野峠。ここから倉岳山までは直線距離で2.8km程度、標高差は約700mです。

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橋を渡ると甲州街道です。

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なかなか車が途切れないので歩行者信号がある横断歩道まで行って渡りました。

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坂を登ればすぐに梁川駅です。

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12:15 梁川駅着。倉岳山登山道入口から19分、立野峠から1時間34分、鳥沢駅から5時間56分でした。

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おお、ちゃんと券売機がある。

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お腹がすいたので朝セブンイレブンで買った「こしあんぱん」をつまみながら電車を待ちました。

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12:32 少し遅れてやってきた中央特快に乗って帰りました。

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感想

秀麗富嶽十二景ということで富士山の眺めを期待してしまうところですが、想像通りその眺めは大したことはありませんでした。今日は春にしては空気がクリアでかなり良い天気だったので、この程度の眺めでは少し勿体なかったかもしれません。こういう日はもっとしっかり見える所に行きたいところです。いや、富士山ばかり撮っている高名な写真家ならこういう手前に前景があるロケーションの方が創作意欲をかき立てられるのかもしれませんが、少なくとも普通の人が「天気も良いし綺麗な富士山を見に行くか!」と思って選ぶ山では無いでしょう。とはいえせっかく行って見えなかったら残念どころではないので、確実に見える日に行けて良かったです。

富士山よりも印象に残ったのは渓流の美しさでした。ちょうど雨の直後ということもあったのかもしれませんが水量が豊富でしたし、苔の緑の鮮やかなこと。山頂まで行かず、ただ下の方でウロウロしていたいくらいでした。

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